これは、システムを始動する最も一般的な方法です。
不在初期プログラム・ロード (IPL) を実行すると、自動的にシステム記憶域がリセットされて構成変更が認識されます。
前提条件
この手順では、システムが稼働中であることを前提としています。また、IPL を開始する前にさらにいくつかの条件を満たしていなければなりません。 その設定の多くはデフォルト値ですが、不確かな場合は設定値を検証する必要があります。
- システムの IPL モードは、
通常 (不在 IPL) に設定しなければなりません。
- 再始動のタイプ (QIPLTYPE) システム値を不在 (0) に設定する必要があります。
- 使用する表示装置、プリンター、磁気テープ装置、
および制御装置などのすべての装置の電源をオンにしておいてください。
状態
不在 IPL を実行すると、自動的にシステム記憶域がリセットされて構成変更が認識されます。
IPL に要する時間は、システムのサイズと複雑さによって異なりますが、数分から数時間の範囲です。
不在 IPL が完了すると、「サインオン」画面が表示装置に表示されます。
注: 論理区画をもつシステムでの作業の場合は、論理区画を持つシステムの再始動および電源の切り方
を理解しておく必要があります。
不在 IPL の実行
不在 IPL を実行するには、コマンド行で別のオプションを
入力します。
- 任意のコマンド行に ENDSYS または ENDSBS *ALL と入力し、Enter を押します。
注: 「システム終了 (ENDSYS)」および「サブシステム終了 (ENDSBS)」コマンドでは、遅延時間の設定 (set time delay)
のように、さらに多くのオプションが使用可能です。
- WRKSBS と入力して、制御サブシステムが終了し、制限状態にあることを確認します。
サブシステム状況は RSTD であることが必要です。
- 任意のコマンド行に PWRDWNSYS *IMMED RESTART(*YES) と入力し、Enter を押します。
不在 IPL が完了すると、「サインオン」画面が表示装置に表示されます。