Debian パッケージ・マネージャーを使用してインストールされた IBM® MQ サーバーまたはクライアントをアンインストールできます。 システムに現在インストールされている選択済みパッケージ (コンポーネント) を削除することにより、インストールを変更することもできます。
始める前に
アンインストールする IBM MQ のバージョンに 1 つ以上のフィックスパックを適用した場合は、インストールとは逆の順序でフィックスパックを削除してから基本パッケージを削除する必要があります。
アンインストール手順を開始する前に、どの更新も除去しておく必要があります。 詳しくは、 IBM MQ on Linux® での以前の保守レベルの復元 を参照してください。
重要: IBM MQのアンインストールまたは変更のプロセスを開始する前に、すべての IBM MQ キュー・マネージャー、その他のオブジェクト、およびアプリケーションを停止する必要があります。
手順
- アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連付けられているすべての IBM MQ アプリケーションを停止します (まだ停止していない場合)。
- サーバー・インストールの場合、アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連したすべての IBM MQ アクティビティーを終了します。
- グループ
mqm
のユーザーとしてログインします。
- アンインストールまたは変更するインストール済み環境を処理するための環境をセットアップします。 以下のコマンドを入力します。
. MQ_INSTALLATION_PATH
/bin/setmqenv -s
ここで、
MQ_INSTALLATION_PATH
は
IBM MQ がインストールされている場所を示しています。
- システムのすべてのキュー・マネージャーの状態を表示します。 以下のコマンドを入力します。
- アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連したすべての稼働中のキュー・マネージャーを停止します。 各キュー・マネージャーに対して次のコマンドを入力します。
- キュー・マネージャーに関連付けられたすべてのリスナーを停止します。 各キュー・マネージャーに対して次のコマンドを入力します。
- root としてログインします。
- Debian インストール・コマンドを使用して IBM MQ をアンインストールまたは変更します。
- aptを使用する。
次のコマンドを発行します。
apt remove "ibmmq-*"
製品は削除されますが、キャッシュされたパッケージ定義は残されます。
次のコマンドを発行します。
apt purge "ibmmq-*"
キャッシュされた製品定義がパージされます。
- dpkgを使用する。
次のコマンドを発行します。
dpkg -r packagename
製品は削除されますが、キャッシュされたパッケージ定義は残されます。
次のコマンドを発行します。
dpkg -P packagename
キャッシュされた製品定義がパージされます。
結果
アンインストール後、ディレクトリー・ツリー /var/mqm および /etc/opt/mqm の下にある特定のファイルは除去されません。 これらのファイルにはユーザー・データが入っているため、今後のインストールで再利用できるように残されます。 残されるファイルのほとんどは、INI ファイル、エラー・ログ、FDC ファイルなどのテキストを含むファイルです。 ディレクトリー・ツリー /var/mqm/shared には、実行可能ファイル共用ライブラリー libmqzsd.so および libmqzsd_r.so を含む、インストール間で共有されるファイルが含まれています。
次のタスク
- 製品が正常にアンインストールされた場合、インストール・ディレクトリーに含まれるすべてのファイルとディレクトリーを削除できます。
- システム上にその他の IBM MQ インストールが存在せず、再インストールまたはマイグレーションを計画していない場合は、/var/mqm および /etc/opt/mqm ディレクトリー・ツリー (ファイル libmqzsd.so および libmqzsd_r.so を含む) を削除することができます。 これらのディレクトリーを削除すると、すべてのキュー・マネージャーとそれに関連したデータは破棄されます。