データベース・サーバーでの JAR ファイル管理

Java™ ルーチン・クラス・ファイルを含む JAR ファイルをデプロイするには、JAR ファイルをデータベース・サーバーにインストールする必要があります。 これは、 IBM® Data Server Client から、データベース・サーバー上の JAR ファイルをインストール、置換、または削除する組み込みルーチンを使用して行うことができます。

データベース・インスタンス内の JAR ファイルをインストール、置換、または削除するには、次のようにデータベース製品に付属しているストアード・プロシージャーを使用します。
インストール
sqlj.install_jar( jar-url, jar-id )
注: sqlj.install_jar の呼び出し元の許可 ID が保持する特権には、少なくとも以下のいずれかが含まれている必要があります。
  • 明示的または暗黙的に指定されたスキーマの CREATEIN 特権
  • DBADM 権限
sqlj.db2_install_jar( jar-locator, jar-id )
置換
sqlj.replace_jar( jar-url, jar-id )
sqlj.db2_replace_jar( jar-locator, jar-id )
削除
sqlj.remove_jar( jar-id )
  • jar-url: インストールまたは置換の対象の JAR ファイルが置かれている URL を指定します。 サポートされる URL 体系は、'file:' だけです。
  • jar-id: 128 バイトまでの長さのユニーク・ストリング ID。 これは、jar-url ファイルに関連したデータベース内の JAR ID を指定します。
  • Jar-Locator: Db2® カタログにインストールされる JAR ファイルを指す BLOB ロケーター入力パラメーター。
注: アプリケーションから呼び出された場合、ストアード・プロシージャー sqlj.install_jar および sqlj.remove_jar には追加のパラメーターがあります。 それは、指定の JAR ファイル内でのデプロイメント記述子の使用を指示する整数値です。 現在、デプロイメント・パラメーターはサポートされていないので、 非ゼロ値を指定して呼び出してもすべてリジェクトされてしまいます。

以下に、前記の JAR ファイル管理ストアード・プロシージャーの使用方法の例をいくつか示します。

パス /home/bob/bobsjar.jar に置かれている JAR を MYJAR としてデータベースに登録するには、次のようにします。
CALL sqlj.install_jar( 'file:/home/bob/bobsjar.jar', 'MYJAR' )
以降、SQL コマンドが bobsjar.jar ファイルを使用する際には、MYJAR という名前で参照します。
MYJAR を、特定の更新済みクラスをもった別の JAR に置き換えるには、次のようにします。
CALL sqlj.replace_jar( 'file:/home/bob/bobsnewjar.jar', 'MYJAR' )
データベース・カタログから MYJAR を除去するには、次のようにします。
CALL sqlj.remove_jar( 'MYJAR' )
注: Windows オペレーティング・システムでは、 データベースは JAR ファイルを次のパスに保管します。 DB2INSTPROF インスタンス固有のレジストリー設定によって指定されます。 JAR ファイルをインスタンス内のユニーク・ファイルにするには、そのインスタンスの DB2INSTPROF での固有値を指定する必要があります。
注: パーティション・データベース・システムでは、コマンド sqlj.install_jar() は、コマンドを発行するノードにのみ JAR ファイルをインストールします。 各ノードで sqlj.replace_jar() を実行して、 jar ファイルをコピーします。