同じコンピューター上の複数の Db2 コピー (Linux および UNIX)

Db2 製品は、選択したインストール・パスにインストールできます。 Db2 製品は、単一のマシンに複数回インストールすることもできます。 各 Db2 のコピーは、同じコード・レベルでも、異なるコード・レベルでもかまいません。

Db2 製品の root インストールは、選択したインストール・パスにインストールできます。 別の指定をしない限り、デフォルトのインストール・パスは次のとおりです。
  • AIX® オペレーティング・システムの場合 /opt/IBM/db2/V11.5
  • Linux® オペレーティング・システムの場合 /opt/ibm/db2/V11.5
デフォルトのインストール・パスが既に使用されているときに、Db2 セットアップ・ウィザードを使用して新たに Db2 コピーのインストールを選択すると、デフォルトのパスは次のようになります。
  • AIX の場合 /opt/IBM/db2/V11.5_##
  • Linux の場合 /opt/ibm/db2/V11.5_##
## の部分は、01 から 99 の範囲の、ゼロを前につけた順序番号です。 デフォルトのパスが初めて変更されるときには _01 になります。 例えば、 Db2 製品が、インストール・パスを指定せずに Db2 セットアップ ・ウィザードを使用してインストールされ、デフォルトのインストール・パス /opt/ibm/db2/V11.5 が既に使用されている場合、 Db2 製品は新しいデフォルト・パス /opt/ibm/db2/V11.5_01にインストールされます。

Db2 セットアップ・ウィザード以外のインストール方法で Db2 コピーをインストールする場合は、インストール・パスを指定する必要があります。 デフォルト・パスの自動順次増分は、 Db2 セットアップ ・ウィザードを使用して Db2 コピーをインストールする場合にのみ行われます。 インストール方法に関係なく、別の完全な製品を他のコピーのパス ( /opt/ibm/db2/V11.5など) にインストールできません。 既存のコピーのサブディレクトリーにインストールされたコピーは、サポートされません。すべてのコピーが使用不能になるからです。

システムには Db2 製品の複数のコピーをインストールできる機能や、選択したパスに Db2 製品およびフィーチャーをインストールできる柔軟性が備わっていますが、db2ls コマンドは、何をどこにインストールしたかを把握するのに役立ちます。 db2ls コマンドを実行して、システムにインストールされている Db2 製品を見つけます。

1 台のシステムに複数の Db2 コピーをインストールする場合、以下の制約事項があります。
  • 非 root インストールは、複数の Db2 コピーをサポートしていません。
  • システム上の Db2 Administration Server (DAS) は 1 つだけです。
  • インスタンス名は Db2 コピー全体で固有でなければなりません。
  • Db2 コピーは、別の Db2 コピーで作成されたインスタンスを認識しません。 ただし、db2iupdt コマンドを使用すると、1 つの Db2 コピーから、他のコピーにインスタンスの所有権を切り替えることができます。
  • db2ln コマンドを使用して 1 つの Db2 コピーへのリンクを作成すると、他のコピーが機能しなくなります。 意図的に Db2 の複数のコピーが混在している場合は、リンクを作成しないでください。
  • Linux 32 ビット・イメージは、 Linux x64 オペレーティング・システム・プラットフォームにはインストールできません。
  • Db2 インストール・ツールは、同じユーザーが同じマシン上で同時に複数の呼び出しを行うことをサポートしていません。
  • インストール・パスをシンボリック・リンクにすることはできません。