レジストリー変数と環境変数の設定
ほとんどの環境変数は、 db2set コマンドを使用して Db2® データベース・プロファイル・レジストリーに設定されます。 プロファイル・レジストリー外で設定される変数は少数であり、必要なコマンドはオペレーティング・システムによってそれぞれ異なります。
始める前に
- SYSADM 権限。これはインスタンス・レベル・レジストリーの変数を設定するために必要です。
- root 権限。これはグローバル・レベル・レジストリーの変数を設定するために必要です。
- ローカル管理者権限。
- SYSADM 権限。これには以下の条件があります。
- 拡張セキュリティーが使用可能になっている場合、SYSADM ユーザーは DB2ADMNS グループに属している必要があります。
- 拡張セキュリティーが有効になっていない場合、Windows レジストリーで適切な権限が付与されていれば、SYSADM ユーザーは更新を行うことができます。
このタスクについて
db2set コマンドを使用してプロファイル・レジストリーで変数を設定する場合、変数値を有効にするためにコンピューターを再始動する必要はありません。 ただし、現在実行中の Db2 アプリケーションやアクティブになっているユーザーは変更による影響を受けません。 Db2 レジストリーは、 変更を行った後に開始した Db2 サーバー・インスタンスと Db2 アプリケーションに更新情報を適用します。
Db2 変数がレジストリー外で設定される場合、それらの変数をリモート管理することはできません。 また、変数値を有効にするためにコンピューターを再始動する必要があります。
DB2INSTANCE および DB2NODE Db2 環境変数は、 Db2 プロファイル・レジストリーには保管されません。 これらの変数の設定について詳しくは、プロファイル・レジストリー外での環境変数の設定に関するトピックを参照してください。
Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、インスタンス・レベルのプロファイル・レジストリーは profile.env テキスト・ファイルに保管されます。 2 人以上のユーザーが db2set コマンドを使用してほとんど同時にレジストリー変数を設定する場合、このファイルのサイズはゼロまで削減されます。 db2set -all コマンドの出力も矛盾する値を表示します。
プロシージャー
レジストリー変数を設定するには、以下のようにします。
db2set コマンドを使ってレジストリー変数を設定するためのいくつかの方法を以下の表に示します。 このコマンドのパラメーターおよび使用法について詳しくは、db2set コマンドに関するリファレンス・トピックを参照してください。
目的のアクション | コマンド |
---|---|
現在のインスタンスまたはデフォルトのインスタンスのレジストリー変数を設定します。 | db2set registry_variable_name=new_value |
インスタンスに含まれるすべてのデータベースのレジストリー変数を設定します。 | db2set registry_variable_name=new_value -i instance_name |
インスタンスに含まれる特定のデータベース・パーティションのレジストリー変数を設定します。 | db2set registry_variable_name=new_value -i instance_name database_partition_number |
Db2 Enterprise Server Edition インストール済み環境に関連するすべてのインスタンスのレジストリー変数を設定します。 | db2set registry_variable_name=new_value -g |
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 環境で、レジストリー変数をユーザー・レベルで設定します。 | db2set registry_variable_name=new_value -ul |
LDAP 環境で、レジストリー変数をグローバル・レベルで設定します。 LDAP グローバル・レベルで設定できるレジストリー変数は、 DB2LDAP_KEEP_CONNECTION と DB2LDAP_SEARCH_SCOPE の 2 つのみです。 | db2set registry_variable_name=new_value -gl |