応答ファイルを使用した Db2 製品およびフィーチャーのインストール

応答ファイルを使用して Db2 製品およびフィーチャーをインストールするには、通常は答えるインストール・プロセス中に質問に答えるために使用される値を含む応答ファイルを作成する必要があります。

応答ファイル・インストールを実行する前に、 以下の考慮事項を知っておく必要があります。

  • Db2 バージョン 9 で作成された応答ファイルと Db2 バージョン 10 で作成された応答ファイルの形式は似ていますが、応答ファイルを使用できる場所についてはバージョン制限があります。 例えば、バージョン 10 で生成された応答ファイルは、バージョン 10 製品のインストールにのみ使用できます (例えば、 バージョン 10.1)。応答ファイルはバージョン9のインストールには使用できません。 逆もまた真であり、バージョン9に生成された応答ファイルを使ってバージョン10をインストールできません。 これは主に、バージョン 10 で新たに導入された必須キーワードが原因です。
  • Linux® または UNIX プラットフォームでは、root インストール用に作成された応答ファイルを非 root インストールに使用できない場合があります。 応答ファイルのキーワードの一部は、root インストールのみに有効です。 詳しくは、応答ファイルのキーワードを参照してください。
  • Db2 セットアップ・ウィザードを使用する場合は、次のことが当てはまります。
    • Db2 セットアップ ・ウィザードの 「インストール・アクションの選択」 パネルで、インストール中に応答ファイルに設定を保存できます。
    • 現在実行中のインストール内容に基づいて応答ファイルを作成することになります。 構成が比較的単純な場合や、作成した応答ファイルを後でカスタマイズするつもりの場合は、 この方法をお勧めします。
    • 応答ファイルが生成されるのは、インストール・プロセスが完了することを許可し、それが正常に完了した場合だけです。 インストールをキャンセルした場合や、インストールが失敗した場合は、応答ファイルは作成されません。
    • この方法で作成された応答ファイルは、変更を加えないと db2isetup コマンドの -r パラメーターで使用することができません。 セットアップ・ウィザードを使用して作成され、db2isetup コマンドで使用される応答ファイルは、以下の条件に合うように変更される必要があります。
      • キーワード FILE が含まれている必要がある
      • キーワード PRODLIC_AGREEMENT、または INSTALL_TYPEを含めることはできません。
  • 応答ファイルを使用すると、 ネットワーク上のすべてのワークステーションで同じ構成をインストールしたり、 Db2 データベース製品の複数の構成をインストールしたりできます。 その後、この製品をインストールする各ワークステーションに、そのファイルを配布できます。
  • 応答ファイル生成プログラムを使用する場合には、既存のインストール内容に基づいて応答ファイルを作成することになります。 手動で構成したなどの理由で構成が比較的複雑な場合には、この方式をお勧めします。 応答ファイル生成プログラムによって生成された応答ファイルを使用する場合、ユーザー名とパスワードを入力しなければならない場合があります。
  • 応答ファイルを使用して、ある Db2 データベース製品から Windows オペレーティング・システム上の別のデータベース製品に移動する場合は、応答ファイルに UPGRADE_PRIOR_VERSIONS キーワードが設定されていないことを確認してください。