デフォルトのワークロード

デフォルトのユーザー・ワークロード SYSDEFAULTUSERWORKLOAD は、すべての接続の初期割り当て先にするデータ・サーバーのワークロードを提供します。 デフォルトの管理ワークロード SYSDEFAULTADMWORKLOAD は、これ以外では行えない修正管理アクションを可能にします。 これらのワークロードは両方ともデータベース作成時に作成され、ドロップすることはできません。

デフォルトのユーザー・ワークロード (SYSDEFAULTUSERWORKLOAD)

デフォルトのユーザー・ワークロードに割り当てられる接続は、デフォルトのユーザー・サービス・スーパークラス SYSDEFAULTUSERCLASS にマップされます。このスーパークラスはデフォルトの実行環境を提供します。 ユーザー定義ワークロードを作成すると、接続をユーザー定義サービス・クラスにマップできます。 さらに、SYSDEFAULTUSERWORKLOAD を変更して、SYSDEFAULTUSERCLASS とは異なるサービス・クラスに接続をマップすることもできます。

SYSDEFAULTUSERWORKLOAD ワークロードは、SYSCAT.WORKLOADS 表を照会することによって表示できます。

以下の表では、SYSCAT.WORKLOADS ビューに返される、SYSDEFAULTUSERWORKLOAD ワークロードに関する列とその値、およびそれらの値を変更できるかどうかを示します。 SYSDEFAULTUSERWORKLOAD ワークロードに接続を割り当てる方法については、 ワークロードの割り当て を参照してください。
表 1. SYSCAT.WORKLOADS 内の SYSDEFAULTUSERWORKLOAD 項目
DBADM または WLMADM 権限 (および COLLECT 節のための SQLADM) がある場合に ALTER WORKLOAD ステートメントを使用して変更可能かどうか
WORKLOADID 1 いいえ
WORKLOADNAME SYSDEFAULTUSERWORKLOAD いいえ
EVALUATIONORDER 最後から 2 番目 いいえ
CREATE_TIME データベース作成のタイム・スタンプ いいえ
ALTER_TIME 最後に行われたワークロード定義の更新のタイム・スタンプ 不可 (ただし、ワークロード定義を更新したときにデータ・サーバーはこの列を変更します)
ENABLED Y いいえ
ALLOWACCESS Y はい
SERVICECLASSNAME SYSDEFAULTSUBCLASS はい
PARENTSERVICECLASSNAME SYSDEFAULTUSERCLASS はい
COLLECTAGGACTDATA N はい
COLLECTACTDATA N はい
COLLECTACTPARTITION C はい
COLLECTDEADLOCK W はい
COLLECTLOCKTIMEOUT W はい
COLLECTLOCKWAIT N はい
LOCKWAITVALUE 0 はい
COLLECTACTMETRICS N はい
COLLECTUOWDATA N はい
EXTERNALNAME ヌル いいえ
REMARKS BLANK はい

詳しくは、 SYSCAT.WORKLOADS

デフォルトの管理ワークロード (SYSDEFAULTADMWORKLOAD)

ACCESSCTRL、DATAACCESS、DBADM、SECADM、または WLMADM ユーザーは、いつでもこのワークロードを使用して、データベースを照会したり、管理タスクやモニター・タスクを実行したりできます。しかし、通常は以下の状況でこのワークロードが使用されます。
  • 管理者が割り当てられているワークロードが、データベースへのアクセスを許可されていない (つまり、ワークロードに対して CREATE WORKLOAD または ALTER WORKLOAD ステートメントの DISALLOW DB ACCESS キーワードが指定されている)。
  • しきい値に違反したために管理者がデータベースでの作業を実行できない。
SYSDEFAULTADMWORKLOAD ワークロードは、以下の点で他のワークロードとは異なります。
  • ドロップしたり、使用不可にしたりすることはできません。
  • DISALLOW DB ACCESS を指定することはできません。
  • このワークロードのオカレンスおよびその中のアクティビティーに適用されるしきい値はありません。
  • このワークロードは、SYSDEFAULTUSERCLASS サービス・スーパークラスでのみ実行できます。 詳しくは、 デフォルトのサービス・スーパークラスおよびサブクラス を参照してください。
  • CLP インターフェースから SET WORKLOAD コマンドを使用するか、WLM_SET_CLIENT_INFO ストアード・プロシージャーを呼び出して ( client_workload パラメーターに SYSDEFAULTADMWORKLOAD を指定して)、このワークロードへの接続を割り当てることができます。 詳しくは、 デフォルトの管理ワークロードを使用した修正アクションの実行を参照してください。
SYSDEFAULTADMWORKLOAD ワークロードは、SYSCAT.WORKLOADS 表を照会することによって表示できます。 以下の表では、SYSCAT.WORKLOADS カタログ・ビューに返される、SYSDEFAULTADMWORKLOAD ワークロードに関する列とその値、およびそれらの値を変更できるかどうかを示します。
表 2. SYSCAT.WORKLOADS 内の SYSDEFAULTADMWORKLOAD 項目
DBADM または WLMADM 権限 (および COLLECT 節のための SQLADM) がある場合に ALTER WORKLOAD ステートメントを使用して変更可能かどうか
WORKLOADID 2 いいえ
WORKLOADNAME SYSDEFAULTADMWORKLOAD いいえ
EVALUATIONORDER 最後 いいえ
CREATE_TIME データベース作成のタイム・スタンプ いいえ
ALTER_TIME 最後に行われたワークロード定義の更新のタイム・スタンプ 不可 (ただし、ワークロード定義を更新したときにデータ・サーバーはこの列を変更します)
ENABLED Y いいえ
ALLOWACCESS Y いいえ
SERVICECLASSNAME SYSDEFAULTSUBCLASS いいえ
PARENTSERVICECLASSNAME SYSDEFAULTUSERCLASS いいえ
COLLECTAGGACTDATA N はい
COLLECTACTDATA N はい
COLLECTACTPARTITION C はい
COLLECTDEADLOCK W はい
COLLECTLOCKTIMEOUT W はい
COLLECTLOCKWAIT N はい
LOCKWAITVALUE 0 はい
COLLECTACTMETRICS N はい
COLLECTUOWDATA N はい
EXTERNALNAME ヌル いいえ
REMARKS BLANK はい

詳しくは、 SYSCAT.WORKLOADS