Db2 高可用性 (HA) フィーチャーを使用したクラスターの自動構成

クラスター環境では、一部のデータベース・マネージャー・インスタンス構成と管理操作には、関連クラスター構成の変更が必要です。 Db2 高可用性フィーチャー (HA) フィーチャーを使用すると、特定のデータベース・マネージャー・インスタンスの構成および管理操作を実行するたびに、データベース・マネージャーがクラスター・マネージャーの構成変更を自動的に要求できるようになります。

始める前に

データベース・マネージャーがデータベース管理タスクに必要なクラスター構成を実行できるようにするには、以下のユーティリティーのいずれかを使用して高可用性のインスタンスを構成する必要があります。
db2haicu
これにより、 IBM® Tivoli® System Automation for Multiplatforms (SA MP) (TSA) によって管理されるインスタンスのクラスター・ドメインが作成されます。 詳しくは、 Db2 高可用性インスタンス構成ユーティリティー (db2haicu) を使用したクラスター環境の構成を参照してください。
db2cm
これにより、 Pacemakerによって管理されるインスタンスのクラスター・ドメインが作成されます。 詳しくは、 Db2 クラスター・マネージャー・ユーティリティー (db2cm) を使用した高可用性の構成を参照してください。

プロシージャー

以下のデータベース・マネージャーのインスタンス構成および管理操作を実行するとき、データベース・マネージャーは関連するクラスター・マネージャーの構成を自動的に実行します。

  • START DATABASE または db2startを使用したデータベースの開始。
  • STOP DATABASE または db2stopを使用したデータベースの停止
  • CREATE DATABASEを使用したデータベースの作成。
  • CREATE TABLESPACEを使用したストレージの追加。
  • ALTER TABLESPACE DROP または DROP TABLESPACEを使用したストレージの除去。
  • ALTER DATABASE を使用したストレージ・パスの追加または除去。
  • DROP TABLESPACEを使用したデータベースのドロップ。
  • RESTORE DATABASE または db2Restoreを使用したデータベースのリストア。
  • SET TABLESPACE CONTAINERSを使用したリダイレクト・リストアのための表スペース・コンテナーの指定。
  • ROLLFORWARD DATABASE または db2Rollforwardを使用したデータベースのロールフォワード。
  • RECOVER DATABASE または db2Recoverを使用したデータベースのリカバリー。
  • CREATE EVENT MONITORを使用したイベント・モニターの作成。
  • DROP EVENT MONITORを使用したイベント・モニターのドロップ。
  • 以下を使用した外部ルーチンの作成および変更
    • CREATE PROCEDURE
    • CREATE FUNCTION
    • CREATE FUNCTION
    • CREATE METHOD
    • ALTER PROCEDURE
    • ALTER FUNCTION
    • ALTER METHOD
  • 以下を使用した外部ルーチンのドロップ
    • DROP PROCEDURE
    • DROP FUNCTION
    • DROP METHOD
  • Db2 START HADRを使用するデータベースの高可用性災害時リカバリー (HADR) 操作を開始します。
  • STOP HADRを使用してデータベースの HADR 操作を停止します。
  • TAKEOVER HADRを使用して HADR スタンバイ・データベースを HADR 1 次データベースとしてテークオーバーします。
  • データベース・マネージャー構成パラメーター diagpath または spm_log_pathを設定します。
  • データベース構成パラメーター newlogpathoverflowlogpathmirrorlogpath、または failarchpathの設定。
  • db2idropを使用したデータベース・マネージャー・インスタンスのドロップ。

結果

データベース・マネージャーが、リストされているデータベース管理タスクのクラスター構成の変更を調整するとき、別個のクラスター・マネージャー操作を実行する必要はありません。