監査ログ・ファイル名

監査ログ・ファイルには、それらがインスタンス・レベルのログであるかデータベース・レベルのログであるか、および複数メンバー・データベース環境 ( Db2® pureScale 環境やパーティション・データベース環境など) でどのメンバーからのログであるかを区別する名前が付けられます。 アーカイブされた監査ログのファイル名には、いつアーカイブ・コマンドが実行されたのかを示すタイム・スタンプが付加されます。

アクティブ監査ログ・ファイル名

複数メンバー・データベース環境では、アクティブ監査ログのパスをメンバーごとに固有のディレクトリーにして、メンバーごとに別個のファイルに書き込むようにすることができます。 監査レコードの生成元を正確に追跡するために、メンバー番号が監査ログ・ファイルの名前の一部に含まれます。 例えば、メンバー 20 の場合、インスタンス・レベルの監査ログ・ファイル名は db2audit.instance.log.20 となります。 このインスタンスの testdb というデータベースの監査ログ・ファイルは、db2audit.db.testdb.log.20 となります。

単一メンバー・データベース環境では、メンバー番号は 0 (ゼロ) と見なされます。 この場合、インスタンス・レベルの監査ログ・ファイル名は db2audit.instance.log.0 になります。 このインスタンスの testdb というデータベースの監査ログ・ファイルは、db2audit.db.testdb.log.0 となります。

アーカイブされた監査ログ・ファイルの名前

アクティブ監査ログのアーカイブ時には、ファイル名に YYYYMMDDHHMMSS (YYYY は年、MM は月、DD は日、HH は時間、MM は分、SS は秒) という形式で現行タイム・スタンプが付加されます。

アーカイブ監査ログのファイル名の形式は、監査ログのレベルによって異なります。
インスタンス・レベルのアーカイブされた監査ログ
インスタンス・レベルのアーカイブされた監査ログのファイル名は、db2audit.instance.log.member.YYYYMMDDHHMMSS となります。
データベース・レベルのアーカイブされた監査ログ
データベース・レベルのアーカイブされた監査ログのファイル名は、db2audit.dbdatabase.log.member.YYYYMMDDHHMMSS となります。

単一メンバー・データベース環境では、member の値は 0 (ゼロ) になります。

タイム・スタンプは、アーカイブ・コマンドが実行された時刻を示します。したがって、この時刻は、必ずしもログの最後のレコードの時刻を正確に反映しているわけではありません。 アーカイブされた監査ログ・ファイルには、ログ・ファイル名のタイム・スタンプよりも数秒後のタイム・スタンプを持つレコードが含まれていることがあります。これは次のような理由によります。
  • アーカイブ・コマンドが発行される際、監査機能は、すべての処理中のレコードの書き込みが完了するまで、アーカイブされたログ・ファイルの作成を待機します。
  • 複数のマシンがある環境では、リモート・マシンのシステム時刻とアーカイブ・コマンドが発行されたマシンのシステム時刻が同期化されていないことがあります。
複数メンバー・データベース環境の場合は、アーカイブの実行時にサーバーが稼働していれば、メンバー間でタイム・スタンプが統一され、アーカイブが実行されたメンバーで生成されたタイム・スタンプがその他のメンバーにも反映されます。