アップグレードしたデータベース中のパッケージの再バインド

データベースをアップグレードすると、ユーザー・アプリケーションおよびルーチンに関するパッケージはすべて無効としてマークされます。 ユーザーがデータベースにアクセスできるようにする前に、 Db2® サーバーの変更と新しい統計を利用するために、無効化されたパッケージを明示的に再バインドすることを検討できます。 あるいは、データベースをカタログ・ノードで始動した後に自動的に開始されるシステム・タスクによって、すべての無効パッケージと作動不能パッケージを再バインドすることもできます (そのためには、auto_revalDISABLED 以外の値に設定します)。 システム・タスク db2pcsd は、終了前にすべての無効パッケージを 1 回の受け渡しでまとめて再バインドしようとします。 詳細については、データベース EDU リストにある db2pscd の項を参照してください。 まだ再バインドされていないパッケージは、アプリケーションからの最初の SQL 要求でアクセスされたときに、暗黙的に再バインドされます。

始める前に

DBADM 権限を持っていることを確認します。

このタスクについて

データベースのアップグレード後に、db2pcsd によってまだ再バインドされていないパッケージがあれば、アプリケーションがそのパッケージを初めて使用したときに、そのパッケージは暗黙的に再バインドされます。 無効なパッケージは、明示的に再バインドすることもできます。 ただし、作動不能パッケージは、明示的に再バインドする必要があります。 あるいは、「 データベースのアップグレード」の UPGRADE DATABASE コマンドで REBINDALL オプションを指定することもできます。

この手順は、C、C++、COBOL、FORTRAN、および REXX 組み込み SQL データベース・アプリケーションにのみ適用されます。

プロシージャー

アップグレード後のデータベースでパッケージを明示的に再バインドするには、以下のようにします。

  1. DBADM 権限を持つユーザーとしてログオンします。
  2. 各データベースの無効パッケージをすべて再バインドします。
    • CLP から、以下のように db2rbind コマンドを実行します。
         db2rbind database-name -l logfile -u userid -p password
      logfile で指定したログ・ファイルを調べて、問題があれば対処します。 all パラメーターは、db2pscd によって既にバインドされているパッケージまで再バインドしようとするため、指定しないでください。
    • IBM® Data Studioから、タスク・アシスタントを開いてパッケージを再バインドします。
  3. Db2 サーバーのアップグレードが正常に行われたことを確認します。 詳しくは、 Db2 サーバーのアップグレードの検証を参照してください。 アプリケーションとツールをテストして、サーバーが予期したとおりに動作していることを確認します。

結果

すべてのデータベース・パッケージが再バインドされると、オプティマイザーの改善内容を自動的に利用できるようになります。 このリリースで使用可能なオプティマイザーの改善点について詳しくは、 データベース・アプリケーションのアップグレードに関する重要事項 を参照してください。