リモート・サーバーのユーザー ID とパスワードの管理 (Linux、UNIX、Windows)
レプリケーションおよびイベント・パブリッシングでは、リモート・サーバーに接続するためのユーザー ID とパスワードを保管するパスワード・ファイルが必要になる場合があります。
このタスクについて
パスワード・ファイルは、次の場合に必要です。
- アプライ・プログラムは、リモート・サーバー上のデータにアクセスするためにパスワード・ファイルを必要とします (キャプチャー・プログラムはパスワード・ファイルを必要としません)。
- Q アプライ・プログラムは、EXPORT ユーティリティーを使用してターゲットをロードする Q サブスクリプションの場合に、Q キャプチャー・サーバーに接続するためにパスワード・ファイルを必要とします。
- Q キャプチャー・プログラムは、複数パーティション・データベースに接続するためにパスワード・ファイルを必要とします。
- Q キャプチャー・プログラムがソース・データベースからはリモートで実行される場合、または Q アプライ・プログラムがターゲット・データベースからはリモートで実行される場合、それらのプログラムはリモート・データベースに接続するためにパスワード・ファイルを必要とします。
- asntdiff および asntrep コマンドは、それらのユーティリティーによる表の相違の比較や修復を行う対象のデータベースに接続するために、パスワード・ファイルを必要とします。
- レプリケーション・アラート・モニターは、モニター対象の Q キャプチャー・サーバー、キャプチャー・サーバー、Q アプライ・サーバー、またはアプライ・サーバーに接続するためにパスワード・ファイルを必要とします。
パスワード・ファイルの互換性に関する重要な注意事項: バージョン 9.5 フィックスパック 2 以降の asnpwd コマンドで作成されたパスワード・ファイルは、別の暗号化方式を使用し、旧バージョンのレプリケーション・プログラムおよびユーティリティーでは読み取ることができません。 これらのフィックスパックより前のレベルを含む、さまざまなレベルのプログラムおよびユーティリティーの間でパスワード・ファイルを共用する場合は、これらのフィックスパック以降の asnpwd コマンドを使用してパスワード・ファイルを再作成しないでください。 これらのフィックスパック以降のレプリケーション・プログラムおよびユーティリティーは、以前のパスワード・ファイルを引き続き処理できます。 さらに、以前のパスワード・ファイルを、新しい暗号化方式を使用するように変更することはできません。新規パスワード・ファイルを作成する必要があります。
一般に、レプリケーションおよびイベント・パブリッシングでは次のシナリオがサポートされます。
- あるバージョンでパスワード・ファイルを作成して、それより新しいバージョンでそのファイルを使用する。 例えば、V8.2 でパスワード・ファイルを作成し、V9.1 および V9.5 でそれを使用できます。
- あるフィックスパックでパスワード・ファイルを作成して、同じバージョン内のそれより新しいフィックスパックでそのファイルを使用する。 例えば、V9.1 フィックスパック 3 でパスワード・ファイルを作成し、V9.1 フィックスパック 5 でそれを使用できます。
- あるシステム上でパスワード・ファイルを作成して、別のシステムでそのファイルを使用する。ただし、以下の基準を満たしている必要があります。
- 両方のシステムが同じコード・ページを使用している。
- システムがどちらも 32 ビットであるか、どちらも 64 ビットである。
暗号化されたパスワード・ファイルは、 9.5 フィックスパック 2 以降まで x64 Windows ではサポートされません。
プロシージャー
リモート・サーバー用のユーザー ID およびパスワードを管理するには、以下のガイドラインに従ってください。