Qshell
Qshell は POSIX と X/Open 標準を基にしたコマンド環境です。
以下の 2 つの部分で構成されます。
- シェル・インタープリター (すなわち qsh)。これは、 入力ソースからコマンドを読み取って、各コマンドを解釈してから、 オペレーティング・システムのサービスを使ってコマンドを実行します。
- ユーティリティー (すなわちコマンド)。これは、別の機能を提供する外部プログラムですが、 きわめて単純化することも非常に複雑化することもできます。
シェル・インタープリターとユーティリティーをまとめると、 強力な標準ベースのスクリプト記述環境が成立します。 i5/OS™ に備わっている新規のプログラミング・モデルを使用して Qshell は、 以下を行うための拡張可能なコマンド環境を実現します。
- 統合ファイル・システムでサポートされている任意のファイル・システムのファイルを管理する。
- 対話式セッションに対してスレッド・セーフ入出力処理を実行するスレッド化プログラムを実行する。
- クロスプラットフォーム・コマンド言語を使って変更なしにそのまま他のシステムで実行できるシェル・スクリプトを書く。
- Qshell に備わった機能を拡張するための自分独自のユーティリティーを作成する。
このピックでは、新規ユーザーと経験を積んだユーザーの両方に、 Qshell コマンドの使用および Qshell スクリプトの作成に必要な情報を提供しています。
注: この資料では、「ジョブ」と「プロセス」という用語は同じ意味で使われています。
「ジョブ」は i5/OS で使われている用語であり、
「プロセス」は POSIX に属する用語です。