管理用タスク・スケジューラーのセットアップ

管理用タスク・スケジューラーは、デフォルトでは使用不可です。 プロシージャーとビューを使用してタスクの定義と変更を行えますが、スケジューラーはそうしたタスクをまだ実行しません。 管理用タスク・スケジューラーをセットアップするには、DB2_ATS_ENABLE レジストリー変数を構成し、SYSTOOLSPACE 表スペースを作成します。

プロシージャー

  1. DB2_ATS_ENABLE レジストリー変数を YESTRUE1、または ONに設定します。
    以下に例を示します。
    db2set DB2_ATS_ENABLE=YES
  2. SYSTOOLSPACE 表スペースを作成します。
    他の Db2® 管理ツールと同様に、管理タスク・スケジューラーは、履歴データおよび構成情報を保管するために SYSTOOLSPACE 表スペースに依存します。 以下の照会を使用して、ご使用のデータベース・システムにこの表スペースが既に存在するかどうかを確認できます。
    SELECT TBSPACE FROM SYSCAT.TABLESPACES WHERE TBSPACE = 'SYSTOOLSPACE'
    
    データベースにこの表スペースがない場合には、作成する必要があります。 そうしないと、管理タスク・スケジューラーにタスクを追加しようとしたときにエラー・メッセージを受け取ります。SQL0204N "SYSTOOLSPACE" is an undefined name. SQLSTATE=42704

    SYSADM グループまたは SYSCTRL グループに属するユーザーには、この表スペースを作成する権限があります。 手順については、 SYSTOOLSPACE および SYSTOOLSTMPSPACE 表スペースを参照してください。

    以下に例を示します。
    CREATE TABLESPACE SYSTOOLSPACE IN IBMCATGROUP
      MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE
      EXTENTSIZE 4
  3. インスタンス所有者または Db2 インスタンス・サービスを実行するユーザー ID に DBADM 権限があることを確認します。
    バージョン 9.7 以降、SYSADM 権限は暗黙的 DBADM 権限を持ちません。
    以下に例を示します。
    GRANT DBADM ON DATABASE TO db2admin
  4. データベースをアクティブ化します。
    タスクの実行時には、データベースがアクティブになっていなければなりません。
    ACTIVATE DATABASE コマンドを使用するのが、最善の方法です。 別の方法としては、常時少なくとも 1 つのデータベース接続を維持していると、データベースをアクティブに保てます。

結果

管理タスク・スケジューラーがセットアップされると、 Db2 オートノミック・コンピューティング・デーモンは、アクティブ (読み取り可能) データベースに 5 分ごとに接続して、新規または更新されたタスクの検査を開始します。

次の作業

まだ行っていない場合には、管理用タスク・スケジューラーにタスクを追加します。 定義されたタスク・スケジュールに基づいて、管理用タスク・スケジューラーはタスクを実行します。