dir_cache - ディレクトリー・キャッシュ・サポート構成パラメーター

このパラメーターは、データベース、ノード、および DCS ディレクトリー・ファイルをメモリーにキャッシュするかどうかを決定します。

構成タイプ
データベース・マネージャー
適用
  • ローカルとリモート・クライアントを持つデータベース・サーバー
  • クライアント
  • ローカル・クライアントを持つデータベース・サーバー
  • ローカル・クライアントおよびリモート・クライアントを持つパーティション・データベース・サーバー
パラメーター・タイプ
構成可能
デフォルト [範囲]
はい [はい; いいえ ]
割り振られるタイミング
  • アプリケーションが最初の接続を発行したとき、アプリケーション・ディレクトリー・キャッシュが割り振られます。
  • データベース・マネージャー・インスタンスが開始されたとき (db2start)、サーバー・ディレクトリー・キャッシュが割り振られます。
解放されるタイミング
  • アプリケーションが処理を終了したとき、アプリケーション・ディレクトリー・キャッシュが解放されます。
  • データベース・マネージャー・インスタンスが停止したとき (db2stop)、サーバー・ディレクトリー・キャッシュが解放されます。
ディレクトリー・キャッシュを使用すると、ディレクトリー・ファイル入出力が なくなり、ディレクトリー情報を得るためのディレクトリー検索が最小化される ため、接続のコストが低減します。 ディレクトリー・キャッシュには次の 2 つのタイプがあります。
  • 各アプリケーションについて、アプリケーションを実行中のマシン上に割り振られ使用される、アプリケーション・ディレクトリー・キャッシュ
  • 内部データベース・マネージャー・プロセスのいくつかについて割り振られ使用される、サーバー・ディレクトリー・キャッシュ

アプリケーション・ディレクトリー・キャッシュでは、アプリケーションがその最初の接続を発行したとき、各ディレクトリー・ファイルが読み取られ、情報がこのアプリケーションのために専用メモリーにキャッシュされます。 キャッシュは、後続の接続要求でアプリケーション処理によって 使用され、アプリケーション処理が終了するまで保持されます。 データベースがアプリケーション・ディレクトリー・キャッシュに見つからない場合、ディレクトリー・ファイルが検索されますが、キャッシュは更新されません。 アプリケーションがディレクトリー項目を変更した場合、その アプリケーションで次の接続が発行されると、このアプリケーションの キャッシュはリフレッシュされます。 他のアプリケーションのアプリケーション・ディレクトリー・キャッシュはリフレッシュされません。 アプリケーション処理が終了すると、キャッシュは解放されます。 ( コマンド行プロセッサー ・セッションで使用されるディレクトリー・キャッシュをリフレッシュするには、 db2 terminate コマンドを発行します。)

サーバー・ディレクトリー・キャッシュでは、データベース・マネージャー・インスタンスが開始されると (db2start)、それぞれのディレクトリー・ファイルが読み取られ、情報が共有メモリーにキャッシュされます。 このキャッシュは、インスタンスが停止するまで保持されます (db2stop)。 ディレクトリー項目がこのキャッシュに見つからない場合、ディレクトリー・ファイルで情報が検索されます。 通常、このサーバー・ディレクトリー・キャッシュは、インスタンスの実行中はリフレッシュされません。 ただし、オフライン・バックアップはサーバー・ディレクトリー・キャッシュに無効のマークを付け、インスタンスが実行中でもキャッシュをリフレッシュします。

推奨: ディレクトリー・ファイルの変更が 頻繁ではなく、パフォーマンスが重要な場合は、ディレクトリー・キャッシュを 使用してください。

また、リモート・クライアントでは、ディレクトリー・キャッシュは、 アプリケーションがいくつかの異なる接続要求を発行する場合に役立ちます。 この場合、キャッシュを行うと、1 つのアプリケーションが ディレクトリー・ファイルを読む必要回数が減少します。

ディレクトリー・キャッシュは、データベース・システム・モニター・スナップショットの 取得のパフォーマンスも向上させます。 さらに、データベースの別名を使用する代わりに、スナップショット呼び出しで データベース名を明示的に参照することもできます。

注: ディレクトリー・キャッシングがオンになっていて、データベース・マネージャーの開始後にデータベースがカタログ、アンカタログ、作成、またはドロップされた場合、スナップショット呼び出しの実行時にエラーが発生する可能性があります。