オブジェクトが最後に保管された日時を判別する
オブジェクト記述表示 (DSPOBJD) DETAIL(*FULL) コマンドを使用して、システムがいつライブラリー内のオブジェクトを保管したかを調べることができます。
QSYS ライブラリー内にあるオブジェクトの場合、DSPOBJD DETAIL(*FULL) コマンドを使用して 表 1 に示されている適切なデータ域の説明を表示することができます。
DSPOBJD コマンドを使って、
ライブラリー内の文書ライブラリー・オブジェクト (DLO) の保管ヒストリーを入手することもできます。
DLO のシステム・オブジェクト名および ASP ID を調べるには、
DLO 名の表示 (DSPDLONAM) コマンドを使用してください。
OBJ パラメーターのシステム・オブジェクト名を指定するには、
DSPOBJD コマンドを使用してください。
ライブラリー名フィールドには、
QDOCxxxx (xxxx は ASP ID) のように指定します。
たとえば、ASP 2 であればライブラリー名は QDOC0002 となります。
注: システム ASP の ASP 1 のライブラリー名は QDOC であり、
QDOC0001 ではないことに注意してください。
ディレクトリーに保管したオブジェクトの場合、SAV コマンドからの出力を利用して、
保管ヒストリー情報を最新の状態に保つことができます。
出力を使用する場合、SAV コマンドを発行する時に必ず保管ヒストリー情報を保存してください。
保管ヒストリー情報を保存するには、SAV コマンドの OUTPUT パラメーターに *PRINT、
ストリーム・ファイル、ユーザー・スペースのパス名のいずれかを指定します。
注: SAV コマンドの出力では、
ディレクトリー内にあるオブジェクトの最終保管データは保管されません。
変更されたオブジェクトだけを保管する方法についての説明は、
『ディレクトリー内の変更されたオブジェクトの保管』を参照してください。
次のコマンドは、 システムによって保管される個々のオブジェクトの保管ヒストリーを更新しません。
- システム保管 (SAVSYS)
- 機密保護データの保管 (SAVSECDTA)
- 構成の保管 (SAVCFG)
- 保管ファイル・データの保管 (SAVSAVFDTA)
- システム情報の保管 (SAVSYSINF)
保管操作には、データ域でのヒストリー情報を更新するものがあります。 また、データ域が個々のオブジェクトの代わりに更新される場合もあります。 さらに別の場合、個々のオブジェクトとともにデータ域も更新されます。
オペレーティング・システムのインストール時に、システムによってデータ域が更新されるようになりました。 しかし、データ域は、表面上は RSTOBJ を使って復元したかのように見えます。 QSAVDLOALL データ域はサポートされていません。
ライブラリー QUSRSYS の QSRSAV21 データ域には、最新の GO SAVE オプション 21 (システム全体の保管) の最後の 5 つの操作に関する情報が含まれます。この情報には、保管操作の各主要ステップの開始日時、ステップ ID、使用されたデバイスが含まれます。 保管操作の終了日時はアスタリスクで識別されます。 この情報は、次の GO SAVE オプション 21 操作の見積もりを行う時間を計画するのに役立ちます。
以下の表では、これらのコマンドおよび関連するデータ域を示しています。
コマンド | 関連するデータ域 | 個々のオブジェクトが 更新されたか? |
---|---|---|
SAVCFG | QSAVCFG | いいえ |
SAVLIB *ALLUSR | QSAVALLUSR | はい1 |
SAVLIB *IBM | QSAVIBM | はい1 |
SAVLIB *NONSYS | QSAVLIBALL | はい1 |
SAVSECDTA | QSAVUSRPRF | いいえ |
SAVSYS | QSAVSYS、QSAVUSRPRF、QSAVCFG | いいえ |
SAVSYSINF | QSYSINF | いいえ |
GO SAVE オプション 21 | QSRSAV21 | いいえ |
|
システムは、最後の保管操作以降に変更されたオブジェクトを保管する場合、 保管ヒストリー情報を使用します。