Microsoft Cluster Server 環境でのフィックスパックのインストール (Windows)

Microsoft Cluster Server (MSCS) 環境の既存の Db2® インストール済み環境の上にフィックスパックをインストールするには、以下の手順に従います。

始める前に

  • フィックスパックをインストールする前に、必要なタスクを必ずすべて実行します。 フィックスパックのインストールの準備を参照してください。
  • 適切なインストール・ユーザー・アカウントを持っていることを確認します。 一般的に、そのユーザー・アカウントは、インストールを実行するマシン上の Administrators グループに所属している必要があります。

このタスクについて

MSCS 環境でフィックスパックをインストールする方法を示すために、単純なサンプル構成を理解しておく必要があります。 この例では、初期構成は、2 つのデータベース・パーティションで構成される Db2 インスタンスです。 さらに、以下の 2 つのクラスター・グループがあります。
  • Db2 グループ 0: これには、マシン A 上のアクティブなパーティション 0 が属します。Db2 Administration Server (DAS) もここに置かれます。
  • Db2 グループ 1: マシン B でアクティブなパーティション 1 がこれに属します。
これが、初期構成です。

プロシージャー

MSCS 環境の既存の Db2 インストール済み環境の上にフィックスパックをインストールするには、 オフラインの間に以下のステップを実行する必要があります。

  1. 次のコマンドを使用して、MSCS をデクラスター化し、インスタンスをローカル・ホストに戻します。
    db2mscs -u <instance_name>

    db2ilist を実行して、対象インスタンスが共有ロケーションを指していないことを確認します。

  2. 元々 Db2 インスタンスが作成されているホスト上の Db2 インスタンスを停止します。

    例えば、マシン A で、 db2stop コマンドを使用して Db2 インスタンスを停止します。

  3. マシン A とマシン B の両方のDb2 を更新できるようになりました。

    複数の Db2 データベース製品が、マシン B 上の同一ロケーション (同じ Db2 コピー) にインストールされている場合、複数のデータベース製品に対するフィックスパックのインストールを行います。 それ以外の場合、1 つのデータベース製品に対するフィックスパックのインストールを行います。

    必要に応じて、 複数のデータベース製品用のフィックスパックのインストール (Windows) または 単一のデータベース製品用のフィックスパックのインストール (Windows)を参照してください。

    注:
    • インストール・プロセスの一環として、コンピューターを再始動する必要がある場合があります。
    • オプションとして、サイレント・モード・インストール・プロセスを使用して、応答ファイルを使ったフィックスパックのインストールを行うこともできます。 応答ファイルを使用したフィックスパックのインストール (Windows)を参照してください。
    • db2systray.exe がオフライン・インスタンスにアクセスしようとする場合、インストールの最後の方で、エラー・メッセージ SQL5005C を受け取ることがあります。 これは、インストールの失敗を示すものではありません。
  4. 次のコマンドを使用して MSCS クラスターを再クラスター化します。

次の作業

インストールを完了するには、必要なフィックスパックのインストール後のタスクを実行します。 フィックスパックのポストインストール・タスク (Windows)を参照してください。