db2updv115 -バージョン 11.5 モディフィケーションパックまたはフィックスパックへのデータベース更新 コマンド

インストール済みのフィックスパックをサポートできるようにデータベース・システム・カタログを更新します。 このコマンドは、 Linux®、UNIX または Windows 上の Db2® バージョン 11.5.1 以降を実行しているデータベースでのみ使用できます。

許可

SYSADM

必要な接続

データベース。 このコマンドは、指定されたデータベースへの接続を自動的に確立します。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2updv115-ddatabase name-uuserid-ppassword-a-o-h

コマンド・パラメーター

-dデータベース名
更新するデータベースの名前を指定します。
-u ユーザー ID
ユーザー ID を指定します。
-p パスワード
ユーザーのパスワードを指定します。
-a
すべての更新を強制的に実行します。
注: -a パラメーターを使用して、システム・ビューおよびルーチンの特権をリセットすることができます。 これを行う前に、 db2look ユーティリティーを実行して、システム・ビューおよびルーチンに従属する特権を保持します。
-o
Oracle データ・ディクショナリー互換ビューを有効にします。
-h
ヘルプ情報を表示します。 このオプションを指定すると、他のすべてのオプションは無視され、 ヘルプ情報だけが表示されます。

バージョン 11.5.1 以降をインストールした後、以下のコマンドを発行して、SAMPLE データベース内のデータベース・システム・カタログを更新します。
db2updv115 -d sample
データベースが作成されたか、 Db2 11.5 GA にアップグレードされ、 Db2 バージョン 11.5.1 以降を適用した場合、上記のコマンドを実行すると、インストールするフィックスパックまたはモディフィケーション・パック・レベルを含む、 11.5 GA から必要なすべての更新が自動的に適用されます。

使用上の注意

db2updv115 コマンドを発行する前に、フィックスパックまたはモディフィケーション・パックの更新をコミットしておく必要があります。 フィックスパックまたはモディフィケーション・パックの更新をコミットすると、インスタンスが同種状態になります。 フィックスパックまたはモディフィケーション・パックの更新をコミットせずに、db2updv115 コマンドを発行すると、インスタンスが異種混合状態にあるためにエラーが返されます。

db2updv115 コマンドを発行するには、インスタンスが同種状態になっていなければなりません。 インスタンスが異種混合状態になっている場合、このコマンドを実行するとエラーが返されます。

詳しくは、 進行中のオンライン・フィックスパック更新の影響を受けるデータベースおよびインスタンスの操作を参照してください。

パーティション・データベース環境の場合、このコマンドはカタログ・パーティションから実行する必要があります。

パフォーマンスの向上のために、db2updv115 コマンドは、インストール対象のフィックスパックまたはモディフィケーション・パックのレベルで作成されたデータベースのように見せるために必要な更新のみを適用します。 したがって、このコマンドを複数回発行してもエラーは報告されません。また、システム・カタログの各更新は一度だけ適用されます。 ただし、すべての更新を強制的に再適用する場合は、-aパラメーターを追加することで再適用できます。

システム・カタログの更新には、以下の処理が含まれます。
  • インストール対象のフィックスパックまたはモディフィケーション・パックのレベルで提供された新しいプロシージャーの作成。
  • 定義を修正するためのルーチンの変更。
  • 定義を修正するためのシステム管理ビューの変更。