Db2 診断 (db2diag) ログ・ファイル

Db2 診断 db2diag ログ・ファイルは、主にトラブルシューティングの目的で IBM ソフトウェア・サポートが使用するためのものです。 管理通知ログは、主にデータベースおよびシステム管理者がトラブルシューティングに使用するためのものです。 管理通知ログ・メッセージも、標準化されたメッセージ・フォーマットを使用して db2diag ログ・ファイルに記録されます。

概説

Db2 診断メッセージと管理通知メッセージが両方とも db2diag ログ・ファイルに記録されているため、 db2diag ログ・ファイルが、データベースの操作に関する情報を取得するために最初に調べる場所になることがよくあります。 診断ログ・ファイルの内容の解釈に役立つ情報は、『関連リンク』セクションでリストされているトピックに記載されています。 トラブルシューティングの試行で問題を解決できず、支援が必要であると考えられる場合は、 IBM ソフトウェア・サポートに連絡することができます (詳しくは、「 IBM ソフトウェア・サポートへのお問い合わせ」トピックを参照してください)。 IBM ソフトウェア・サポートに送信するよう要求される関連診断情報を収集する際に、他の関連ログ、ストレージ・ダンプ、およびトレースなどの他の情報ソースに db2diag ログ・ファイルを含めることができます。

db2diag ログ・ファイルには、以下の 2 種類の形式があります。
単一診断ログ・ファイル
サイズが無限に増大する、db2diag.log という名前のアクティブな診断ログ・ファイル。 これはデフォルト書式であり、 diagsize データベース・マネージャー構成パラメーターの値が 0 (このパラメーターのデフォルト値は 0 です) である場合に存在します。
循環診断ログ・ファイル
単一のアクティブ・ログ・ファイル (名前は db2diag.N.log であり、 N は 0 から継続的に増大するファイル名標識です)。 ただし、diagpath 構成パラメーターで定義された場所に一連の診断ログ・ファイルが存在することがあります。 その場合、それぞれのログ・ファイルは増大して制限サイズに達した時点で閉じられ、 ファイル名の標識が増加された新しいログ・ファイル (db2diag.N+1.log) が作成されて開かれます。 これは、diagsize データベース・マネージャー構成パラメーターがゼロ以外の値である場合に存在します。

diagsize データベース・マネージャー構成パラメーターを適切に設定することにより、 これらの 2 種類の形式のうちどちらがシステム上に存在するかを選択できます。

構成

db2diag ログ・ファイルは、以下のデータベース・マネージャー構成パラメーターを設定することにより、そのサイズ、場所、および記録される診断エラーのタイプを構成できます。
diagsize
diagsize の値は、採用される診断ログ・ファイルの形式を決定します。 値が 0 の場合は、単一診断ログ・ファイルが採用されます。 値が 0 でない場合は、循環診断ログ・ファイルが採用されるとともに、 その非ゼロ値によってすべての循環診断ログ・ファイルとすべての循環管理通知ログ・ファイルの合計サイズが指定されます。 diagsize パラメーターの新規値を有効にするには、インスタンスを再始動する必要があります。 詳細については、『diagsize - 診断ログ・ファイル・サイズ構成パラメーター』トピックを参照してください。
diagpath
診断情報は、db2diag ログ・ファイル内の diagpath 構成パラメーターで定義された場所に書き込まれるように指定できます。 詳細については、『diagpath - 診断データ・ディレクトリー・パス構成パラメーター』トピックを参照してください。
alt_diagpath
alt_diagpath データベース・マネージャー構成パラメーターは、診断情報を保管するための代替診断データ・ディレクトリー・パスを提供します。 diagpath によって指定されるパスにデータベース・マネージャーが書き込みを行えない場合、alt_diagpath で指定されるパスを使用して診断情報が保管されます。
diaglevel
db2diag ログ・ファイルに書き込まれる診断エラーのタイプは、 diaglevel 構成パラメーターによって指定できます。 詳細については、『diaglevel - 診断エラー・キャプチャー・レベル構成パラメーター』トピックを参照してください。
注: diagsize 構成パラメーターがゼロ以外の値に設定されている場合、その値は、診断データ・ディレクトリー内に含まれるすべての循環管理通知ログ・ファイルとすべての循環診断ログ・ファイルの組み合わせの合計サイズを指定します。 例えば、データベース・パーティションが 4 つあるシステムで diagsize が 1 GB に設定されている場合、通知ログと診断ログを合わせた最大合計サイズは、4 GB (4 x 1 GB) になります。