DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のインストール

IBM® Data Server Driver for JDBC and SQLJ のインストール後に、JDBC または SQLJ アプリケーションを準備して実行することができます。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ をインストールする前に、以下のソフトウェアが必要です。
制約事項: IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を Windows 64 ビット・オペレーティング・システムにインストールする場合、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用して、32 ビット Java アプリケーションから DB2 for Linux, UNIX, and Windows インスタンスへ接続することはできません。

これらのステップに従って IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ をインストールします。

  1. DB2 for Linux, UNIX, and Windows のインストール・プロセス中に、UNIX または Linux 上では Java support、Windows 上では JDBC support を選択します。 これらの選択はデフォルトです。 DB2 for Linux, UNIX, and Windows が JDBC サポートなしでインストール済みの場合、インストール・プロセスを Custom モードで実行して JDBC サポートを追加することができます。

    Java support または JDBC support を選択すると、インストール・プロセスにより以下のアクションが実行されます。

    1. IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のクラス・ファイルをインストールします。

      これらのファイルは、Windows システムの場合は sqllib¥java ディレクトリー、UNIX または Linux システムの場合は sqllib/java ディレクトリーに置かれます。

      これらのファイル名は以下のとおりです。
      db2jcc.jar または db2jcc4.jar
      JDBC 3.0 以前の機能だけが組み込まれているバージョンの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を使用する予定であれば、db2jcc.jar を CLASSPATH に組み込みます。

      JDBC 4.0 以降の機能と、JDBC 3.0 以前の機能が組み込まれているバージョンの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を使用する予定であれば、db2jcc4.jar を CLASSPATH に組み込みます。

      sqlj.zip または sqlj4.zip
      JDBC 3.0 以前の機能だけが組み込まれた SQLJ アプリケーションを準備する予定であれば、sqlj.zip を CLASSPATH に組み込みます。

      JDBC 4.0 以降の機能と、JDBC 3.0 以前の機能が組み込まれた SQLJ アプリケーションを準備する予定であれば、sqlj4.zip を CLASSPATH に組み込みます。

    2. CLASSPATH を変更して、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のクラス・ファイルを組み込みます。
      重要: この手順は、db2jcc.jar および sqlj.zip ファイルに対してのみ、自動的に実行されます。 db2jcc4.jar ファイルまたは sqlj4.zip ファイルを使用する場合には、CLASSPATH を手動で変更する必要があります。 CLASSPATH 内の db2jcc.jar を db2jcc4.jar に、または sqlj.zip を sqlj4.zip に変更してください。

      またこの変更は、DB2 コマンド行ウィンドウを開くたびに必要です。

      重要: CLASSPATH に db2jcc.jar または db2jcc4.jar を組み込みます。 両方のファイルを組み込むことはしないでください。
      重要: CLASSPATH に sqlj.zip または sqlj4.zip を組み込みます。 両方のファイルを組み込むことはしないでください。 db2jcc.jar と sqlj4.zip、または db2jcc4.jar と sqlj.zip を含めることはしないでください。
    3. IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ クライアント・ライセンス・ファイルが存在する場合はインストール・プロセスでインストールされ、それらを含むように CLASSPATH が変更されます。
      これらのファイルは、Windows システムの場合は sqllib¥java ディレクトリー、UNIX または Linux システムの場合は sqllib/java ディレクトリーに置かれます。 これらのファイル名は以下のとおりです。
      表 2. IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のライセンス・ファイル
      ライセンス・ファイル ライセンス・ファイルが接続先として許可するサーバー ライセンス・ファイルを含む製品
      db2jcc_license_cisuz.jar
      • DB2 for z/OS®
      • DB2 for i
      すべての DB2 Connect™ 製品

      クライアント・ライセンス・ファイルは、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ バージョン 3.50 以降からの、DB2 for Linux, UNIX, and Windows、Cloudscape、または IBM Informix® データベースへの接続には不要です。 DB2 Connect Unlimited Edition for System z® サーバー・ライセンスの活動化が実行される場合、DB2 for z/OS への直接接続にクライアント・ライセンス・ファイルは不要です。

      推奨: DB2 Connect ゲートウェイ経由ではなく、直接 DB2 for z/OS データ・サーバーに接続し、DB2 Connect Unlimited Edition for System z 9.7 フィックスパック 3 以降を使用する場合、DB2 Connect Unlimited Edition for System z のサーバー・ライセンス・キーを活動化する必要があります。 接続先の各 DB2 for z/OS サブシステムまたはデータ共有グループでライセンス・キーを活動化する必要があります。 サーバー・ライセンスの活動化について詳しくは、DB2 Connect の情報を参照してください。
    4. IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続のサポート用の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ ネイティブ・ライブラリーをインストールします。

      これらのファイルは、Windows システムの場合は sqllib¥bin ディレクトリー、UNIX または Linux システムの場合は sqllib/lib ディレクトリーに置かれます。

      これらのファイル名は以下のとおりです。
      libdb2jcct2.so
      AIX®、IPF 版 HP-UX、Linux、および Solaris の場合
      db2jcct2.dll
      Windows の場合
    インストール時に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ クラス・ファイルをインストールする代わりに、クラス・ファイルをダウンロードし、上記の手順に従ってドライバーを構成することもできます。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続ネイティブ・ライブラリーをダウンロードすることはできません。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ クラス・ファイルをダウンロードするには、以下の手順を実行します。
      • http://www.ibm.com/software/data/support/data-server-clients/download.html にアクセスします。
      • 「ダウンロードおよびフィックス」の下にある「View IBM Data Server Client Packages...」を選択します。
      • 「My フィックス・リストの絞り込み」ウィンドウで、「さらにオプションを表示」を選択します。
      • 「Fix Central」ページで、「製品グループ」フィールドで「Information Management」を選択し、「製品」フィールドで「IBM Data Server Client Packages」を選択し、「インストール済みバージョン」フィールドで最新のバージョンを選択し、「プラットフォーム」フィールドで「すべて」を選択します。
      • 「フィックスの特定」ページで、「テキスト」フィールドに「Data Server Driver for JDBC」と入力します。
      • 「フィックスの選択」ページで、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の最新バージョンを選択します。
      • 「ダウンロード・オプション」ページで、該当するオプションを選択します。
    • zip ファイルを空のディレクトリーに解凍します。

      zip ファイルには以下のファイルが含まれています。

      • db2jcc.jar
      • db2jcc4.jar
      • sqlj.zip
      • sqlj4.zip
    • これらのファイルを、上記のステップ 1.a で指定した場所にコピーします。

    IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ クラス・ファイルをダウンロードした後、このトピックでドライバーをインストールする手順として説明されている手順すべてを実行する必要があります。

  2. いずれかのデフォルトが不適切である場合は、ドライバー全体にわたる構成プロパティーをカスタマイズします。
  3. TCP/IP を構成します。
    サーバーは、以下の場合の TCP/IP 通信用に構成する必要があります。
    • IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続を使用する JDBC または SQLJ アプリケーション。
    • IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用し、接続 URL に server および port を指定する JDBC または SQLJ アプリケーション。

    TCP/IP リスナーが実行されていることを確認します。 TCP/IP リスナーを活動化するには、以下のようにします。

    1. 以下のようにして環境変数 DB2COMM を TCPIP に設定します。
         db2set DB2COMM=TCPIP
    2. サービス・ファイルで指定されるように、データベース・マネージャーの構成ファイルを TCP/IP サービス名で更新します。
         db2 update dbm cfg using SVCENAME TCP/IP-service-name
      アプレットおよび SQLJ プログラムに使用するポート番号は、データベース・マネージャー構成ファイルで使用される TCP/IP SVCENAME 番号と同じものにする必要があります。
    3. サービス名の設定を有効にするには、db2stop および db2start コマンドを実行します。
  4. Java ストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数の実行を予定している DB2 for Linux, UNIX, and Windows サーバー上では、DB2_USE_DB2JCCT2_JROUTINE 環境変数が設定されていないか、またはそのデータベース・サーバー上でデフォルト値の YESyesONonTRUEtrue、または 1 に設定されていることを確認してください。 この設定は、Java ストアード・プロシージャーが IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の下で実行することを示しています。

    ストアード・プロシージャーを Linux、UNIX、および Windows 用の DB2 JDBC Type 2 ドライバーの下で実行する必要がある場合、DB2_USE_DB2JCCT2_JROUTINE 環境変数を OFF に設定します。

  5. Java ストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数の実行を予定している DB2 for Linux, UNIX, and Windows サーバー上では、データベース・マネージャー構成を更新して、SDK for Java が置かれているパスを組み込みます。

    これは、サーバーのコマンド行での場合と類似のコマンドを入力することで実行できます。

    • UNIX または Linux 上のデータベース・システムの場合:
      db2 update dbm cfg using JDK_PATH /home/db2inst/jdk15
      /home/db2inst/jdk15 は、SDK for Java のインストール先のパスです。
    • Windows 上のデータベース・システムの場合:
      db2 update dbm cfg using JDK_PATH c:¥Program Files¥jdk15
      c:¥Program Files¥jdk15 は、SDK for Java のインストール先のパスです。
    DB2 データベース・マネージャー構成の JDK_PATH フィールド用の正しい値を確認するには、以下のコマンドをデータベース・サーバー上に入力します。
    db2 get dbm cfg
    出力をファイルにリダイレクトすれば、一層容易に表示できます。 JDK_PATH フィールドは、出力の先頭近くに表示されます。
  6. DB2 for Linux, UNIX, and Windows サーバー上にある SQL プロシージャーを Java プログラムから呼び出す予定であり、データベース・サーバーのテリトリー・コードと関連付けられた日付と時刻の形式が USA 形式ではない場合、以下のアクションを実行します。
    1. 以下のようにして DB2_SQLROUTINE_PREPOPTS レジストリー変数をデータベース・サーバー上で設定し、デフォルトの日時形式が ISO であることを示します。
         db2set DB2_SQLROUTINE_PREPOPTS="DATETIME ISO"
    2. Java プログラムから呼び出す予定の既存の SQL プロシージャーを再定義します。
    これらのステップは、呼び出し側のアプリケーションが日付と時刻の値を正しく受け取るために必要です。
  7. DB2 for z/OSJava アプリケーションでデータベース・サーバーに アクセスする予定の場合は、 「Java プログラムから DB2 for z/OS サーバーにアクセスするための特別なセットアップ」で示されている手順に従ってください。