HTTP Proxy サーバー

HTTP Proxy サーバーは、IBM® HTTP Server for i に同梱されています。 HTTP Server は、IBM i の一部です。 プロキシー・サーバーは、Web ブラウザーから HTTP 要求を受け取り、それらの要求を Web サーバーに再送します。

要求を受け取る Web サーバーは、プロキシー・サーバーの IP アドレスだけを認知し、それらの要求の発信元である PC の名前やアドレスを判別することはできません。プロキシー・サーバーは、HTTP および FTP 用の URL 要求を処理することができます。

プロキシー・サーバーは、すべてのプロキシー・サーバー・ユーザーによって出された要求から戻された Web ページをキャッシュに入れます。その結果、ユーザーがページを要求すると、プロキシー・サーバーは、そのページがキャッシュに入っているかどうかチェックします。そのページがキャッシュ内にあると、プロキシー・サーバーはキャッシュ・ページを戻します。キャッシュ・ページを使用することにより、プロキシー・サーバーは Web ページの送達をより迅速に行うことができます。これにより、処理に時間のかかる可能性がある Web サーバーへの要求の数が削減されます。さらに、プロキシー・サーバーは、トラッキングの目的で、すべての URL 要求をログに記録することもできます。あとでこれらのログを調べれば、ネットワーク資源の使用および誤用をモニターすることができます。

Web アクセスを強化するため、IBM HTTP Server で HTTP プロキシー・サポートを使用することができます。PC クライアントのアドレスは、クライアントのアクセス先の Web サーバーには隠されています。つまり、プロキシー・サーバーの IP アドレスだけが認知されます。さらに、Web ページのキャッシュにより、通信帯域幅要件とファイアウォール作業負荷を減らすこともできます。