WLM_SET_CONN_ENV - アクティビティー・データの収集とセクション actuals の測定の有効化
WLM_SET_CONN_ENV プロシージャーは、特定の接続でのアクティビティー・データの収集とセクション actuals (セクションの実行中に測定されるランタイム統計) の測定を有効にします。
WLM_SET_CONN_ENV プロシージャーによる設定が適用されると、別の WLM_SET_CONN_ENV プロシージャーの呼び出しによって明示的に上書きされるか、接続が閉じられるまで適用され続けます。 接続が閉じられた後に同じアプリケーション・ハンドルを再利用する新規接続がある場合、その接続でそのアプリケーション・ハンドルを使用するために、前の接続の設定が継承されることはありません。
スキーマは SYSPROC です。
許可
- ルーチンに対する EXECUTE 特権
- DATAACCESS 権限
- DBADM 権限
- SQLADM 権限
- WLMADM 権限
デフォルトの PUBLIC 特権
なし
Parameters
- application_handle
- 接続環境が変更されるアプリケーション・ハンドルを指定する、タイプ BIGINT の入力引数。 指定されるアプリケーション・ハンドルは、既存のアプリケーションを参照する必要があります (参照しない場合、SQLSTATE 5U002 が戻されます)。 NULL 値を使用することで、変更される環境を持つ接続が、プロシージャーが呼び出された接続であることを示すことができます。 設定
- 1 つ以上のモニター設定の指定を可能にする、タイプ CLOB(8K) の入力引数。 設定は、次の形式の名前と値の対として指定されます。
<setting name tag>value</setting name tag>
設定は、それぞれ最大で 1 回指定できます。 設定名には、大/小文字の区別があります。 設定の変更は、次回ステートメントを実行するときに有効になります。既に進行中のステートメントに対しては有効になりません。
使用可能な設定名タグは次のとおりです。- 「<collectactdata>値</collectactdata>」アクティビティー・イベント・モニターによって収集するアクティビティー・データを指定します。 有効な値は以下のとおりです (単語の間のスペースのバリエーションはサポートされています)。
値 説明 NONE アクティビティー・データを収集しません。 WITHOUT DETAILS 各アクティビティーに関するデータを、アクティビティーの実行が完了したときに、任意のアクティブなアクティビティー・イベント・モニターに送信します。 ステートメント、コンパイル環境、 およびセクション環境のデータに関する詳細は送信されません。 WITH DETAILS 任意のアクティブなアクティビティーにステートメントおよびコンパイル環境のデータが含まれる場合、 それを該当するアクティビティーのイベント・モニターへ送信します。 セクションの環境データは送信されません。 WITH DETAILS, SECTION ステートメント、コンパイル環境、セクション環境データ、セクション actuals を、それらが含まれるアクティビティー用のアクティブなアクティビティー・イベント・モニターに送信します。
収集されるセクション actuals で、collectsectionactuals を BASE に設定するか、section_actuals データベース構成パラメーターを BASE に設定する必要があります。 セクション actuals は、アクティビティー・データが収集されるすべてのパーティションで収集されます。
WITH DETAILS, SECTION AND VALUES ステートメント、コンパイル環境、セクション環境データ、セクション actuals、および入力データ値を、それらが含まれるアクティビティー用のアクティブなアクティビティー・イベント・モニターに送信します。
収集されるセクション actuals で、collectsectionactuals を BASE に設定するか、section_actuals データベース構成パラメーターを BASE に設定する必要があります。 セクション actuals は、アクティビティー・データが収集されるすべてのパーティションで収集されます。
WITH DETAILS AND VALUES ステートメント、コンパイル環境、および入力データ値を、それらが含まれるアクティビティー用のアクティブなアクティビティー・イベント・モニターに送信します。 セクションの環境データは送信されません。 - '<collectactpartition>COORDINATOR</collectactpartition>' または '<collectactpartition>ALL</collectactpartition>'
アクティビティー・データが収集される場所 (コーディネーター・パーティションのみか、またはすべてのパーティションか) を指定します。 collectactpartition を指定しない場合、接続は collectactpartition のこれまでの値 (デフォルトは COORDINATOR) を維持します。
- '<collectsectionactuals>NONE</collectsectionactuals>' または '<collectsectionactuals>BASE</collectsectionactuals>'
collectsectionactuals が BASE に設定される場合、セクション actuals は収集されます。
- 「<collectactdata>値</collectactdata>」
例
CALL WLM_SET_CONN_ENV(NULL,'<collectactdata>WITHOUT DETAILS</collectactdata>')
CALL WLM_SET_CONN_ENV(NULL,'<collectactdata>WITHOUT
DETAILS</collectactdata><collectactpartition>COORDINATOR
</collectactpartition>')
CALL WLM_SET_CONN_ENV(NULL, '<collectactdata>WITH DETAILS, SECTION
</collectactdata><collectactpartition>ALL</collectactpartition>')
CALL WLM_SET_CONN_ENV(NULL, '<collectactdata>NONE</collectactdata>')
使用上の注意
- 接続レベルの制御は、詳細を伴わない (WITHOUT DETAILS) アクティビティー・データである。
- ワークロードの制御は、なし (NONE) である。
- サービス・クラスの制御は、詳細および値を伴う (WITH DETAILS AND VALUES) アクティビティー・データである。
- アクティビティーが実行を完了したときに、アクティビティーおよびデータ値に関する詳細な情報がすべてのアクティブなイベント・モニターに送信される。
設定が WLM_SET_CONN_ENV プロシージャーの入力で指定されない場合、接続環境で変更されません。
セクション actuals の収集の有効な設定は、collectsectionactuals 設定と section_actuals データベース構成パラメーターを組み合わせたものです。 たとえば、collectsectionactuals がBASEに設定されていて、section_actuals データベース構成パラメーター値が NONE の場合、セクション actuals の収集の有効な設定は BASE です (またはその逆)。
アクティビティー・データおよびセクション actuals が収集されているとき (collectactdata が NONE 以外の値に設定されているとき) に、接続に対して自動クライアント・リルートを実行することはできません。