IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ 構成プロパティー

以下の表は、構成プロパティーおよび対応する Connection または DataSource プロパティー (存在する場合) を要約しています。

以下の定義は、構成プロパティーの意味を記載しています。

db2.jcc.accessToken

サーバーでの認証に使用するトークンを指定します。 アクセス・トークンを指定できるのは、プロパティー securityMechanism を TOKEN_SECURITY に設定した場合だけです。 このプロパティーのデータ・タイプは String です。 db2.jcc.accessToken の最大長は 8000 バイトです。

db2.jcc.accessToken を指定する場合は、プロパティー accessTokenType も指定する必要があります。 プロパティー user またはプロパティー apiKey を指定する場合に、db2.jcc.accessToken も指定することはできません。

このプロパティーは SSL 接続にのみ適用されます。 このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 to Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2にのみ適用されます。

db2.jcc.accessTokenType

構成、Connection プロパティー、または DataSource プロパティーの accessToken に指定されているアクセス・トークンのタイプを指定します。 トークンのタイプは、サーバーでサポートされているものでなければなりません。 アクセス・トークンのタイプを指定できるのは、プロパティー securityMechanism を TOKEN_SECURITY に設定した場合だけです。 このプロパティーのデータ・タイプは String です。 db2.jcc.accessToken の最大長は 255 バイトです。

このプロパティーは SSL 接続にのみ適用されます。 このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 to Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2にのみ適用されます。

db2.jcc.accountingInterval

Db2 アカウント・レコードをコミット・ポイントで作成するか、データ・ソースへの物理接続の終了時に作成するかを指定します。 db2.jcc.accountingInterval の値が COMMIT の場合、 Db2 アカウンティング・レコードはコミット・ポイントで作成されます。 このプロパティーについて、以下の例で説明します。

db2.jcc.accountingInterval=COMMIT

それ以外の場合、アカウント・レコードはデータ・ソースへの物理接続の終了時に作成されます。

db2.jcc.accountingInterval は、 Db2 for z/OSの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。 db2.jcc.accountingInterval は、 CICS® または IMSの下での接続、あるいは Java™ ストアード・プロシージャーには適用されません。

db2.jcc.accountingInterval をオーバーライドするには、 Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの accountingInterval プロパティーを設定します。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.allowSqljDuplicateStaticQueries

SQLJ アプリケーションの単一 SELECT ステートメントの複数のオープン・イテレーターが、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続の下で許可されるかどうかを指定します。

このサポートを使用可能にするには、db2.jcc.allowSqljDuplicateStaticQueries を YES または true に設定します。

db2.jcc.alternateUTF8Encoding

IBM JRE バージョン 8 以上で実行される JDBC ドライバーが、 UTF8 データを処理するときに、 UTF8の代わりに UTF8J 実装を使用するかどうかを指定します。 Java 8 では、Java 8 へのアップグレード時に、特定のデータで誤った形式の入力例外が発生する可能性がある、より厳密な UTF8 実装規則が適用されます。 IBM JRE で使用可能な UTF8J 実装は、 IBM JRE 8 以上でそのようなデータを正常に処理できるようにする、旧バージョンの Java 8 UTF8 実装と互換性があることが期待されます。

0

JRE が備えている標準の UTF8 実装を UTF8 データに使用することを意味するデフォルト値。

1

IBM JRE の下で実行している場合に、 UTF8 データに UTF8J 実装を使用することを意味する値。

db2.jcc.apiKey

サーバーでの認証に使用する API キーを指定します。 API キーを指定できるのは、securityMechanism プロパティーを PLUGIN_SECURITY に設定した場合だけです。 このプロパティーのデータ・タイプは String です。 db2.jcc.apiKey の最大長は 8000 バイトです。

プロパティー user またはプロパティー accessToken を指定する場合に、db2.jcc.apiKey も指定することはできません。

このプロパティーは SSL 接続にのみ適用されます。 このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 to Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2にのみ適用されます。

db2.jcc.charOutputSize

Types.CHAR として登録されている INOUT または OUT ストアード・プロシージャー・パラメーターに使用する最大バイト数を指定します。

ストアード・プロシージャーの INOUT および OUT パラメーターの DESCRIBE 情報は実行時に使用できないため、デフォルトでは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、INOUT または OUT の各文字パラメーターの最大長を 32767 に設定します。 多数の Types.CHAR パラメーターを持つストアード・プロシージャーの場合、この最大設定により、必要以上に多くのストレージが割り振られる可能性があります。

ストレージをより効率的に使用するために、db2.jcc.charOutputSize には、Types.CHAR の INOUT または OUT パラメーターの想定最大長を設定してください。

db2.jcc.charOutputSize は、Types.VARCHAR または Types.LONGVARCHAR として登録されている INOUT または OUT パラメーターには影響しません。 Types.VARCHAR および Types.LONGVARCHAR パラメーターには、ドライバーはデフォルト長 32767 を使用します。

db2.jcc.charOutputSize の値を選択するときは、文字変換時に拡張される可能性があることを考慮に入れてください。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ には、出力パラメーター値に使用されるサーバー・サイドの CCSID に関する情報がないため、ドライバーはストアード・プロシージャーの出力データを UTF-8 Unicode で要求します。 db2.jcc.charOutputSize の値は、パラメーター値を UTF-8 Unicode に変換した後に必要になる最大バイト数でなければなりません。 UTF-8 Unicode 文字は、最大で 3 バイトを必要とします。 (3 バイトの UTF-8 文字の例としてユーロ記号があります。) 出力データに関する情報がない場合に db2.jcc.charOutputSize の値を十分な大きさにするには、db2.jcc.charOutputSize を、最大 CHAR パラメーターに定義されている 3 倍の長さに設定してください。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.clientApplcompat or db2.jcc.override.clientApplcompat

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が、指定された Db2 for z/OS 機能レベルの機能を使用できるようにします。 この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.currentPackageSet or db2.jcc.override.currentPackageSet

JDBC および SQLJ パッケージの検索に使用するコレクション ID を指定します。 このプロパティーのデータ・タイプは String です。 デフォルトは NULLID です。 このプロパティー値を設定すると、jdbcCollection の値をオーバーライドできます。

DB2Binder ユーティリティーを複数回実行することにより、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の複数インスタンスをデータベース・サーバーにインストールできます。 DB2binder ユーティリティーに含まれる -collection オプションを使用すると、各 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ インスタンスのコレクション ID をインストーラーで指定できます。 接続用に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のインスタンスを選択するには、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ インスタンスのいずれかのコレクション ID と一致する currentPackageSet 値を指定します。

currentPackagePath および currentPackageSet プロパティーの優先順位規則は、CURRENT PACKAGESET および CURRENT PACKAGE PATH 特殊レジスターの優先順位規則に従います。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.currentSchema or db2.jcc.override.currentSchema

動的に準備される SQL ステートメントで非修飾データベース・オブジェクトを修飾するために使用されるデフォルトのスキーマ名を指定します。 このプロパティーのこの値は、データベース・サーバーでの CURRENT SCHEMA 特殊レジスター内の値を設定します。 スキーマ名は大文字小文字の区別があり、大文字で指定する必要があります。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OS または Linux、UNIX、および Windows システム上のDb2にのみ適用されます。

db2.jcc.currentSQLID or db2.jcc.override.currentSQLID

これらのプロパティーは、以下のステートメントを指定します。

• 動的に作成された CREATE、GRANT、 および REVOKE SQL ステートメントに対する許可検査で使用される許可 ID。
• 動的に発行された CREATE ステートメントによって作成される、 表スペース、データベース、ストレージ・グループ、またはシノニムの所有者。
• 動的 SQL ステートメントで指定される、すべての表、ビュー、別名、および索引名の暗黙修飾子。

currentSQLID は、 Db2 for z/OS サーバー上の CURRENT SQLID 特殊レジスターの値を設定します。 currentSQLID プロパティーが設定されていない場合、 デフォルトのスキーマ名は、CURRENT SQLID 特殊レジスター内の値です。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.customerId

Elasticsearchなどの検索および分析製品に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力とともに送信されるカスタマー ID 値を指定します。 db2.jcc.customerId のデフォルト値は cid です。

db2.jcc.decimalRoundingMode or db2.jcc.override.decimalRoundingMode

Db2 for z/OS または Linux、UNIX、および Windows システム上のDb2 データ・サーバー上の 10 進浮動小数点変数または DECFLOAT 列への割り当ての丸めモードを指定します。

プロパティーに指定可能な値を以下に記載します。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_DOWN (1)

0 の方向に丸めます (切り捨て)。 破棄された数字は無視されます。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_CEILING (2)

正の無限大方向に丸めます。 破棄される数字がすべてゼロであるか、または符号が負の場合、破棄される数字の除去を除いて結果は未変更のままになります。 それ以外の場合、結果の係数は 1 だけ増やされます。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_HALF_EVEN (3)

値を最も近い値に丸めます。複数の値が等距離にある場合は、最後の数字が偶数になるように値を丸めます。 破棄される数字が、左側にある次の桁の 1 の値の半分 (0.5) より大きい場合、結果の係数は 1 だけ増分されます。 半分より小さい場合、結果の係数は調整されません (つまり、廃棄された数字は無視されます)。 それ以外の場合、結果の係数の右端の数字が偶数であれば、その係数は変更されませんが、右端の数字が奇数であれば、その桁が偶数になるように 1 だけ増大 (切り上げ) します。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_HALF_UP (4)

値を最も近い値に丸めます。複数の値が等距離にある場合は、0 の反対方向に値を丸めます。 破棄される数字が、左側にある次の桁の 1 の値の半分 (0.5) 以上である場合、結果の係数は 1 だけ増分されます。 それ以外の場合、廃棄された数字は無視されます。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_FLOOR (6)

負の無限大方向に丸めます。 破棄される数字がすべてゼロであるか、または符号が正の場合、破棄される数字の除去を除いて、結果は未変更のままになります。 それ以外の場合、符号は負で、結果の係数は 1 だけ増やされます。

com.ibm.db2.jcc.DB2BaseDataSource.ROUND_UNSET (-2147483647)

丸めモードは明示的に設定されませんでした。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、データベース・サーバーで丸めモードを設定するために decimalRoundingモードを使用しません。 丸めモードは ROUND_HALF_EVEN です。

db2.jcc.decimalRoundingMode または db2.jcc.override.decimalRoundingMode 値を明示的に設定すると、その値によって Db2 for z/OS データ・サーバー上の CURRENT DECFLOAT ROUNDING MODE 特殊レジスター値が更新されます。

db2.jcc.decimalRoundingMode 値または db2.jcc.override.decimalRoundingMode 値を明示的に設定した場合、その値は Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2 データ・サーバー上の CURRENT DECFLOAT ROUNDING MODE 特殊レジスター値を更新しません。 db2.jcc.decimalRoundingMode または db2.jcc.override.decimalRoundingMode に設定した値が CURRENT DECFLOAT ROUNDING MODE 特殊レジスターの値と異なる場合は、Exception がスローされます。 データ・サーバーの値を変更するためには、その値を decflt_rounding データベース構成パラメーターで設定する必要があります。

decimalRoundingMode は、10 進値の代入には影響を与えません。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、常に 10 進数値を切り捨てます。

db2.jcc.defaultSQLState

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が、NULL SQLSTATE 値を持つ SQLException または SQLWarning オブジェクトのクライアントに戻す SQLSTATE 値を指定します。 この構成プロパティーは以下の方法で指定できます。

db2.jcc.defaultSQLState

db2.jcc.defaultSQLState に値を指定しない場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は「FFFFF」を返します。

db2.jcc.defaultSQLState=xxxxx

形式の値 xxxxx は、SQLSTATE 値が NULL の場合に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が戻す値です。 xxxxx が 5 バイトより長い場合、ドライバーは値を切り捨てて、5 バイトにします。 xxxxx が 5 バイトより短い場合、ドライバーは xxxxx の右方にブランクを埋め込みます。

db2.jcc.defaultSQLState が指定されていない場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は NULL SQLSTATE 値を戻します。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.diagLevelExceptionCode

診断情報が収集される 1 つ以上の SQL エラー・コードまたは SQL 警告コードを指定します。

値 db2.jcc.diagLevelExceptionCode が指定されていない場合、診断データは収集されません。

db2.jcc.diagLevelExceptionCode が -1 に設定されている場合、すべての SQL エラー・コードに関する診断情報が収集されます。

SQL エラー・コードは、符号、接頭部としてマイナス (-) 符号、または接尾部として文字 nを使用せずに指定することができます。 SQL 警告コードには、接頭部として正符号 (+) を付けることも、接尾部として文字 pを付けることもできます。

複数の SQL エラー・コードまたは SQL 警告コードを指定する場合は、それらのコードをコンマで区切る必要があります。

次に例を示します。

SQL エラー・コード -204 の診断情報を収集するには、以下のいずれかの値を指定します。

• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=204
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=-204
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=204n

SQL 警告コード +222 の診断情報を収集するには、以下のいずれかの値を指定します。

• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=+222
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=222p

SQL エラー・コード -204、-30108、および -4499 の診断情報の収集を指定する例をいくつか以下に示します。

• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=-204,-30108,-4499
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=204,30108n、4499
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=204n,30108,4499n

SQL エラー・コード -30108 および SQL 警告コード +100 と +222 の診断情報の収集を指定する例をいくつか以下に示します。

• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=+100,-30108,222p
• db2.jcc.diagLevelExceptionCode=100p,30108,+222

診断データは、構成プロパティー db2.jcc.outputDirectory によって指定されたディレクトリー内のファイルに書き込まれます。 ファイルの形式は次のとおりです。

jccDump_timestamp_random-number_i.log

• timestamp は、データが書き込まれるときのタイム・スタンプです。
• random-number は、ランダムに生成された正の整数です。
• i は 0 または 1 です。

db2.jcc.disableClientInputDataConversion または db2.jcc.override.disableClientInputDataConversion

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がデータを Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2 データ・サーバーに送信する前に、特定のタイプの数値クライアント・データを変換するかどうかを指定します。

影響を受けるソース・データ・タイプとターゲット・データ・タイプは、 NUMBER データ・タイプにリストされています。 Java データ・タイプとデータ・サーバー・データ・タイプの間のマッピングについては、 Java アプリケーションでデータベース・データ・タイプにマップするデータ・タイプを参照してください。

データ・サーバー上の DB2_COMPATIBILITY_VECTOR レジストリー変数が X'10 ' に設定されている場合は、変換を使用不可にすることが必要な場合があります。

可能な値は以下のとおりです。

0 または指定なし

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がクライアント・データをターゲット・データ・タイプに変換することを指定します。 0 がデフォルト値です。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がクライアント・データをターゲット・データ・タイプに変換しないことを指定します。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がクライアント・データをターゲット・データ・タイプに変換することを指定します。

db2.jcc.disableSQLJProfileCaching

アプリケーションを実行している JVM がリセットされるときに、直列化されたプロファイルがキャッシュされるかどうかを指定します。 db2.jcc.disableSQLJProfileCaching は、リセット可能な JVM ( CICS、 IMS、または Java ストアード・プロシージャー環境で実行されるアプリケーション) で実行され、 Db2 for z/OS上で IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 を使用するアプリケーションにのみ適用されます。 プロパティーに指定可能な値を以下に例示します。

YES

JVM がリセットされるときに、直列化された SQLJ プロファイルの新規バージョンがロードされるので、その直列化された SQLJ プロファイルは、JVM がリセットされる度にキャッシュされる訳ではありません。 アプリケーションが開発中のときにこのオプションを使用すると、アプリケーションおよび直列化されたプロファイルの新規バージョンが頻繁に作成されます。

NO

JVM がリセットされるときに、直列化された SQLJ プロファイルをキャッシュします。 デフォルトはNOです。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.disableTimezone

タイム・スタンプ値のタイム・ゾーン部分がデータ・サーバーに送信されないかどうかを指定します。 以下の値は、プロパティーの指定可能な値を示しています。

true or yes

データ・サーバーが TIMESTAMP WITH TIME ZONE データ・タイプをサポートしている場合でも、タイム・スタンプのタイム・ゾーン部分がデータ・サーバーに送信されないことを示します。

Any other value

タイム・スタンプのタイム・ゾーンの部分をデータ・サーバーに送信することを指定するデフォルト値。

db2.jcc.dumpPool

サマリー統計に加えて、書き込まれるグローバル・トランスポート・プール・イベントの統計のタイプを指定します。 グローバル・トランスポート・プールは、接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシングで使用されます。

どの統計が書き込まれるよりも前に、db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnSchedule および db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnScheduleFile も統計の書き込み用に設定する必要があります。

以下のリストは、db2.jcc.dumpPool プロパティーに 1 つ以上指定できる統計のタイプを例示しています。

• DUMP_REMOVE_OBJECT (16 進数: X'01 '、10 進数: 1)
• DUMP_GET_OBJECT (16 進数: X'02 '、10 進数: 2)
• DUMP_WAIT_OBJECT (16 進数: X'04 '、10 進数: 4)
• DUMP_SET_AVAILABLE_OBJECT (16 進数: X'08 '、10 進数: 8)
• DUMP_CREATE_OBJECT (16 進数: X'10 '、10 進数: 16)
• DUMP_SYSPLEX_MSG (16 進数: X'20 '、10 進数: 32)
• DUMP_POOL_ERROR (16 進数: X'80 '、10 進数: 128)

複数のイベントのタイプをトレースするには、トレースしたいイベントのタイプの値を加算します。 例えば、DUMP_GET_OBJECT イベントと DUMP_CREATE_OBJECT イベントをトレースするとします。 これらの値に相当する数値は 2 と 16 なので、db2.jcc.dumpPool 値には 18 を指定します。

デフォルトは 0 です。これは、グローバル・トランスポート・プールのサマリー統計だけが書き込まれることを意味します。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OS または IBM Informixにのみ適用されます。

db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnSchedule

グローバル・トランスポート・プールの統計が、db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnScheduleFile で指定されたファイルに書き込まれる頻度を秒単位で指定します。 グローバル・トランスポート・オブジェクト・プールは、接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシングで使用されます。

デフォルトは -1 です。-1 は、グローバル・トランスポート・プール統計が書き込まれないことを意味します。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OS または IBM Informixにのみ適用されます。

db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnScheduleFile

グローバル・トランスポート・プールの統計を書き込むファイルの名前を指定します。 グローバル・トランスポート・プールは、接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシングで使用されます。

db2.jcc.dumpPoolStatisticsOnScheduleFile 構成プロパティーを指定しないと、グローバル・トランスポート・プールの統計は書き込まれません。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OS または IBM Informixにのみ適用されます。

db2.jcc.enableInetAddressGetHostName

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が InetAddress.getHostName メソッドおよび InetAddress.getCanonicalHostName メソッドを使用して IP アドレスのホスト名を判別するかどうかを指定します。 db2.jcc.enableInetAddressGetHostName は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。 このプロパティーに指定できる値として、以下の値があります。

はい

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 InetAddress.getHostName メソッドおよび InetAddress.getCanonicalHostName メソッドを使用して、IP アドレスのホスト名を判別します。

true を指定すると、DNS ルックアップ操作のために追加の時間が必要になるので、アプリケーションの実行時間が長くなる可能性があります。

いいえ

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 InetAddress.getHostAddress メソッドを使用して IP アドレスを返します。 返された IP アドレスは、ホスト名の代わりに使用されます。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJのバージョン 3.65 および 4.15 以降の場合、デフォルトは falseです。 バージョン 3.64 および 4.14 以前の場合、デフォルトは true です。

db2.jcc.enableDualTransportUsingDifferentProcess or db2.jcc.override.enableDualTransportUsingDifferentProcess

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の下で XA トランザクションがデュアル・トランスポートまたはマルチトランスポート・トランザクション・モデルに使用するプロトコルを指定します。 可能な値は次のとおりです。

0 または指定なし

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の下の XA トランザクションが、xa_end 呼び出し後に Java ランタイム環境が Xid オブジェクトを解放しないプロトコルを使用することを指定します。 オブジェクトは、xa_commit または xa_rollback 呼び出しが発行されるまで使用可能です。 この値がデフォルトです。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の下の XA トランザクションが、xa_end 呼び出し後に Java ランタイム環境が Xid オブジェクトを解放するプロトコルを使用することを指定します。 アプリケーションは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を使用して xa_start および xa_end 呼び出しを発行するが、xa_prepare、xa_commit、または xa_rollback 呼び出しを発行するために他の手段を使用するトランザクション・マネージャーに対して、この値を設定する必要がある場合があります。 このようなトランザクション・マネージャーの例としては、IBM MQ があります。

プロパティー値 1 の動作は、 xaNetwork最適化プロパティーおよび enableSysplexWLB プロパティーが falseに設定されている場合にのみ有効になります。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の下の XA トランザクションが、xa_end 呼び出し後に Java ランタイム環境が Xid オブジェクトを解放しないプロトコルを使用することを指定します。 オブジェクトは、xa_commit または xa_rollback 呼び出しが発行されるまで使用可能です。 この値がデフォルトです。

db2.jcc.override.enableMultiRowInsertSupport

ターゲット・データ・サーバーが複数行 INSERT をサポートする Db2 for z/OS サーバーである場合に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がバッチ INSERT または MERGE 操作に複数行 INSERT を使用するかどうかを指定します。 バッチ操作はパラメーター・マーカーを持つ PreparedStatement 呼び出し である必要があります。 デフォルトは true です。

INSERT FROM SELECT ステートメントがバッチで実行される場合は、db2.jcc.override.enableMultiRowInsertSupport は false に設定される必要があります。 そうしないと、ドライバーは BatchUpdateException をスローします。

可能な値は以下のとおりです。

true

ターゲット・データ・サーバーが複数行 INSERT をサポートする Db2 for z/OS サーバーである場合に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がバッチ INSERT または MERGE 操作に複数行 INSERT を使用するデフォルト値を指定します。

false

ターゲット・データ・サーバーが複数行 INSERT をサポートする Db2 for z/OS サーバーである場合に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がバッチ INSERT 操作または MERGE 操作に複数行 INSERT を使用しないことを指定します。

db2.jcc.enableRemoteLogging

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がトレース出力を Elasticsearch または同等の検索および分析製品に送信するかどうかを指定します。

可能な値は以下のとおりです。

true

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力が Elasticsearchなどの検索および分析製品に送信されることを指定します。 製品は、トレース出力を受信し、処理するように構成されている必要があります。

false

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力が、検索および分析製品ではなく、ドライバー・プロパティーによって指定されたローカル・ファイルに送信されることを指定します。 false がデフォルトです。

db2.jcc.enableSeamlessFailoverErrorCodes or db2.jcc.override.enableSeamlessFailoverErrorCodes

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がシームレス・エラー・コード (-4498、-30108、-20542 など) を通信エラー・コード -4499 にマップするかどうかを指定します。 このプロパティーのデータ・タイプはブール値です。 可能な値は以下のとおりです。

true

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、シームレス・エラーを通信エラー・コード -4499 にマップしません。 アプリケーションは、発生したエラーのタイプに応じて、異なるエラー・コードを受け取ります。

false

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、シームレス・エラーを通信エラー・コード -4499 にマップします。 アプリケーションの実行中にシームレス・エラーが発生した場合、ドライバーはエラー・コード -4499 の例外をスローします。 false がデフォルトです。

db2.jcc.enableSeamlessFailoverErrorCodes および db2.jcc.override.enableSeamlessFailoverErrorCodes は、 Db2 for z/OS への IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 にのみ適用されます。

db2.jcc.enableSysplexWLB or db2.jcc.override.enableSysplexWLB

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のシスプレックス・ワークロード・バランシング機能が使用可能かどうかを示します。

可能な値は以下のとおりです。

true

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のシスプレックス・ワークロード・バランシング機能を使用可能にすることを指定します。

false

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のシスプレックス・ワークロード・バランシング機能を使用不可にすることを指定します。 false がデフォルトです。

Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2、 db2.jcc.enableSysplexWLB 、または db2.jcc.override.enableSysplexWLB への接続の場合、サーバーが pureScale® 環境にある場合にのみ、またはの値を true にすることができます。 サポートされている他のデータベース製品については、サーバーの Sysplex ワークロード・バランシングが有効になっている場合にのみ、db2.jcc.enableSysplexWLB または db2.jcc.override.enableSysplexWLB の値を true にすることができます。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。

db2.jcc.enableT2zosLBF or db2.jcc.override.enableT2zosLBF

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 を使用してローカル Db2 for z/OS データ・サーバー上の表からデータを取得する接続に、制限付きブロック・フェッチを使用できるかどうかを指定します。 可能な値は以下のとおりです。

0 または指定なし

この値がデフォルトです。

• バージョン 10 変換モードの Db2 for z/OS データ・サーバーへの接続の場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用するローカル表からのデータの取得に限定ブロック・フェッチを使用しないことを指定します。
• バージョン 10 新機能モードまたはそれ以降の Db2 for z/OS データ・サーバーへの接続の場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用するローカル表からデータを取得するために限定ブロック・フェッチを使用できることを指定します。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 の下で実行しているアプリケーションがローカル表からデータを取得するときに、限定ブロック・フェッチを使用できることを指定します。

このプロパティーを 1 に設定し、 IBM Db2 Analytics Accelerator for z/OS もカーソル再使用時にオンにする必要がある場合は、構成プロパティー db2.jcc.enableT2zosLBFSwitchWithIDAA を 1 に設定する必要があります。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用するローカル表からのデータの取得に、限定ブロック・フェッチを使用しないことを指定します。

db2.jcc.enableT2zosLBF および db2.jcc.override.enableT2zosLBF は、バージョン 10 新機能モードの Db2 for z/OS データ・サーバーに適用されます。 これらのプロパティーは、ストアード・プロシージャーの結果セットの取得には適用されません。

db2.jcc.enableT2zosLBFSPResultSets or db2.jcc.override.enableT2zosLBFSPResultSets

ローカル Db2 for z/OS データ・サーバー上のストアード・プロシージャー結果セットからデータを取得するために、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 を使用する接続に限定ブロック・フェッチを使用するかどうかを指定します。 可能な値は以下のとおりです。

0 or 1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用してストアード・プロシージャーの結果セットからデータを取得する際に、制限されたブロック・フェッチが使用されるデフォルト値を指定します。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用してストアード・プロシージャーの結果セットからデータを取得する際に、制限されたブロック・フェッチを使用しないことを指定します。

db2.jcc.enableT2zosLBFSPResultSets および db2.jcc.override.enableT2zosLBFSPResultSets は、 Db2 for z/OS データ・サーバーのバージョン 10 新機能モードまたはそれ以降に適用されます。

db2.jcc.enableT2zosLBFSwitchWithIDAA

IBM Db2 Analytics Accelerator for z/OSを使用するデータ・サーバー上で IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 を使用して実行するアプリケーションに対して、制限されたブロック・フェッチをいつ使用できるかを指定します。 ドライバーは、db2.jcc.enableT2zosLBF が 1 に設定されている場合にのみ、このプロパティーを使用します。 可能な値は以下のとおりです。

0 または指定なし

この値がデフォルトです。

IBM Db2 Analytics Accelerator for z/OS が使用不可であるか停止している場合に、Java アプリケーションがローカル・カーソルを使用してデータを取得するときに、 Db2 for z/OS が限定ブロック・フェッチを使用できることを指定します。

1

アプリケーションが IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJの下で実行されているときに、 IBM Db2 Analytics Accelerator for z/OS をオンまたはオフに切り替えることができることを指定します。 IBM Db2 Analytics Accelerator for z/OS がアクティブな場合、リモート・カーソルがアクティブ化され、限定ブロック・フェッチが無効になります。

db2.jcc.encryptionAlgorithm or db2.jcc.override.encryptionAlgorithm

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が 56 ビット DES (弱) 暗号化または 256 ビット AES (強) 暗号化のどちらを使用するかを指定します。

db2.jcc.encryptionAlgorithm または db2.jcc.override.encryptionAlgorithm は、プロパティー db2.jcc.securityMechanism またはプロパティー securityMechanism が 7 または 9 に設定されている場合にのみ指定できます。

これらのプロパティーに指定できる値として、以下の値があります。

1

このドライバーは、56 ビット DES 暗号化を使用します。

2

データベース・サーバーが 256 ビット AES 暗号化をサポートしている場合、ドライバーはこの暗号化を使用します。 256 ビット AES 暗号化は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 でのみ使用可能です。

AES 暗号化の場合、JCE 用の無制限ポリシー・ファイルが必要です。 IBM SDK for Java 用。 このファイルは以下のロケーションで入手可能です。

https://www.ibm.com/marketing/iwm/iwm/web/preLogin.do?source=jcesdk

Oracle の SDK for Java では、AES 暗号化がサポートされている場合がありますが、DES 暗号化はサポートされていません。 AES 暗号化を Oracle の SDK for Java で使用する場合、JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policy File がインストールされている必要があります。 このファイルは Oracle から入手可能です。 JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policy File が見つからない場合は、java.security.InvalidKeyException がスローされます。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJのバージョン 4.33 以降、デフォルトの暗号化アルゴリズムは 256 ビット AES 暗号化 (2) です。

バージョン 4.33 より前の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJでは、デフォルトの暗号化アルゴリズムは 56 ビット DES 暗号化 (1) です。

db2.jcc.encryptionAlgorithm は、db2.jcc.securityMechanism、db2.jcc.override.securityMechanism、または securityMechanism 値が、暗号化されたパスワード・セキュリティーまたは暗号化されたユーザー ID およびパスワード・セキュリティーに対して設定されている場合のみ指定できます。

db2.jcc.extendedTableInfo

拡張表タイプについての情報が、 DatabaseMetaData.getTables メソッド呼び出しから返されるかどうかを指定します。 現時点では、ACCEL-ONLY TABLE という拡張表タイプが 1 つ存在します。

0

DatabaseMetaData.getTables メソッドによって返される結果セットには、拡張表タイプの列は含まれていません。

拡張表タイプの行は、「TABLE」が types パラメーター値で明示的に指定されている場合にのみ、返されます。 この場合、拡張表タイプは結果セットの TABLE_TYPE 列に TABLE としてリストされます。

1

DatabaseMetaData.getTables メソッドによって返される結果セットには、拡張表タイプの行および列が含まれています。 具体的には、次のようになります。

• 結果セットには、DatabaseMetaData.getTables からの結果セットに常に返される列の後に、以下の特別な列が含まれます。

  表 2. DatabaseMetaData.getTables によって戻される追加の列

  列名	データ・タイプ	説明
  TEMPORAL_TABLE_TYPE	ストリング	テンポラル表のタイプが含まれます。 テンポラル表に指定可能な値を以下に示します。 SYSTEM システム期間テンポラル表。 APPLICATION アプリケーション期間テンポラル表。 BITEMPORAL バイテンポラル表。 Empty string テンポラル表ではありません。 この行は、 Db2 for z/OS バージョン 10 以降への接続の場合に戻されます。
  IS_ACCELERATED	ストリング	表が加速表であるかどうかを示します。 可能な値は YES または NO です。 この行は、 Db2 for z/OS バージョン 10 以降への接続の場合に戻されます。
  ACCEL_ARCHIVE_STATUS	ストリング	アクセラレーター・データベースの表のアーカイブ状況が含まれます。 この行は、 Db2 for z/OS バージョン 10 以降への接続の場合に戻されます。
  IS_ARCHIVE_ENABLED	ストリング	表がアーカイブ使用可能表であるかどうかを示します。 可能な値は YES または NO です。 この行は、 Db2 for z/OS バージョン 11 以降への接続の場合に戻されます。

• 拡張表タイプの行は、以下の環境で返されます。
  • すべての表タイプが、types パラメーター値に NULL を指定することにより、暗黙的に要求される。
  • 拡張表タイプ名が、types パラメーター値に明示的に指定される。

    この場合、拡張表タイプは、結果セットの TABLE_TYPE 列にその拡張表タイプ名でリストされます。

db2.jcc.indexName

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力が検索および分析製品 ( Elasticsearchなど) に保管される索引の名前を指定します。 db2.jcc.indexName のデフォルト値は jcc です。

db2.jcc.instanceId

Elasticsearch などの検索分析製品の、インスタンス構成名の名前を指定します。 この名前は、製品に送信される IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力に使用されるインスタンスを識別します。 db2.jcc.instanceId のデフォルト値は iid です。

db2.jcc.jmxEnabled

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ インスタンスに対して Java Management Extensions (JMX) を使用可能にするかどうかを指定します。 アプリケーションがリモート・トレース・コントローラーを使用できるようにするには、その前に JMX を使用可能にする必要があります。

このプロパティーに指定できる値として、以下の値があります。

true or yes

JMX が使用可能にされることを示します。

その他の値

JMX が使用不可に設定されることを示すデフォルト値を指定します。

db2.jcc.keyword

検索および分析製品 ( Elasticsearchなど) に送信される IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力にあるデータのタイプを識別するキーワード値を指定します。 db2.jcc.keyword のデフォルト値は debug です。

db2.jcc.lobOutputSize

ドライバーが LOB のサイズを判別できない場合に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が出力 LOB 値に割り振る必要があるストレージのバイト数を指定します。 この状態は、LOB ストアード・プロシージャーの出力パラメーターに関して発生します。 db2.jcc.lobOutputSize は、 Db2 for z/OSの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。

db2.jcc.lobOutputSize のデフォルト値は 1048576 です。 ストレージの制限があるシステムおよび LOB がより小さいシステムの場合、db2.jcc.lobOutputSize 値をより低い数値に設定します。

例えば、出力 LOB サイズが最大で 64000 であることがわかっている場合、db2.jcc.lobOutputSize は 64000 に設定します。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.maxConnCachedParamBufferSize

PreparedStatement オブジェクトの入力パラメーター値のキャッシングに使用される内部バッファーの最大サイズを指定します。 バッファーは、 Db2 for z/OSの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 用のドライバーの Java コード・サイドから渡されるネイティブ・コード・サイドの値をキャッシュします。 すべての PreparedStatement オブジェクトは、Connection にこのバッファーを使用します。 デフォルトは 1048576 (1 MB) です。 ほとんどのユーザーには、このデフォルトが適切なはずです。 ドライバー・インスタンスで実行する多くのアプリケーションに、多数の入力パラメーターまたは大きい入力パラメーターを持つ PreparedStatement オブジェクトがある場合には、db2.jcc.maxConnCachedParamBufferSize をこれよりも大きい値に設定します。 db2.jcc.maxConnCachedParamBufferSize は、Connection のすべての入力パラメーター・データの最大サイズより大きくする必要があります。 ただし、db2.jcc.maxConnCachedParamBufferSize 値を設定するときには、接続の総数および使用可能な最大メモリー量も考慮する必要があります。

バッファーは、Connection の有効期間中存在します。ただし、バッファーが指定された最大サイズに達した場合はその限りでありません。 その場合、ネイティブ・コードに対する呼び出しごとに、バッファーが解放されます。 Java コード側の対応するバッファーは、PreparedStatement.clearParameters および PreparedStatement.close 呼び出しが行われると解放されます。 アプリケーションが PreparedStatement.clearParameters を呼び出す際に、バッファーが最大サイズに達していなかった場合には、バッファーはクリアされません。

db2.jcc.maxRefreshInterval

ワークロード・バランシングにおいて、サーバー・リストのクライアント・コピーをリフレッシュする時間間隔の最大値を秒数で指定します。 有効な最小値は 1 です。

バージョン 3.63 または 4.13 以降の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJの場合、デフォルトは 10 秒です。 それより前のバージョンのドライバーの場合、デフォルトは 30 秒です。

db2.jcc.maxTransportObjectIdleTime

未使用のトランスポート・オブジェクトが、グローバル・トランスポート・オブジェクト・プール内に置かれてからこのプールから削除されるまでの期間を秒数で指定します。 トランスポート・オブジェクトは、接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシングで使用されます。

db2.jcc.maxTransportObjectIdleTime のデフォルト値は 10 です。 db2.jcc.maxTransportObjectIdleTime を 0 より小さい値に設定すると、未使用のトランスポート・オブジェクトは即時にプールから削除されます。 0 より小さい値に設定することは、重大な性能低下の原因になる可能性があるので、お勧めしません。

db2.jcc.maxTransportObjects

接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシング用のグローバル・トランスポート・オブジェクト・プール内のトランスポート・オブジェクト数の上限を指定します。 プール内のトランスポート・オブジェクトの数が db2.jcc.maxTransportObjects 値に達すると、db2.jcc.maxTransportObjectIdleTime 値を超えた期間使用されなかったトランスポート・オブジェクトは、プールから削除されます。

バージョン 3.63 または 4.13 以降の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJの場合、デフォルトは 1000 です。 それよりも前のバージョンのドライバーの場合、デフォルトは -1 です。

0 以下の値は、グローバル・トランスポート・オブジェクト・プール内のトランスポート・オブジェクト数には制限がないことを意味します。

db2.jcc.maxTransportObjectWaitTime

db2.jcc.maxTransportObjects 値にまだ達していない場合に、アプリケーションがトランスポート・オブジェクトを待機する最大の時間を秒数で指定します。 トランスポート・オブジェクトは、接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシングで使用されます。 アプリケーションが、db2.jcc.maxTransportObjectWaitTime 値よりも長い期間待機していると、グローバル・トランスポート・オブジェクト・プールは SQLException をスローします。

負の値は、アプリケーションはいつまでも待機することを意味します。

バージョン 3.63 または 4.13 以降の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJの場合、デフォルトは 1 秒です。 それよりも前のバージョンのドライバーの場合、デフォルトは -1 です。

db2.jcc.minTransportObjects

接続コンセントレーターと Sysplex ワークロード・バランシング用のグローバル・トランスポート・オブジェクト・プール内のトランスポート・オブジェクト数の下限を指定します。 JVM の作成時には、プール内にはトランスポート・オブジェクトは存在しません。 トランスポート・オブジェクトは、必要に応じてプールに追加されます。 db2.jcc.minTransportObjects 値に達した後は、JVM が存続するかぎり、グローバル・トランスポート・オブジェクト・プール内のトランスポート・オブジェクトの数が db2.jcc.minTransportObjects 値より小さくなることはありません。

db2.jcc.minTransportObjects のデフォルト値は 0 です。 0 以下の値は、グローバル・トランスポート・オブジェクト・プールが空になる可能性があることを意味します。

db2.jcc.onDataTruncation or db2.jcc.override.onDataTruncation

入力値が列に挿入され、その値がその列には大きすぎる場合に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が実行するアクションを指定します。 db2.jcc.onDataTruncation および db2.jcc.override.onDataTruncation は、バージョン 4.33 以降のドライバーにのみ適用されます。 可能な値は以下のとおりです。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、データ切り捨てが発生すると警告を出します。 この値がデフォルトです。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、データ切り捨てが発生すると例外をスローします。

3

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ はアクションを実行しません。これは、 4.33より前のバージョンのドライバーの動作と同じです。

db2.jcc.outputDirectory

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が一時ログ・ファイルを保管する場所を指定します。

このプロパティーが設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、指定されたディレクトリーに以下のファイルを保管します。

jccdiag.log

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJによって書き込まれる診断情報が含まれています。

db2.jcc.outputDirectory が指定されていない場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 java.io.tmpdir システム・プロパティーによって指定されたディレクトリーを検索します。 java.io.tmpdir システム・プロパティーも指定されていない場合、ドライバーは jccdiag.log に診断情報を書き込みません。 ディレクトリーは指定されているものの jccdiag.log にアクセスできない場合、ドライバーは jccdiag.log に診断情報を書き込みません。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ はディレクトリーを作成しません。 手作業でディレクトリーを作成して、必要なファイル権限を割り当てる必要があります。

db2.jcc.outputDirectory では絶対パス、相対パスのどちらでも指定できます。 しかしながら、絶対パスをお勧めします。

db2.jcc.pkList

データ・ソースへの JDBC または SQLJ 接続が確立されるときに、基礎となる RRSAF CREATE THREAD 呼び出しで使用されるパッケージ・リストを指定します。 SQLJ プログラムまたは JDBC ドライバーでプランをバインドしない場合、 このプロパティーを指定します。 このプロパティーを指定する場合、db2.jcc.planName は指定しないでください。

db2.jcc.pkList は、 Db2 for z/OSの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。 db2.jcc.pkList は、 CICS または IMSの下で実行されるアプリケーション、または Java ストアード・プロシージャーには適用されません。 JDBC ドライバーは、これらの場合に db2.jcc.pkList 設定を無視します。

推奨: db2.jcc.planName ではなく、db2.jcc.pkList を使用してください。

パッケージ・リストのフォーマットは以下のとおりです。

db2.jcc.pkList のデフォルト値は NULLID.* です。

com.ibm.db2.jcc.DB2Binderの実行時に -collection パラメーターを指定する場合、 com.ibm.db2.jcc.DB2Binder の実行時に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ パッケージに指定するコレクション ID も、 db2.jcc.pkList プロパティーのパッケージ・リストに含まれている必要があります。

Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの pkList プロパティーを設定することにより、 db2.jcc.pkList をオーバーライドできます。

以下の例では、コレクション JDBCCID 内にパッケージがある IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ インスタンスのパッケージ・リストを指定します。 このドライバー・インスタンスの下で準備された SQLJ アプリケーションは、コレクション SQLJCID1、SQLJCID2、または SQLJCID3 にバインドされます。

db2.jcc.pkList=JDBCCID.*,SQLJCID1.*,SQLJCID2.*,SQLJCID3.*

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.planName

データ・ソースへの JDBC または SQLJ 接続が確立されるときに、基礎となる RRSAF CREATE THREAD 呼び出しに使用される Db2 for z/OS プラン名を指定します。 SQLJ プログラムおよび JDBC ドライバーでパッケージをバインドする場合、 このプロパティーを指定します。 このプロパティーを指定する場合、db2.jcc.pkList は指定しないでください。

db2.jcc.planName は、 Db2 for z/OSの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。 db2.jcc.planName は、 CICS または IMSの下で実行されるアプリケーション、または Java ストアード・プロシージャーには適用されません。 JDBC ドライバーは、これらの場合に db2.jcc.planName 設定を無視します。

このプロパティーも db2.jcc.pkList プロパティーも指定しない場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は db2.jcc.pkList のデフォルト値 NULLID. * を使用します。

db2.jcc.planName を指定する場合は、com.ibm.db2.jcc.DB2Binder の実行時に作成するパッケージを、このプロパティーの値を名前とするプランにバインドする必要があります。 すべての SQLJ パッケージも、名前がこのプロパティーの値であるプランにバインドする必要があります。

Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの planName プロパティーを設定することにより、 db2.jcc.planName をオーバーライドできます。

以下の例では、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ JDBC パッケージおよび SQLJ パッケージのプラン名 MYPLAN を指定しています。

db2.jcc.planName=MYPLAN

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.progressiveStreaming or db2.jcc.override.progressiveStreaming

データ・ソース上で連続ストリーミングがサポートされている場合に、JDBC ドライバーが連続ストリーミングを使用するかどうかを指定します。

連続ストリーミングを使用すると、LOB または XML オブジェクトのサイズに基づいて、LOB または XML のデータを戻すのに最も効率のよいモードがデータ・ソースで動的に判別されます。 連続ストリーミングは、動的データ・フォーマットとも呼ばれます。

これらのプロパティーの有効な値として、以下の値があります。

1

データ・ソースがサポートしている場合は連続ストリーミングを使用します。

2

連続ストリーミングは使用しません。

db2.jcc.queryPrefetch or db2.jcc.override.queryPrefetch

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が、 Db2 表から行を取得するために照会プリフェッチ動作を使用するかどうかを指定します。 照会プリフェッチを使用すれば、アプリケーションが大量の結果セットを取得するときのパフォーマンスが向上します。 照会プリフェッチは、アプリケーションが LOB データや XML データを取得するときには使用されません。また、データの取得に使用されるカーソルが前方スクロール・カーソルでない場合にも使用されません。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。

可能な値は以下のとおりです。

true

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が表から行を取り出すときに照会プリフェッチを使用できることを指定します。

false

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が表から行を取り出すときに照会プリフェッチを使用しないことを指定します。 false がデフォルトです。

db2.jcc.remoteLoggingUrl

db2.jcc.enableRemoteLogging が trueに設定されている場合に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレース出力の送信先となるリモート製品の URL を指定します。 以下に例を示します。

db2.jcc.remoteLoggingUrl=http://127.0.0.1:9200/

db2.jcc.remoteLoggingUrl の値が無効であったり、その URL に到達できない場合、ドライバーは、ドライバー・プロパティーで指定されたローカル・ファイルに出力を送信します。

db2.jcc.rollbackOnShutdown

Db2 for z/OS がロールバック操作を強制し、JVM シャットダウン・フックの処理中に作業単位内にある JDBC 接続に対する以降の操作を無効にするかどうかを指定します。

db2.jcc.rollbackOnShutdown は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。

db2.jcc.rollbackOnShutdown は、 CICS、 IMS、ストアード・プロシージャー、または WebSphere® Application Server 環境には適用されません。

これらのプロパティーの有効な値として、以下の値があります。

yes or true

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 Db2 for z/OS にロールバック操作を強制し、JVM シャットダウン・フックの処理中に作業単位内にある JDBC 接続に対する以降の操作を無効にするように指示します。

その他の値

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が JVM シャットダウン・フックの処理中にロールバック処理に関してアクションを実行しないことを示すデフォルト値。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.securityMechanism or db2.jcc.override.securityMechanism

DRDA セキュリティー・メカニズムを指定します。 可能な値は以下のとおりです。

3

ユーザー ID およびパスワード

4

ユーザー ID のみ

7

ユーザー ID および暗号化されたパスワード

9

暗号化されたユーザー ID およびパスワード

11

Kerberos. この値は、 IBM Informixへの接続には適用されません。

12

暗号化されたユーザー ID および暗号化されたセキュリティー・センシティブ・データ。 この値は、 Db2 for z/OS への接続にのみ適用されます。

13

暗号化されたユーザー ID とパスワード、および暗号化されたセキュリティー・センシティブ・データ。 この値は、 IBM Informixへの接続には適用されません。

15

プラグイン・セキュリティー。 この値は、 Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2 への接続にのみ適用されます。

16

暗号化されたユーザー ID。 この値は、 IBM Informixへの接続には適用されません。

18

SSL を使用するクライアント証明書セキュリティー。 この値は、 Db2 for z/OS への接続にのみ適用されます。

重要:

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJのバージョン 4.33 以降、 db2.jcc.securityMechanism のデフォルト値は、暗号化されたユーザー ID とパスワードのセキュリティー (9) です。 データ・サーバーが暗号化されたユーザー ID およびパスワード・セキュリティーをサポートしていないが、ユーザー ID およびパスワード・セキュリティー (3) をサポートしている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ ドライバーは、セキュリティー・メカニズムをユーザー ID およびパスワード・セキュリティー (3) に変更し、データ・サーバーへの接続を試みます。

ドライバーがユーザー ID およびパスワード・セキュリティー (3) を使用して接続を再試行すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 パフォーマンスへの影響を最小限にするには、以下のいずれかのアクションを実行します。

• クライアント・サイドで、セキュリティー・メカニズムをユーザー ID およびパスワード・セキュリティー (3) に明示的に設定します。
• 暗号化されたユーザー ID とパスワードのセキュリティーをサポートするようにデータ・サーバー設定を変更してください。

平文パスワード・セキュリティーおよび暗号化されたユーザー ID とパスワード・セキュリティー以外の、リクエスターとデータ・サーバーの間のセキュリティー・メカニズム・サポートの不一致は、エラーになります。

バージョン 4.33 より前の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJでは、 db2.jcc.securityMechanism のデフォルト値は、ユーザー ID とパスワードのセキュリティー (3) です。 データ・サーバーがユーザー ID とパスワードのセキュリティーをサポートしていないが、暗号化されたユーザー ID とパスワードのセキュリティー (9) をサポートしている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ ドライバーは、セキュリティー・メカニズムを暗号化されたユーザー ID とパスワードのセキュリティーに変更し、データ・サーバーへの接続を試行します。 リクエスターとデータ・サーバーの間のセキュリティー・メカニズム・サポートにその他の不一致があると、エラーになります。

このプロパティーは、 Db2 for z/OS上の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 には適用されません。

db2.jcc.sendCharInputsUTF8

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が文字入力データを Db2 for z/OS データベース・サーバーの CCSID に変換するか、データベース・サーバーによる変換のためにデータを UTF-8 エンコード方式で送信するかを指定します。 db2.jcc.sendCharInputsUTF8 は、 Db2 for z/OS データベース・サーバーへの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。 このプロパティーが接続レベルでも設定されている場合、接続レベルの設定がこの値をオーバーライドします。

これらのプロパティーの有効な値として、以下の値があります。

no, false, or 2

データが Db2 for z/OS データベース・サーバーに送信される前に、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が文字入力データをターゲット・エンコードに変換するデフォルト値を指定します。

yes, true, or 1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が文字入力データを UTF-8 エンコードで Db2 for z/OS データベース・サーバーに送信することを指定します。 データ・ソースはデータを UTF-8 エンコードからターゲット CCSID に変換します。

SDK for Java によるターゲット CCSID への変換によって文字変換の問題が発生する場合にのみ、yes、true、または 1 を指定してください。 最も一般的な問題は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 を使用して Unicode 改行文字 (U+000A) を CCSID 37 の表列に挿入し、そのデータを非z/OS クライアントから取り出すときに発生します。 SDK for Java が文字を列に挿入するときに変換を行う場合、改行文字は EBCDIC 改行文字 X'15 ' に変換されます。 ただし、 z/OS 以外のオペレーティング・システム上の一部の Java 用 SDK では、改行文字 (U+000A) ではなく、X'15 ' 文字を Unicode の次の行文字 (U+0085) に変換します。 改行文字により、一部の XML パーサーが予期しない動作を起こします。 db2.jcc.sendCharInputsUTF8 を yes に設定した場合、 Db2 for z/OS データベース・サーバーは列への挿入時に U+000A 文字を EBCDIC 改行文字 X'25 ' に変換するため、文字は常に改行文字として取得されます。

データ・ソース上でデータをターゲット CCSID に変換すると、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が、ドライバーによる変換よりも多くのメモリーを使用する可能性があります。 ドライバーは文字データの変換用のメモリーを、ソース・エンコードからデータ・ソースに送信されるデータのエンコードに割り振ります。 表列に送信される文字データに対してドライバーが割り振るスペースの量は、データの最大長に基づいて決まります。 UTF-8 データは各文字に最大で 3 バイトを必要とします。 そのため、ドライバーが UTF-8 データをデータ・ソースに送信する場合、ドライバーは入力データ内の最大文字数の 3 倍を割り振る必要があります。 ドライバーが変換を行う場合、ターゲット CCSID が 1 バイト CCSID であれば、ドライバーは入力データ内の最大文字数のみ割り振る必要があります。

例えば、 db2.jcc.sendCharInputsUTF8 の以下のいずれかの設定により、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、データ・ソースにデータを送信する前に、入力文字ストリングをターゲット・エンコードではなく UTF-8に変換します。

db2.jcc.sendCharInputsUTF8=yes
db2.jcc.sendCharInputsUTF8=true
db2.jcc.sendCharInputsUTF8=1

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.sqljStmtCacheSize

各 DefaultContext インスタンスおよび各 JVM スレッドについて、SQLJ ステートメント・キャッシュ内のステートメントの最大数を指定します。 この値は、64 ビットのマルチスレッド環境で実行される SQLJ ストアード・プロシージャーに適用されます。 デフォルトは、ステートメント 10 個です。

マルチスレッド環境では、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、各 JVM スレッドによって使用される DefaultContext オブジェクトの各インスタンスに関連付けられたステートメントをキャッシュに入れます。 db2.jcc.sqljStmtCacheSize 値に達した後、ドライバーがステートメントをキャッシュに入れようとしたとき。 使用頻度が最も低いキャッシュ・ステートメントがパージされ、新しいステートメントに置き換えられます。

このプロパティーは、 Db2 for z/OS バージョン 11 以降の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 にのみ適用されます。

db2.jcc.sqljToolsExitJVMOnCompletion

db2sqljcustomize や db2sqljbind といった SQLJ ツールの基礎となっている Java プログラムが、 呼び出し側プログラムに戻る際に System.exit 呼び出しを発行するかどうかを指定します。

可能な値は以下のとおりです。

true

SQLJ ツールの基礎となる Java プログラムが、完了時に System.exit 呼び出しを発行するように指定します。 true がデフォルトです。

false

SQLJ ツールの基礎となる Java プログラムが、System.exit 呼び出しを発行しないように指定します。

db2.jcc.sqljUncustomizedWarningOrException

カスタマイズされていない SQLJ アプリケーションの実行時に IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が行うアクションを指定します。 db2.jcc.sqljUncustomizedWarningOrException は、次のような値をとることができます。

0

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、カスタマイズされていない SQLJ アプリケーションの実行時に Warning または Exception をスローしません。 値 0 がデフォルトです。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、カスタマイズされていない SQLJ アプリケーションの実行時に Warning をスローします。

2

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、カスタマイズされていない SQLJ アプリケーションの実行時に Exception をスローします。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OS または Linux、UNIX、および Windows システム上のDb2にのみ適用されます。

db2.jcc.ssid

アプリケーションが IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 on Db2 for z/OSと接続する先の Db2 for z/OS サブシステムを指定します。

db2.jcc.ssid の値は、ローカル Db2 サブシステムの名前、またはグループ接続名、あるいはサブグループ接続名にすることができます。

このプロパティーについて、以下の例で説明します。

db2.jcc.ssid=DB2A

ssid Connection および DataSource プロパティーは db2.jcc.ssid をオーバーライドします。

グループ接続名またはサブグループ接続名を指定した場合に、アプリケーションが接続されている Db2 サブシステムに障害が起こると、接続は終了します。 ただし、新規接続がそのグループ接続名またはサブグループ接続名を使用する場合、 Db2 for z/OS はグループ接続処理またはサブグループ接続処理を使用して、接続先のアクティブな Db2 サブシステムを検出します。

db2.jcc.ssid プロパティーを指定しない場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、アプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールからの SSID 値を使用します。 Db2 for z/OSをインストールすると、アプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールが 接頭部.SDSNEXIT データ・セットおよび 接頭部.SDSNLOAD データ・セットに作成されます。 選択されたアプリケーション用に、他のデータ・セットの中でその他のアプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールが作成されることがあります。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、SSID 値を読み取る前に、アプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールをロードする必要があります。 z/OS は、以下の場所にあるデータ・セットを以下の順序で検索して、アプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールを探します。

1. ジョブ・パック域 (JPA)
2. TASKLIB
3. STEPLIB または JOBLIB
4. LPA
5. リンク・リストにあるライブラリー

システムにアプリケーション・デフォルト・ロード・モジュールのコピーが複数ある場合、 z/OS は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ 用の正しいコピーが含まれているデータ・セットを最初に検出する必要があります。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.sslCertLocation or db2.jcc.override.sslCertLocation

トラステッド証明書ファイルのロケーションをアプリケーションが構成できることを指定します。 データベース・サーバー証明書を所有するアプリケーションの場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ に SSL 接続の証明書を信頼するように指示するために構成する必要があるプロパティーは、 sslCertロケーションのみです。 このプロパティーを使用することで、Java トラストストア・データベースと関連ドライバーの構成に証明書をインポートする必要がなくなります。

sslCertLocation のデフォルト値は、db2.jcc.sslCertLocation 構成プロパティーによって提供されます。 db2.jcc.sslCertLocation 構成プロパティーが指定されず、 sslTruststoreLocation、および sslCertLocation プロパティーが構成されず、 sslConnection が trueに設定された場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は Java 環境のデフォルト・トラストストアを使用します。

db2.jcc.override.sslCertLocation プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslCertLocation プロパティーをオーバーライドします。

db2.jcc.sslClientHostnameValidation or db2.jcc.override.sslClientHostnameValidation

Transport Layer Security (TLS) を使用するデータ・サーバーへの接続を確立するときに、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がクライアント・ホスト名の検証を実行するかどうかを指定します。 ホスト名の妥当性検査は、IETF RFC 6125 に規定されている標準に従って実行されます。

sslClientHostnameValidation は、以下のいずれかの値をとることができます。

BASIC

ホスト名の妥当性検査を有効にすることを指定します。 TLS ハンドシェーク時に、データ・サーバーが証明書をドライバーに送信すると、ドライバーは証明書内のホスト名またはそれに対応する IP アドレスが、アプリケーションがドライバーに提供したホスト名またはそれに対応する IP アドレスに一致するかどうかを検査します。

OFF

ホスト名の妥当性検査を無効にすることを指定します。 これがデフォルトです。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 から Db2 for z/OS および Linux、UNIX、および Windows システム上の Db2 にのみ適用されます。

db2.jcc.override.sslClientHostnameValidation プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslClientHostnameValidation プロパティーをオーバーライドします。

db2.jcc.sslConnection or db2.jcc.override.sslConnection

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が SSL ソケットを使用してデータ・ソースに接続するかどうかを指定します。 値が true の場合、接続は SSL ソケットを使用します。 値が false の場合、接続はプレーン・ソケットを使用します。

db2.jcc.override.sslConnection プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslConnection プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合、デフォルト値は false です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。

db2.jcc.sslKeyStoreLocation or db2.jcc.override.sslKeyStoreLocation

SSL 接続用のクライアント証明書を含む、クライアント上の Java 鍵ストアの名前を指定します。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection プロパティーが trueに設定されている場合にのみ、このオプションを使用します。

db2.jcc.sslKeyStoreLocation 、 db2.jcc.override.sslKeyStoreLocation、または sslKeyStoreLocation が設定されていて、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection が trueに設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は javax.net.ssl.keyStore Java プロパティーの値の代わりに db2.jcc.sslKeyStoreLocation、 db2.jcc.override.sslKeyStoreLocation、または sslKeyStoreLocation の値を使用します。

db2.jcc.override.sslKeyStoreLocation プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslKeyStoreLocation プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合のデフォルト値は、null です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.sslKeyStorePassword or db2.jcc.override.sslKeyStorePassword

SSL 接続用のクライアント証明書を含むクライアント上の Java 鍵ストアのパスワードを指定します。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection プロパティーが trueに設定されている場合にのみ、このオプションを使用します。

db2.jcc.sslKeyStorePassword、 db2.jcc.override.sslKeyStorePassword、または sslKeyStorePassword が設定され、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection が trueに設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は javax.net.ssl.keyStorePassword Java プロパティーの値の代わりに db2.jcc.sslKeyStorePassword、 db2.jcc.override.sslKeyStorePassword、または sslKeyStorePassword の値を使用します。

db2.jcc.override.sslKeyStorePassword プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslKeyStorePassword プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合のデフォルト値は、null です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.sslKeyStoreType or db2.jcc.override.sslKeyStoreType

SSL 接続のクライアント証明書を含むクライアント上の Java 鍵ストアのタイプを指定します。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection プロパティーが trueに設定されている場合にのみ、このオプションを使用します。

db2.jcc.sslKeyStoreType、 db2.jcc.override.sslKeyStoreType、または sslKeyStoreType が設定され、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection が trueに設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は javax.net.ssl.keyStoreType Java プロパティーの値の代わりに db2.jcc.sslKeyStoreType、 db2.jcc.override.sslKeyStoreType、または sslKeyStoreType の値を使用します。

db2.jcc.override.sslKeyStoreTypeproperty は、Connection または DataSource オブジェクトの sslKeyStoreType プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合のデフォルト値は、null です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.sslTrustStoreLocation or db2.jcc.override.sslTrustStoreLocation

SSL 接続用のサーバー証明書が含まれるクライアント上の Java トラストストアの名前を指定します。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection プロパティーが trueに設定されている場合にのみ、このオプションを使用します。

db2.jcc.sslTrustStoreLocation 、 db2.jcc.override.sslTrustStoreLocation、または sslTrustStoreLocation が設定されていて、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection が trueに設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は javax.net.ssl.trustStore Java プロパティーの値の代わりに db2.jcc.sslTrustStoreLocation、 db2.jcc.override.sslTrustStoreLocation、または sslTrustStoreLocation の値を使用します。

db2.jcc.override.sslTrustStoreLocation プロパティーは、Connection または DataSource のオブジェクトの sslTrustStoreLocation プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合のデフォルト値は、null です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。

db2.jcc.sslTrustStorePassword or db2.jcc.override.sslTrustStorePassword

SSL 接続用のサーバー証明書が含まれるクライアント上の Java トラストストアのパスワードを指定します。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection プロパティーが trueに設定されている場合にのみ、このオプションを使用します。

db2.jcc.sslTrustStorePassword、 db2.jcc.override.sslTrustStorePassword、または sslTrustStorePassword が設定され、 db2.jcc.sslConnection、 db2.jcc.override.sslConnection、または sslConnection が trueに設定されている場合、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は javax.net.ssl.trustStorePassword Java プロパティーの値の代わりに db2.jcc.sslTrustStorePassword、 db2.jcc.override.sslTrustStorePassword、または sslTrustStorePassword の値を使用します。

db2.jcc.override.sslTrustStorePassword プロパティーは、Connection または DataSource オブジェクトの sslTrustStorePassword プロパティーをオーバーライドします。

プロパティーが指定されていない場合のデフォルト値は、null です。

このプロパティーは、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続にのみ適用されます。

db2.jcc.traceDirectory or db2.jcc.override.traceDirectory

Java ドライバー・コードの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレースを使用可能にし、トレース情報が書き込まれるディレクトリーを指定します。 db2.jcc.override.traceDirectory を指定すると、同じ DataSource 上の複数の接続に関するトレース情報が複数のファイルに書き込まれます。

db2.jcc.override.traceDirectory を指定すると、接続は file-name _origin_n という名前のファイルにトレースされます。

• n は、 DataSourceの n番目の接続です。
• db2.jcc.traceFileName と db2.jcc.override.traceFileName のどちらも指定されない場合、 file-name は traceFile になります。 db2.jcc.traceFileName または db2.jcc.override.traceFileName も指定されている場合、file-name は db2.jcc.traceFileName または db2.jcc.override.traceFileName の値になります。
• origin は、使用中のログ書き込みプログラムの起点を示します。 origin に指定できる値は次のとおりです。

  cpds

  DB2ConnectionPoolDataSource オブジェクトのログ書き込みプログラム。

  driver

  DB2Driver オブジェクトのログ書き込みプログラム。

  global

  DB2TraceManager オブジェクトのログ書き込みプログラム。

  sds

  DB2SimpleDataSource オブジェクトのログ書き込みプログラム。

  xads

  DB2XADataSource オブジェクトのログ書き込みプログラム。

db2.jcc.override.traceDirectory プロパティーは、 Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの traceDirectory プロパティーをオーバーライドします。

例えば、 db2.jcc.override.traceDirectory の設定を以下のように指定すると、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ Java コードから /SYSTEM/tmpという名前のディレクトリー内のファイルへのトレースが有効になります。

db2.jcc.override.traceDirectory=/SYSTEM/tmp

トレース・プロパティーは、 IBM ソフトウェア・サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.traceLevel or db2.jcc.override.traceLevel

何をトレースするかを指定します。

db2.jcc.override.traceLevel プロパティーは、 Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの traceLevel プロパティーをオーバーライドします。

10 進値を指定して、1 つ以上のトレース・レベルを指定します。 このトレース・レベルは、Connection または DataSource オブジェクトの traceLevel プロパティーに定義されているトレース・レベルと同じです。

複数のトレース・レベルを指定する場合には、値に対して OR (|) 演算を行い、db2.jcc.traceLevel または db2.jcc.override.traceLevel の指定に結果を 10 進数で指定します。

例えば、TRACE_DRDA_FLOWS および TRACE_CONNECTIONS を db2.jcc.override.traceLevel に指定するとします。 TRACE_DRDA_FLOWS の値は 16 進値 X'40' です。 TRACE_CONNECTION_CALLS の値は 16 進値 X'01' です。 両方のトレースを指定するには、ビット単位 OR 演算をその 2 つの値に対して行います。結果は X'41' になります。 これと等価の 10 進数は 65 です。それで、次のように指定します。

db2.jcc.override.traceLevel=65

db2.jcc.traceFile or db2.jcc.override.traceFile

Java ドライバー・コードの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレースを使用可能にし、トレース・ファイル名のベースとなる名前を指定します。

db2.jcc.override.traceFile プロパティー値には、完全修飾 z/OS UNIX System Services ・ファイル名を指定します。

db2.jcc.override.traceFile プロパティーは、 Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの traceFile プロパティーをオーバーライドします。

例えば、 db2.jcc.override.traceFile の設定を以下のように指定すると、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ Java コードの /SYSTEM/tmp/jdbctraceという名前のファイルへのトレースが有効になります。

db2.jcc.override.traceFile=/SYSTEM/tmp/jdbctrace

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.traceFileAppend or db2.jcc.override.traceFileAppend

db2.jcc.override.traceFile プロパティーによって指定されるファイルへ付加するか、 あるいは上書きするかを指定します。 有効な値は true または false です。 デフォルトは false です。 これは、traceFile プロパティーによって指定されるファイルが上書きされることを意味します。

db2.jcc.override.traceFileAppend プロパティーは、 Connection オブジェクトまたは DataSource オブジェクトの traceFileAppend プロパティーをオーバーライドします。

例えば、db2.jcc.override.traceFileAppend の設定を以下のように指定することによって、トレース・データは既存のトレース・ファイルに追加されるようになります。

db2.jcc.override.traceFileAppend=true

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.traceFileCount

循環トレースの場合のトレース・ファイルの最大数を指定します。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.traceOption が 1 に設定されている場合のみ、このプロパティーを使用します。 デフォルト値は 2 です。

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.traceFileSize

循環トレースの場合に、各トレース・ファイルの最大サイズを指定します。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、 db2.jcc.traceOption が 1 に設定されている場合のみ、このプロパティーを使用します。 デフォルト値は 10485760 (10 MB) です。

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.traceOption

トレース・データの収集方法を指定します。 このプロパティーのデータ・タイプは int です。 このプロパティーに指定できる値として、以下の値があります。

0

単一のトレース・ファイルが生成されてファイルのサイズに制限がないことを意味するデフォルト値を指定します。

1

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が循環トレースを行うことを指定します。 循環トレースは次のように行われます。

1. アプリケーションが最初のトレース・レコードを書き込む時に、ドライバーはファイルを作成します。
2. ドライバーはそのファイルにトレース・データを書き込みます。
3. ファイルのサイズがプロパティー db2.jcc.traceFileSize の値と等しくなったとき、ドライバーは別のファイルを作成します。
4. ドライバーは、データが書き込まれるファイルの数がプロパティー db2.jcc.traceFileCountの値と等しくなるまで、ステップ 2 および 3 を繰り返します。
5. ドライバーは最初のトレース・ファイルに、既存のデータを上書きする形でデータを書き込みます。
6. ドライバーは、アプリケーションが完了するまでステップ 3 から 5 を繰り返します。

トレース・ファイルのファイル名は、db2.jcc.traceFile、db2.jcc.override.traceFile、 db2.jcc.traceDirectory、db2.jcc.override.traceDirectory の各プロパティーによって決まるファイル名をベースにして、最初のファイルの末尾には .1 が付加され、2 番目のファイルには .2 が付加され、以降同様に番号が付加されます。

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

db2.jcc.tracePolling

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ がトレース・ディレクティブの変更についてグローバル構成ファイルをポーリングし、新しいトレース・ディレクティブと一致するようにトレース動作を変更するかどうかを示します。 可能な値は true または false です。 バージョン 3.69 以前の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJの場合、デフォルトは false で、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJのバージョン 3.69 および 4.19 以降の場合、デフォルトは true です。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、構成プロパティー・ファイルが変更された後、次のポーリング間隔の開始時にトレース動作を変更します。 アプリケーションの実行中に db2.jcc.tracePolling が true に設定されると、トレースが有効になり、 トレースが有効になる前にアプリケーションにより作成されたすべての PreparedStatement オブジェクトに関する情報は、 トレースの宛先にダンプされます。

db2.jcc.tracePolling は、以下のグローバル構成プロパティーをポーリングします。

• db2.jcc.override.traceLevel
• db2.jcc.override.traceFile
• db2.jcc.override.traceDirectory
• db2.jcc.override.traceFileAppend

db2.jcc.tracePollingInterval

トレース・ディレクティブの変更について、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ グローバル構成ファイルをポーリングする間隔を秒単位で指定します。 このプロパティー値は正の整数です。 デフォルトは 60 です。 指定したトレース・ポーリング間隔が使用されるには、ドライバーがロードされて初期化される前に db2.jcc.tracePollingInterval プロパティーを設定する必要があります。 ドライバーがロードされ初期化された後に db2.jcc.tracePollingInterval を変更しても、効果はありません。

db2.jcc.t2zosTraceFile

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続の C/C++ ネイティブ・ドライバー・コードの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ トレースを使用可能にし、トレース・ファイル名のベースとなる名前を指定します。 このプロパティーは、C/C++ ネイティブ・ドライバー・コードのトレース・データの収集に必要です。

db2.jcct.t2zosTraceFile プロパティー値には、完全修飾 z/OS UNIX System Services ファイル名を指定します。

例えば、 db2.jcct.t2zosTraceFile に以下の設定を指定すると、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ C/C++ ネイティブ・コードを /SYSTEM/tmp/jdbctraceNative: という名前のファイルにトレースできます。

db2.jcc.t2zosTraceFile=/SYSTEM/tmp/jdbctraceNative

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.t2zosTraceBufferSize

C/C++ ネイティブ・ドライバー・コードによって実行される処理をトレースするのに使用される仮想ストレージ内のトレース・バッファーのサイズを KB 単位で指定します。 この値は、収集できる C/C++ ネイティブ・ドライバーのトレース情報の最大量でもあります。

64 (64 KB) から 4096 (4096 KB) までの整数を指定します。 デフォルトは 256 (256 KB) です。

JDBC ドライバーは、トレース・バッファーのサイズを次の表に示すようにして決定します。

指定された値 (n)	トレース・バッファーのサイズ (KB)
<64	64
64 < =n< 128	64
128 < =n< 256	128
256 < =n< 512	256
512 < =n< 1024	512
1024 < =n< 2048	1024
2048 < =n< 4096	2048
n> =4096	4096

db2.jcc.t2zosTraceBufferSize は、db2.jcc.t2zosTraceFile プロパティーが設定されている場合にのみ使用されます。

推奨: パフォーマンスへの影響を避けるために、1024 以下の値を指定してください。

例えば、トレース・バッファーのサイズを 1024 KB に設定するには、以下の設定を使用します。

db2.jcc.t2zosTraceBufferSize=1024

トレース・プロパティーは、 IBM サポートの指示に従って設定する必要があります。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.t2zosTraceWrap

SQLJ トレースの折り返しを使用可能または使用不可にします。 db2.jcc.t2zosTraceWrap は以下の値をとることができます。

1

トレースを折り返します。

0

トレースを折り返しません。

デフォルトは 1 です。 このパラメーターはオプションです。 以下の例では、このプロパティーの設定方法について説明します。

DB2SQLJ_TRACE_WRAP=0

db2.jcc.t2zosTraceWrap を設定する必要があるのは、 IBM サポートの指示の下でのみです。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.useCcsid420ShapedConverter

EBCDIC CCSID 420 であるアラビア語文字データが Cp420S エンコードにマップするかどうかを指定します。

db2.jcc.useCcsid420ShapedConverter は、 Db2 for z/OS データベース・サーバーへの接続にのみ適用されます。

db2.jcc.useCcsid420ShapedConverter の値が true の場合、CCSID 420 は Cp420S エンコードに対応します。 db2.jcc.useCcsid420ShapedConverter の値が false の場合、CCSID 420 は Cp420 エンコードに対応します。 値 false がデフォルトです。

この構成プロパティーは、 Db2 for z/OSにのみ適用されます。

db2.jcc.useClientSideLicenseFirst or db2.jcc.override.useClientSideLicenseFirst

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が、データ・サーバーへのアクセス権についてサーバー・サイド・ライセンスの前にクライアント・サイド・ライセンスを検査するかどうかを指定します。

useClientSideLicenseFirst は、以下のいずれかの値をとることができます。

1

クライアント・サイドのライセンスが存在するかどうかを検査し、存在する場合はそれを使用して接続の妥当性検査を実行します。 クライアント・サイドのライセンスが存在しない場合は、サーバー・サイドのライセンスを検査します。 どちらのライセンスも存在しない場合、ドライバーは LicenseException をスローします。

2 or 0

サーバー・サイドのライセンスが存在するかどうかを検査し、存在する場合はそれを使用して接続の妥当性検査を実行します。 サーバー・サイドのライセンスが存在しない場合は、クライアント・サイドのライセンスを検査します。 どちらのライセンスも存在しない場合、ドライバーは LicenseException をスローします。 これがデフォルトの動作です。

db2.jcc.useClientSideLicenseFirst は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 から Db2 for z/OS、 Db2 ( IBM i の場合)、および Db2 on Cloud、および Db2 for z/OS上の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 に適用されます。