AUTHORIZATION_LIST_INFO ビュー

AUTHORIZATION_LIST_INFO ビューは、権限リストによって保護されているすべてのオブジェクトのリストを返します。

返される情報は、権限リスト・オブジェクト表示 (DSPAUTLOBJ) CL コマンドおよび権限リストによって保護されたリスト・オブジェクト (QSYLATLO) API から入手できる情報と似ています。

権限: 以下のいずれかに当てはまる場合、詳細が返されます。
  • ユーザーが権限リストに対する *READ 権限を保持している。
  • ユーザーに IBM i のデータベース・セキュリティー管理者機能に対する権限がある。機能 ID に QIBM_DB_SECADM を指定した、機能使用法の変更 (CHGFCNUSG) コマンドを使用すると、この機能の使用を許可されるユーザーのリストを変更できます。
  • ユーザーが *ALLOBJ 特殊権限を保持している。

次の表は、ビューの列について説明しています。 システム名は AUTHL_INFO です。スキーマは QSYS2 です。

表 1. AUTHORIZATION_LIST_INFO ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
AUTHORIZATION_LIST AUTH_LIST VARCHAR(10) このオブジェクトの権限リスト。
SYSTEM_OBJECT_SCHEMA SYS_DNAME VARCHAR(10)

NULL 可能

オブジェクトが入っているライブラリー。

オブジェクトが QSYS または QDLS ファイル・システム内にない場合は、NULL 値が返されます。

SYSTEM_OBJECT_NAME SYS_ONAME VARCHAR(10)

NULL 可能

権限リストによって保護されているオブジェクト。

オブジェクトが QSYS または QDLS ファイル・システム内にない場合は、NULL 値が返されます。

SYSTEM_OBJECT_TYPE SYS_OTYPE VARCHAR(8) 保護オブジェクトのシステム・オブジェクト・タイプ。
OBJECT_ATTRIBUTE OBJATTR VARCHAR(5)

NULL 可能

保護オブジェクトのタイプの属性。

オブジェクトに属性がない場合、またはオブジェクトが QSYS または QDLS ファイル・システム内にない場合は、NULL 値が返されます。

OBJECT_SCHEMA OSCHEMA VARCHAR(128)

NULL 可能

このオブジェクトの SQL スキーマ名。
OBJECT_NAME ONAME VARCHAR(128)

NULL 可能

オブジェクトの SQL 名。

外部プロシージャーまたは外部関数の場合、該当する *PGM または *SRVPGM オブジェクトの単一のプロシージャーまたは関数が存在する場合にこの名前は戻されます。

SQL 名を返すことができない場合は、NULL 値が入ります。

OBJECT_TYPE OTYPE VARCHAR(9)

NULL 可能

SQL オブジェクト・タイプ。 次の値が返される可能性があります。
ALIAS
オブジェクトはSQL別名です。
FUNCTION
オブジェクトはSQL関数です。
INDEX
オブジェクトはSQL索引です。
PACKAGE
オブジェクトは SQL パッケージです。
PROCEDURE
オブジェクトは SQL プロシージャーです。
ROUTINE
オブジェクトは SQL 内で 1 つ以上の外部関数または外部プロシージャーあるいはその両方によって使用されます。
SEQUENCE
オブジェクトは SQL シーケンスです。
TABLE
オブジェクトは SQL テーブルです。
TRIGGER
オブジェクトは SQL トリガーです。
TYPE
オブジェクトは SQL タイプです。
VARIABLE
オブジェクトは SQL グローバル変数です。
VIEW
オブジェクトは SQL ビューです。
XSR
オブジェクトはXMLスキーマ・リポジトリー・オブジェクトです。

オブジェクトが SQL オブジェクトでない場合は、NULL 値が返されます。

OBJECT_OWNER OWNER VARCHAR(10) オブジェクトの所有者。
PRIMARY_GROUP GROUP VARCHAR(10)

NULL 可能

オブジェクトの 1 次グループであるユーザー。

オブジェクトに 1 次グループがない場合は、NULL 値が返されます。

TEXT_DESCRIPTION TEXT VARCHAR(50)

NULL 可能

保護オブジェクトの説明テキスト。

オブジェクトが QSYS または QDLS ファイル・システム内にない場合は、NULL 値が返されます。

ASPGRP ASPGRP VARCHAR(10) オブジェクトを含んでいる ASP 装置の名前。 値 *SYSBAS は、システム ASP およびすべての基本ユーザー ASP を示します。
AUTHORITY_HOLDER AUT_HOLDER VARCHAR(3) オブジェクトが権限所有者であるかどうかを示します。
NO
オブジェクトは権限所有者ではありません。
YES
オブジェクトは権限所有者です。
PATH_NAME PATH_NAME

DBCLOB(16M)
CCSID 1200
NULL 可能

権限リストによって保護されているオブジェクトのパス名。

オブジェクトが QSYS または QDLS ファイル・システム内にある場合は、NULL 値が返されます。

DLO_NAME DLO_NAME VARCHAR(12)

NULL 可能

オブジェクトの文書ライブラリー・オブジェクト (DLO) 名。

OBJECT_TYPE が *DOC (文書) または *FLR (フォルダー) でない場合は、NULL 値が返されます。

FOLDER_PATH FOLDER VARCHAR(63)

NULL 可能

DLO オブジェクトを含んでいるフォルダーの名前。

オブジェクトがフォルダー内にない場合は、NULL 値が返されます。

権限リスト APP1 によって保護されたすべてのオブジェクトに関する情報を返します。
SELECT * FROM QSYS2.AUTHORIZATION_LIST_INFO WHERE AUTHORIZATION_LIST = 'APP1';