既存の Db2 データベース製品に対するオフライン・フィックスパック更新のインストール (Linux® および UNIX)

Db2 データベース製品を新しいフィックスパック・レベルに更新するには、既にインストールされている Db2 データベース製品に対してオフラインのフィックスパック更新を適用します。

始める前に

  • Db2 pureScale® インスタンスにフィックスパックをインストールする場合は、トピック「 Db2 pureScale インスタンス (簡易方式) へのオフライン・フィックスパック更新のインストール 」またはトピック「 Db2 pureScale インスタンスへのオンライン・フィックスパック更新のインストール」を参照してください。
  • フィックスパックをインストールする前に、必要なすべてのタスクを満すように確保してください。フィックスパックをインストールするための準備」を参照してください。
  • 選択したパスに複数の Db2 データベース製品がインストールされている場合、Universal フィックスパック・イメージを使用してフィックスパックをインストールする必要があります。
  • 各国語をインストールした既存の Db2 データベース製品を更新する場合、個々のフィックスパックまたは Universal フィックスパックに加えて、各国語フィックスパックも入手する必要があります。 各国語フィックスパックを単独で使用することはできません。

    例えば、英語以外のサポートがインストールされている Db2 データベース製品にフィックスパックをインストールするには、Db2 データベース製品別のフィックスパック・イメージ (または Universal フィックスパック・イメージ) と各国語フィックスパックをダウンロードします。 次に、 Db2 データベース製品固有のフィックスパック・イメージ (または Universal フィックスパック・イメージ) から installFixPack を実行します。

プロシージャー

DB2以外のpureScaleインスタンスのフィックスパックをインストールするには、次のようにします。

  1. root インストールの場合:
    1. root ユーザー権限でサーバーにログオンします。
    2. フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを解凍します。
    3. installFixPack を使用して、更新するインストール済みのイメージのあるディレクトリーとは別のディレクトリーにフィックスパック・イメージをインストールします。 例えば、現在 /opt/ibm/db2/V11.5 上に 11.5 イメージがあり、 V11.5 モディフィケーションパック x フィックスパック yに更新しようとしている場合は、以下のようにします。
      FP-image-path>./installFixPack -b current-installation-dir -p install-FP-dir

      FP-image-path はフィックスパック・イメージが含まれているディレクトリーで、 current-installation-dir は現行イメージがインストールされているディレクトリーです。install-FP-dir/opt/ibm/db2/fixpack として設定できます。

    4. フィックスパック・ディレクトリーから db2iupdt コマンドを発行して、各インスタンスを更新します。 上記の例に従うと次のようになります:
      /opt/ibm/db2/fixpack/instance> ./db2iupdt -d [-u fenced-ID] instance-name
    5. インスタンス所有者として db2level コマンドを実行することで、更新されたフィックスパック・コードをインスタンスが実行していることを確認します。
  2. 非 root インストールの場合:
    1. 非 root インストール環境を所有しているユーザー ID を使用してログオンします。
    2. フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを解凍します。
    3. installFixPack コマンドを使用して、フィックスパック・イメージをインストールしてインスタンスを更新します。 例えば、現在 11.1.1.1 イメージが /home/<instance-owner>/sqllib 上にあり、 11.1.4.4に更新しようとしている場合は、以下のようにします。
      FP-image-path> ./installFixPack -b image-path -l FP-log-file -t FP-trace-file

      ここで、 FP-image-path はフィックスパック・イメージが含まれているディレクトリーで、 image-path/home/<instance-owner>/sqllib です。

    4. db2level コマンドを実行することで、更新されたフィックスパック・コードをインスタンスが実行していることを確認します。

次の作業

インストールを完了するには、必要なフィックスパックのインストール後のタスクを実行します。 フィックスパックのインストール後のタスク (Linux および UNIX)を参照してください。