インストール済み Db2 データベース製品のディレクトリー構造 (Linux®)

root インストール中に、Db2 データベース製品のサブディレクトリーとファイルを作成する場所を指定できます。 非 root インストールの場合は、Db2 製品のインストール場所を選択できません。デフォルトの場所を使用する必要があります。

注: 非 root インストールの場合、すべての Db2 ファイル (プログラム・ファイルおよびインスタンス・ファイル) は、 $HOME/sqllib ディレクトリー内またはその下にあります。ここで、 $HOME は非 root ユーザーのホーム・ディレクトリーを表します。
インストール後には、各種 Db2 オブジェクトが多数のディレクトリーに作成されます。 以下の表にデフォルトの root インストール後の各 Db2 オブジェクトの場所を示します。
表 1. デフォルトの root インストール後の各 Db2 オブジェクトの場所
Db2 オブジェクト 場所
DAS ホーム・ディレクトリー home/dasusr1
DAS 情報 home/dasusr1/das
データベース構成ファイル SQLDBCON home/db2inst1/db2inst1/NODE0000/SQL00001
Database directory
以下のものに必要なファイルが含まれます。
  • バッファー・プール情報
  • 履歴情報
  • ログ制御ファイル
  • ストレージ・パス情報
  • 表スペース情報
home/db2inst1/db2inst1/NODE0000/SQL00001
データベース・マネージャー構成ファイル db2systm home/db2inst1/sqllib
Db2 コマンド /opt/ibm/db2/V11.5/bin
Db2 エラー・メッセージ・ファイル (db2diag ログ・ファイル) home/db2inst1/sqllib/db2dump
Db2 インストール・パス デフォルトは次のとおりです。 /opt/ibm/db2/V11.5
Db2 pureScale® ノードのインストール・ログ・ファイル <root home>/db2log
イベント・モニター・データ用のディレクトリー home/db2inst1/db2inst1/NODE0000/SQL00001/db2event
トランザクション・ログ・ファイル用のディレクトリー home/db2inst1/db2inst1/NODE0000/SQL00001/LOGSTREAM0000
インストールのログ・ファイル db2install.history /opt/ibm/db2/V11.5/install/logs
インスタンスのホーム・ディレクトリー home/db2inst1
インスタンス情報 home/db2inst1/sqllib
インスタンスのローカル・データベース・ディレクトリー home/db2inst1/db2inst1/NODE0000/sqldbdir
区画データベース環境ファイル db2nodes.cfg home/db2inst1/sqllib
システム・データベース・ディレクトリー home/db2inst1/sqllib/sqldbdir

以下の図は、root インストール後の Db2 ディレクトリー構造の例を示しています。 これらの例では、db2inst1 および db2inst2 という 2 つのインスタンスがあります。

ディレクトリー構造 - Db2 インスタンス db2inst1 についてのデフォルト・ローカル・データベース・ディレクトリー情報

ディレクトリー構造 - ローカル・ディレクトリー情報
  1. ローカル・データベース・ディレクトリー
  2. データベース構成ファイル

ディレクトリー構造 - Db2 インスタンス db2inst1 についてのディレクトリー情報

ディレクトリー構造 - ディレクトリー情報
  1. このディレクトリー内の db2diag ログ・ファイルDb2 エラー・メッセージをログします。
  2. システム・データベース・ディレクトリー
  3. db2nodes.cfg ファイルは、区画データベース環境に使われます。
  4. データベース・マネージャー構成ファイル

dasusr1 ディレクトリーには、Db2 Administration Server (DAS) 構成ファイルと、Db2 コア・ファイルへのシンボリック・リンクが含まれます。

ディレクトリー構造 - インストール・ログ・ファイルの場所

Db2 ログ・ファイルの場所

この図は、インストール・ログ・ファイルの場所を例示しています。 同じインストールパスに複数のインストールがあった場合、db2install.historyファイルにはdb2install.history.nのようにインデックスされます。ここで、nは4桁の数字、たとえば00000001を表します。

Db2 インストール・ディレクトリー /opt/ibm/db2/V11.5 には、インストールされた Db2 ファイルが含まれています。