ガバナー・ユーティリティー

ガバナーは、データベースに対して実行しているアプリケーションの動作をモニターし、 ガバナー構成ファイルで指定した規則に応じてその動作を変更することができます。

重要: Db2 バージョン 9.5で導入された新しい戦略的 Db2® ワークロード・マネージャー・フィーチャーにより、 Db2 ガバナー・ユーティリティーはバージョン 9.7 で非推奨になり、将来のリリースで除去される可能性があります。 ガバナー・ユーティリティーの非推奨について詳しくは、 Db2 ガバナーおよび Query Patroller が非推奨になったを参照してください。 Db2 ワークロード・マネージャーについて、およびガバナー・ユーティリティーの置き換え方法について詳しくは、 Db2 ワークロード・マネージャーの概念の概要 および Db2 ワークロード・マネージャーに関するよくある質問を参照してください。

ガバナー・インスタンスは、フロントエンド・ユーティリティーおよび 1 つ以上のデーモンで構成されています。 ガバナーの各インスタンスは、データベース・マネージャーのインスタンスに特定のものです。 デフォルトでは、ガバナーを開始すると、パーティション・データベースの各データベース・パーティションでガバナー・デーモンが開始します。 ただし、モニターする単一のデータベース・パーティションでデーモンが開始するように指定することもできます。

ガバナーは、ガバナー構成ファイルの規則に従って、アプリケーション・トランザクションを管理します。 例えば、規則を適用すると、アプリケーションは特定のリソースを過剰に使用していることが分かったとします。 規則は、アプリケーションの優先順位を変更する、またはそのアプリケーションをデータベースから強制切断するなどの、取るべき処置も指定します。

規則に関連した処置がアプリケーションの優先順位を変更する場合、 ガバナーはリソース違反が起こったデータベース・パーティションに対するエージェントの優先順位を変更します。 パーティション・データベースでは、 アプリケーションがデータベースから強制切断される場合、 違反を検出したデーモンがそのアプリケーションのコーディネーター・ノードで実行されていても、 その処置が行われます。

ガバナーは、ガバナーが行った処置のログをすべて記録します。

注: ガバナーがアクティブである場合、そのスナップショット要求はデータベース・マネージャーのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 パフォーマンスを向上させるには、 ガバナー・ウェイクアップ・インターバルを大きくすることにより CPU の使用を削減してください。