重大度コードの割り当て

メッセージ記述追加 (ADDMSGD) コマンドでメッセージに割り当てる重大度コードは、 そのメッセージの重大度を示します。

重大度コードが高くなるほど、深刻な状況を示します。 以下に、使用可能な重大度コードとその意味をリストします。 (これらの重大度コードとその意味は、IBM 事前定義メッセージに割り当てられた重大度コードと一致しています。)

00: 情報。 情報目的専用。エラーは検出されず、応答も不要です。 このメッセージは、機能が処理中であるか、または機能が正しく完了したことを示します。

10: 警告。 潜在的なエラー条件が存在しています。 プロシージャーまたはプログラムは、欠落した入力の提供など、 デフォルト値が取られる場合があります。 操作の結果は、成功と仮定されます。

20: エラー。 エラーが検出されますが、それはおそらく自動リカバリー・プロシージャーが適用されるものです。 処理は続行されます。 デフォルト値が取られて、エラーのある入力が置換される場合があります。 操作の結果は、必ずしも正しいとは限りません。 機能は部分的にしか完了されていないことがあります。 例えば、リスト内のいくつかの項目が正しく処理されても、他の項目が失敗しています。

30: 重大エラー。 検出されたエラーが重大すぎて自動リカバリーが行えず、可能なデフォルト値がありません。 このエラーがソース・データの中にある場合には、その入力レコード全体がスキップされます。 プロシージャー処理またはプログラム処理の際にエラーが発生した場合、 それによってプロシージャーまたはプログラムの異常終了 (重大度 40) が引き起こされます。 操作結果は有効ではありません。

40: プロシージャーまたは機能の異常終了。 おそらくプロシージャーまたはプログラムが無効なデータを処理できなかったため、 あるいはユーザーがそれを取り消したために、操作が終了します。

50: ジョブの異常終了。 ジョブが終了したか、開始されていませんでした。 経路指定ステップが異常終了したかまたは開始に失敗したか、 ジョブ・レベル機能要求通りに実行されなかったか、 あるいは、ジョブが取り消された可能性があります。

60: システム状況。 システム・オペレーターによってのみ発行されます。 装置、サブシステム、またはシステムの状況、あるいは警告のいずれかを示します。

70: 装置保全性。 システム・オペレーターによってのみ発行されます。 このメッセージは、 ある装置が誤動作状態にあるか、または何らかの動作不能状態になっていることを示します。ユーザーが障害から回復できる場合もあれば、サービス担当者の援助が必要な場合もあります。

80: システム警報。 重大度コード 80 のメッセージが、即時メッセージとして発行されます。 これは、直ちにシステムを停止するほど重大でなくても、 予防手段を取らないとより重大になる可能性のある条件の警告も行います。

90: システム保全性。 システム・オペレーターによってのみ発行されます。 これは、サブシステムまたはシステムの操作不能にしている条件を記述するものです。

99: 処置。 応答の入力、印刷装置用紙の変更、またはディスケットの交換など、手動の処置が必要です。