Net Search Extender から Db2 Text Search へのマイグレーションの概要
Db2 Text Search では、フルテキスト検索のための高度な言語学的処理サポートおよび XML 文書での改善された検索機能が提供されます。
- Db2 Text Search および Net Search Extender の比較
Db2 Text Search および Net Search Extender のフィーチャーの比較に関するトピックを参照して、マイグレーションの準備ができているかどうかを確認します。 サポートされているテキスト検索フィーチャーのみを使用する場合は、Db2 Text Search へのマイグレーションの準備を開始してください。
- アプリケーションのマイグレーション
Db2 Text Search と Net Search Extender は、構文的にも意味的にも異なります。 アプリケーションは適宜変更する必要があります。
- テキスト索引のマイグレーション
2 つのテキスト検索エンジンのフォーマットは異なるため、既存の Net Search Extender 索引を Db2 Text Search での検索用に再使用することはできません。 テキスト索引は再作成する必要があります。
- セキュリティー・モデル
Db2 Text Search セキュリティー・モデルは拡張されました。 3 つの新しいシステム・ロールが使用可能であり、これらのロールでは、ユーザーの許可 ID で操作が行えるため、監査能力と管理が改善されます。
- テキスト検索ソリューションの計画
サポートされる文書フォーマットやデータ・タイプなどの、特定のソリューションの計画概念について理解することは、Db2 Text Search の利点を活用するために役立ちます。 また、Db2 Text Search でのパフォーマンスとリソース使用量には、いくつかの要因が影響します。 Db2 Text Search のシステム・キャパシティーを計画する際には、索引更新の数、テキスト検索索引の予期されるサイズと増加率、および索引付けする文書の処理時間を考慮してください。
- アプリケーションのマイグレーションの準備を行います。
- テキスト索引のアクティベーション状況を確認し、使用中のテキスト索引タイプに応じて、適切な構文をその場で生成します。 または、新規構文で修正したアプリケーション・バージョンを作成します。
- 新規 Db2 Text Search 構文規則および意味規則をユーザーに教えます。
- 索引のマイグレーションの準備を行います。
- Db2 Text Search を始動します。
- Db2 Text Search に対して Net Search Extender データベースを使用可能にします。 db2ts ENABLE DATABASE FOR TEXT コマンド、またはデータベースの対応するストアード・プロシージャー操作を実行します。
- アクティブな Net Search Extender 索引を持つ列に、非アクティブな Db2 Text Search 索引を作成して更新します。 Net Search Extender テキスト索引が既に存在しているのと同じ表および列に対して、 db2ts CREATE INDEX FOR TEXT コマンドまたはそれに対応するストアード・プロシージャーを発行します。 これで、データベース内に Net Search Extender と Db2 Text Search の両方の索引が存在することになります。
- 基本表の更新と確実に同期されるように、Db2 Text Search のインクリメンタル索引更新をスケジューリングします。
- 3. テキスト索引の準備ができたら、アプリケーション・バージョンを切り替え、
SET ACTIVE
オプションを有効にした ALTER INDEX コマンドを使用して、新しい Db2 Text Search 索引をアクティブにします。 - Db2 Text Search 索引が正常に機能していることを確認します。
- 正常に機能している場合は、Net Search Extender 索引をバックアップしてから削除します。 最後に、Net Search Extender データベースを無効にします。
- 問題が発生した場合は、問題が修正されるまで、アプリケーションと索引のアクティベーションを Net Search Extender に戻します。