Telnet に関連した問題の判別
Telnet のトラブルシューティングを行う場合、 システムの問題分析用フローチャートを含む診断情報が必要となり、また Telnet の問題を報告するときに必要な資料のリストが必要となります。
一般的な TCP/IP 問題用のフローチャートを使用した後にこのフローチャートを使用してください。Telnet サーバーの使用時に問題が検出された場合は、このフローチャートを使用して原因を識別してください。 フローチャートに続く原因リストは、潜在的な問題の識別に役立ちます。
原因リスト A
- Telnet サーバー・ジョブが活動状態であることと、
Telnet サービスが制限されていない有効なポートに割り当てられていることを確かめます。
- QTVTELNET および QTVDEVICE ジョブが QSYSWRK サブシステムで活動状態であることを確かめるには、
以下のステップを完了します。
- System i® ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「活動ジョブ」を右クリックして、 QTVTELNET と QTVDEVICE が活動状態かどうかを調べます。活動状態である場合、ステップ 1c を続けます。
- これらのジョブが活動状態でなければ、以下のステップを完了してこれらのジョブを開始します。
- System i ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「Telnet」 を右クリックして、「開始」を選択します。
- 該当する Telnet サービスが有効なポートに割り当てられていることを確かめるには、以下のステップを完了します。
- System i ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「接続」を右クリックし、「開く」を選択します。
- Telnet を探します。
- 印刷装置の場合は、サブシステム QSPL が活動状態であることを確かめます。
- ポート制約事項をチェックするには、メニュー CFGTCP を開いてオプション 4 (TCP/IP ポート制約事項の処理) を選択します。
- QTVTELNET および QTVDEVICE ジョブが QSYSWRK サブシステムで活動状態であることを確かめるには、
以下のステップを完了します。
- システムの装置システム値が正しく設定されていて、Telnet サーバーが仮想装置を自動作成できるようになっていることを確かめます。
- System i ナビゲーター で Ping 機能を使用して、 システムと Telnet クライアントの間のネットワーク接続が活動状態であることを確かめます。 接続が活動状態でない場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。
- システム上にあって Telnet によって使用される仮想装置が、
対話式 Telnet ジョブが実行されるサブシステムに定義されていることを確かめます。
- サブシステムに定義されているワークステーション項目を参照するには、以下のステップを実行します。
- System i ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「サブシステム」を右クリックし、「開く」を選択します。
- ワークステーション項目の追加 (ADDWSE) コマンドを使用して、ワークステーションをサブシステムに定義します。
たとえば、以下のコマンドを使用すれば、すべてのワークステーション・タイプが QINTER サブシステムの下で実行されるようにすることができます。
ADDWSE SBSD(QINTER) WRKSTNTYPE(*ALL)
- サブシステムに定義されているワークステーション項目を参照するには、以下のステップを実行します。
- 対話式サブシステム (QINTER) が活動状態であることを確かめます。
対話式サブシステムが活動状態でない場合、Telnet 接続は完了していません。
その状態では、問題を示すエラー・メッセージが QTVTELNET ジョブ・ログや QTVDEVICE ジョブ・ログに書き込まれることはありません。
サブシステムが活動状態であることを確かめるには、以下のステップを完了します。
- System i ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「サブシステム」を右クリックし、「開く」を選択します。
- サブシステムが活動状態であることを確かめます。
- VTxxx 全画面モードで操作している場合は、ローカル VTxxx クライアント構成で自動折り返しが指定されていることを確かめてください。 自動折り返しがオンになっていれば、システムは自動的に行を 80 桁で折り返します。
- 登録情報の処理 (WRKREGINF) コマンドを使用して、 出口点 QIBM_QTG_DEVINIT にフォーマット INIT0100 で登録されている Telnet 出口プログラムがないかどうかをチェックします。 登録されたユーザー出口プログラムがある場合は、 ジョブ名 QTVDEVICE の Telnet サーバー・ジョブ・ログで、そのプログラムに関連したエラーがないかどうかをチェックします。 エラーが存在する場合は、出口プログラムでエラーを訂正するか、 出口プログラムの除去 (RMVEXITPGM) コマンドによってその出口プログラムを除去します。
- クライアントが正しいポートを使用して Telnet に接続しようとしていることを確かめます。
Telnet サービスが割り当てられているポートを判別するには、以下のステップを完了します。
- System i ナビゲーター を開始し、 を展開します。
- 「接続」を右クリックし、「開く」を選択します。
- Telnet を探します。
- CFGTCP コマンドを使用して、クライアントが接続に使用しようとしているポートが制限されていないことを確かめます。 また、QTVTELNET ジョブ・ログで、使用しようとしているポートが制限されていることを示すメッセージがないかどうかを調べます。
- SSL Telnet を使用して接続しようとしている場合は、 ディジタル証明書マネージャー (DCM) がインストールされていることを確かめます。 これは、上記の項目への追加作業です。 また、有効期限の切れていない有効な証明書が Telnet サーバー (QIBM_QTV_TELNET_SERVER) に割り当てられていることを確かめます。
原因リスト B
- 仮想表示装置に対する権限を確かめます。 IBM® i プラットフォームにサインオンしようとしたときにメッセージ CPF1110 を受信した場合は、 仮想表示装置に対する権限がありません。 Telnet サーバーが仮想装置を作成する際、ユーザー *PUBLIC に認可される権限は QCRTAUT システム値によって判別されます。 任意のユーザーが Telnet を使用してサインオンできるようにするには、このシステム値が *CHANGE でなければなりません。
- 機密保護担当者や *SECOFR 権限を持っているユーザーは、QLMTSECOFR システム値が正しいことを確かめます。
原因リスト C
- ワード処理の選択を確かめます。 フォルダーの処理 (WRKFLR) コマンドの使用時に問題が発生する場合は、 Standard Editor の代わりに Office Adapted Editor を使用するように構成を変更しなければならない場合があります。 これを行うには、システム管理者に依頼して、 ご使用のオフィス・ユーザー ID に関連した環境情報におけるワード処理の選択を変更してもらいます。
- VTxxx 全画面モードで操作している場合は、ローカル VTxxx クライアント構成で自動折り返しが指定されていることを確かめてください。 自動折り返しがオンになっていれば、システムは自動的に行を 80 桁で折り返します。
- VTxxx セッションで文字が正しく表示されない場合は、 セッションで正しいマッピング・テーブルが使用されていることを確かめます。
- キーを押すたびに VTxxx クライアントがビープ音を出す場合は、 キーボードがロックされている可能性があります。
- QTVTELNET ジョブ・ログと QTVDEVICE ジョブ・ログで、システムに関するエラー・メッセージがないかどうかをチェックします。