環境変数およびプロファイル・レジストリー

環境変数とレジストリー変数は、 Db2® データベース環境を制御します。 Db2 プロファイル・レジストリーを使用して、変数およびインスタンスに関する情報を表示および更新します。

Db2 データベース・プロファイル・レジストリーが導入される前は、環境変数を設定するために、環境変数に値を指定してコンピューターを再始動する必要がありました。 現在では、Db2 プロファイル・レジストリーを使用して、Db2 データベース環境に影響を与えるほとんどの変数を制御できるようになりました。

プロファイル・レジストリーを使用して、1 台のコンピューターから環境変数を制御します。 さまざまなレベルのサポートが、 さまざまなプロファイルを通して提供されます。 Db2 Administration Server を使用することにより、環境変数をリモート管理することができます。

Db2 データベースは、以下のプロファイル・レジストリーによって影響を受けます。
  • Db2 インスタンス・レベル・プロファイル・レジストリーには、 インスタンスのレジストリー変数が含まれます。 このレジストリーで定義された値は、 グローバル・レジストリーの設定値をオーバーライドします。
  • Db2 グローバル・レベル・プロファイル・レジストリーには、 レジストリー変数がインスタンスに対して設定されていない場合に使用される設定値が含まれます。 Db2 Enterprise Server Edition の特定のコピーに関連するすべてのインスタンスが、このレジストリーにアクセスできます。
  • Db2 インスタンス・ノード・レベル・プロファイル・レジストリーには、パーティション・データベース環境のデータベース・パーティションに固有の変数設定値が含まれます。 このレジストリーで定義された値は、 インスタンス・レベルおよびグローバル・レベルの設定値をオーバーライドします。
  • Db2 ユーザー・レベル・プロファイル・レジストリーには、各ユーザーに固有の設定値が含まれます。 このレジストリーで定義された値は、他のレジストリーの設定値をオーバーライドします。
Db2 データベース・システムは、レジストリー値と環境変数をチェックし、 それらを以下の順序で解決することによって、操作環境を構成します。
  1. プロファイル・レジストリーの外で設定される環境変数。
  2. ユーザー・レベル・プロファイルを使って設定されるレジストリー変数。
  3. インスタンス・ノード・レベル・プロファイルを使って設定されるレジストリー変数。
  4. インスタンス・レベル・プロファイルを使って設定されるレジストリー変数。
  5. グローバル・レベル・プロファイルを使って設定されるレジストリー変数。

Db2 インスタンス・プロファイル・レジストリーには、現行コピーに関連付けられたすべてのインスタンスのリストが含まれます。 Db2 コピーごとに 1 つのリストがあります。 db2ilist コマンドを実行すれば、 システムで使用できるすべてのインスタンスがリストされます。 このプロファイル・レジストリーには、変数設定値は含まれません。