文字変換のガイドライン

アプリケーションとデータベースが同じコード・ページを使用していない場合、 アプリケーションとアプリケーション・コード・ページの間でデータをマップするには、 データ変換が必要になる可能性があります。 マッピングおよびデータ変換には追加の処理が必要になるため、アプリケーションとデータベースで使用するコード・ページまたは一致照合シーケンスが同じであれば、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

文字変換は次の場合に行われます。
  • クライアントまたはアプリケーションが、 アクセスしているデータベースのコード・ページとは別のコード・ページで実行しているとき。

    変換は、データを受信するデータベース・サーバー・マシン上で行われます。 データベース・サーバーがデータを受信する場合は、 アプリケーション・コード・ページからデータベース・コード・ページへの文字変換が行われます。 アプリケーション・マシンがデータを受信する場合は、 データベース・コード・ページからアプリケーション・コード・ページへの変換が行われます。

  • Db2® インポート、エクスポート、またはロード・ユーティリティーの使用時に、データのソース・コード・ページがターゲット・コード・ページと異なる場合。
以下のオブジェクトについては、文字変換は行われません。
  • ファイル名。
  • FOR BIT DATA 属性を割り当てた列に指定したり、そこから派生したデータ、または SQL 操作によって FOR BIT、バイナリー、または BLOB データに変換されるデータ。
  • サポートされている EUC または UCS-2 との互換機能がインストールされていない Db2 製品またはプラットフォーム。

データベース・マネージャーがオペレーティング・システム環境に基づいてマルチバイト・コード・ページを変換するときに使用する変換機能と変換表、あるいは DBCS 変換 API。

注: EUC を使用する DBCS などのマルチバイト・コード・ページ間の文字ストリング変換では、ストリングの長さが増減する場合があります。

拡張 UNIX コード (EUC) コード・ページ・サポート

C または C++ アプリケーションで GRAPHIC データ (2 バイト文字) を使用するホスト変数には、 特殊な考慮事項が必要です。それには、特殊なプリコンパイラー、 アプリケーションのパフォーマンス、およびアプリケーション設計に関する事柄が含まれます。

日本語と中国語 (繁体字) の両方の EUC コード・ページの多くの文字には、 データベースとクライアント・アプリケーションで GRAPHIC データ (2 バイト文字を必要とする) をサポートするための特別な方法が必要です。 それらの EUC コード・ページの GRAPHIC データの保管および操作には、UCS-2 コード・セットを使用します。