Windows 7 に関する考慮事項: ユーザー・アクセス制御フィーチャー

Windows 7 のユーザー・アクセス制御 (UAC) フィーチャーは、以下の点で Db2® データベース・システムに影響を与えます。

完全な管理特権によるアプリケーションの開始

Windows 7 では、デフォルトでは、ユーザーがローカル管理者であっても、アプリケーションは標準ユーザー権限のみで開始します。 さらに多くの特権を持った状態でアプリケーションを開始するには、完全な管理特権で実行するコマンド・ウィンドウからコマンドを起動する必要があります。 Db2 インストール・プロセスでは、Windows 7 ユーザー専用の「コマンド・ウィンドウ-管理者」というショートカットが作成されます。 管理コマンドを実行する場合は、このショートカットを起動することをお勧めします。

完全な管理特権を持っていない場合に、Windows 7 でコマンド・プロンプトまたはグラフィック・ツールから Db2 管理タスクを実行しようとすると、アクセスが拒否され、タスクが正常に完了しないことを示すさまざまなエラー・メッセージが表示されることがあります。

実行しようとしたアクションが管理タスクと見なされるかどうかを確認するために、以下のいずれかが当てはまるかどうかをチェックしてください。
  • SYSADM、SYSCTRL、SYSMAINT のいずれかの権限が必要です。
  • レジストリーの HKLM ブランチにあるレジストリー・キーが変更されます。
  • Program Files ディレクトリーの下にあるディレクトリーに書き込まれます。
例えば、以下のようなアクションはすべて管理タスクと見なされます。
  • Db2 インスタンスの作成とドロップ
  • Db2 インスタンスの開始と停止
  • データベースの作成
  • データベース・マネージャーの構成パラメーターまたは Db2 Administration Server (DAS) の構成パラメーターの更新
  • CLI 構成パラメーターの更新とシステム・データ・ソース名 (DSN) の構成
  • Db2 トレース機能の開始
  • db2pd ユーティリティーの実行
  • Db2 プロファイル・レジストリー変数の変更

問題を解決するには、完全な管理者特権で実行するコマンド・プロンプトやグラフィック・ツールから Db2 管理タスクを実行する必要があります。 完全な管理者特権でコマンド・プロンプトやグラフィック・ツールを起動するには、前述のショートカットを右クリックして、「管理者として実行 (Run as administrator)」を選択します。

注: 拡張セキュリティーが有効になっている場合、グラフィカル管理ツール ( IBM® Data Studioなど) を起動するには、 DB2ADMNS グループのメンバーでもある必要があります。

ユーザー・データの場所

ユーザー・データ (例えば、インスタンス・ディレクトリーの下のファイル) は ProgramData\IBM\DB2\copy_nameに保管されます。ここで、 copy_nameDb2 コピーの名前です (デフォルトでは、 DB2COPY1 は最初にインストールされたコピーの名前です)。 Windows 7 以外のバージョンの Windows では、ユーザー・データは Documents and Settings\All Users\Application Data\IBM\DB2\copy_nameに保管されます。