db2cli.ini ファイルには、
CLI/ODBC ドライバーと CLI/ODBC アプリケーションの動作を構成するために使用できる、
さまざまなキーワードと値が含まれています。
それらのキーワードは、
CLI および ODBC アプリケーションによって、
特定のデータベース接続またはすべてのデータベース接続に関連付けることができます。
バージョン 9.7 フィックスパック 3 以降では、db2cli.ini.sample サンプル構成ファイルが IBM® データ・サーバー製品に含まれています。
db2cli.ini.sample ファイルに基づいて db2cli.ini ファイルを作成し、
その db2cli.ini ファイルを db2cli.ini.sample ファイルと同じ場所に置くことができます。
db2cli.ini.sample ファイルの場所が、
db2cli.ini ファイルが読み取られるデフォルトの場所になります。
サンプル構成ファイルの場所は、使用する IBM データ・サーバー製品とオペレーティング・システムによって異なります。
IBM Data Server Client、
IBM Data Server Runtime Client、または
IBM Data
Server Driver Package の場合、サンプル構成ファイルは次のいずれかのパスに作成されます。
- AIX®、HP-UX、Linux、または Solaris オペレーティング・システムの場合: installation_path/cfg ディレクトリー
- Windows XP および Windows Server 2003 オペレーティング・システムの場合: C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application
Data¥IBM¥DB2¥driver_copy_name¥cfg ディレクトリー
- Windows Vista、Windows 7、および Windows Server 2008 オペレーティング・システムの場合: C:¥ProgramData¥IBM¥DB2¥driver_copy_name¥cfg ディレクトリー
installation_path 値は、IBM データ・サーバー製品をインストールしたディレクトリーを表します。
例えば、
IBM Data
Server Driver Package 製品を Windows XP オペレーティング・システム上にインストールする場合で、データ・サーバー・ドライバーのコピー名が DSD_COPY である場合、
db2cli.ini.sample ファイルは
C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application
Data¥IBM¥DB2¥DSD_COPY¥cfg ディレクトリーに作成されます。
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI 製品のインストールでは、
サンプル構成ファイルは次のいずれかのパスに作成されます。
- AIX、HP-UX、Linux、または Solaris の各オペレーティング・システムの場合: installation_path/cfg ディレクトリー
- Windows XP および Windows Server 2003 オペレーティング・システムの場合: db2cli install -setup コマンドを管理者権限で実行するとき、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application
Data¥IBM¥DB2¥installation_path¥cfg ディレクトリー
- Windows Vista、Windows 7、および Windows Server 2008 オペレーティング・システムの場合: db2cli install -setup コマンドを管理者権限で実行するとき、C:¥ProgramData¥IBM¥DB2¥installation_path¥cfg ディレクトリー
installation_path 値は、
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI 製品を解凍したディレクトリーを表します。
例えば、
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI 製品を Windows Vista オペレーティング・システムの
C:¥IBMDB2¥CLIDRIVER¥ ディレクトリーにインストールする場合、
db2cli.ini.sample ファイルは
C:¥ProgramData¥IBM¥DB2¥C_IBMDB2_CLIDRIVER¥cfg ディレクトリーに作成されます。
Windows オペレーティング・システム上でユーザー DSN を構成するために ODBC Driver Manager が使用されている場合、db2cli.ini ファイルは Documents and Settings¥User Name に作成されます。ここで、User Name はユーザー・ディレクトリーの名前を表します。
DB2CLIINIPATH 環境変数を使用して、db2cli.ini ファイルの別の場所を指定することができます。
Windows でバージョン 9.7 フィックスパック 2 以前の db2cli.ini ファイルのコピーを使用する場合、そのファイルは別の場所にあります。
以前の場所に db2cli.ini ファイルのコピーを保持することができますが、その場所は今後のリリースで有効でなくなる可能性があります。
CLI/ODBC 構成キーワードを使用して、以下のタスクを実行できます。
ほとんどの CLI/ODBC キーワードは、db2cli.ini 初期設定ファイルで設定できます。
ただし、いくつかのキーワードは、
SQLDriverConnect() 関数呼び出しの接続ストリングで設定する必要があります。
CLI/ODBC キーワードの有効範囲は、
このキーワードを db2cli.ini 初期設定ファイル内のどこに配置するかによって決まります。
CLI キーワードを db2cli.ini 初期設定ファイル内の特定のデータベース・セクション (データ・ソース・セクション) に指定した場合、
そのキーワードは、CLI/ODBC アプリケーションがその特定のデータベースに接続しているときにのみ適用可能となります。
CLI キーワードを db2cli.ini 初期設定ファイル内の [COMMON] セクションにリストした場合、
そのキーワードは、データベースに対するすべての CLI アプリケーション接続に影響を与えます。
以下の
CLI キーワードは、
[COMMON] セクションにしか指定できません。
- CheckForFork
- DiagPath
- DisableMultiThread
- JDBCTrace
- JDBCTraceFlush
- JDBCTracePathName
- QueryTimeoutInterval
- ReadCommonSectionOnNullConnect
- Trace
- TraceComm
- TraceErrImmediate
- TraceFileName
- TraceFlush
- TraceFlushOnError
- TraceLocks
- TracePathName
- TracePIDList
- TracePIDTID
- TraceRefreshInterval
- TraceStmtOnly
- TraceTime
- TraceTimeStamp
db2cli.ini ファイルの [COMMON] セクションは、
見出し [COMMON] で始まります。
特定のクライアント用に共通キーワードを設定する前に、
そのクライアントからのすべての CLI/ODBC 接続に対するそのキーワードの影響を評価することは重要です。
例えば、TRACE キーワードは、
そのクライアントの DB2® データベース・サーバーに接続するすべての CLI/ODBC アプリケーションについての情報を生成します。
データベースに固有のセクションは、次のように大括弧で囲まれたデータ・ソース名 (DSN) で始まります。
[data_source_name]
大括弧で囲まれた名前は、
セクション・ヘッダー と呼ばれます。
次のフォーマットを使用して、キーワードに値を設定します。
KeywordName=keywordValue
以下のような、他の規則が適用されます。
- 特定のデータベースのすべてのキーワードとその関連値は、そのデータベースのセクション・ヘッダーの下に配置する必要があります。
- データベース固有のセクションに DBAlias キーワードが含まれていない場合は、接続が確立される際にはデータ・ソース名がデータベース別名として使用されます。
- キーワードには大/小文字の区別がありません。ただし、それらの値には、その区別がある場合もあります。
- db2cli.ini ファイルにデータベースがない場合、キーワードのデフォルト値が適用されます。
- 新しい行の先頭位置にセミコロンを入れると、注釈になります。
- ブランク行は許可されます。
- 1 つのキーワードに重複項目があると、最初の項目が使用され、警告は出されません。
2 つのデータベース別名セクションがある
db2cli.ini サンプル・ファイルを次に示します。
; This is a comment line.
[MYDB22]
AutoCommit=0
TableType="'TABLE','SYSTEM TABLE'"
; This is another comment line.
[MYDB2MVS]
CurrentSQLID=SAAID
TableType="'TABLE'"
SchemaList="'USER1',CURRENT SQLID,'USER2'"
db2cli.ini ファイルはすべてのオペレーティング・システムで手動で編集できますが、
UPDATE CLI CONFIGURATION コマンドを使用することもできます (使用可能な場合)。
手作業で db2cli.ini ファイルを編集する場合、最後の項目の後にブランク行を追加してください。