First Occurrence Data Capture (FODC)

First Occurrence Data Capture (FODC) とは、エラー発生時の一連の診断情報の自動キャプチャーを指します。 FODC は、 Db2® Administration Server でサポートされます。この情報があれば、診断情報を取得するためにエラーを再現する必要性は少なくなります。診断情報は、一か所にまとめられています。

Db2 Administration Server FODC が捕そくする情報には、次のものがあります。

管理通知ログ。
イベントの発生時、Db2 Administration Server は情報を Db2 Administration Server ログ・ファイル db2dasdiag.log に書き込みます。
ダンプ・ファイル。
エラーの状態によっては、失敗したプロセス ID の名前が付いた外部バイナリー・ダンプ・ファイルに追加情報が記録されます。これらのファイルは、Db2 データベース製品のお客様サポートが使用するためのものです。
トラップ・ファイル。
Db2 Administration Server は、トラップやセグメンテーション違反、例外などにより処理が続行できない時、トラップ・ファイルを生成します。トラップ・ファイルには、問題発生前に実行された最後のステップの関数の流れが含まれています。

Db2 Administration Server での First Occurrence Data Capture (FODC) 情報の場所

デフォルトでは、Db2 Administration Server FODC 情報は次の場所にあります。

Windows オペレーティング・システムの場合:
DB2INSTPROF 環境変数が設定されていない場合: db2path\DB2DAS00\dump。ここで、 db2path は DB2PATH 環境変数で参照されるパスであり、 DB2DAS00 は DAS サービスの名前です。 DAS 名は、 db2admin コマンドを引数なしで入力することによって取得できます。

DB2INSTPROF 環境変数が設定されている場合: x:\db2instprof\DB2DAS00\dump。ここで、 x: は DB2PATH 環境変数で参照されるドライブ、 db2instprof はインスタンス・プロファイル・ディレクトリー、 DB2DAS00 は DAS サービスの名前です。
Linux® および UNIX オペレーティング・システムの場合: $DASHOME/das/dump。ここで、 $DASHOME は DAS ユーザーのホーム・ディレクトリーです。

ヒント: ダンプ・ディレクトリーが大きくなりすぎないようにするには、定期的に消去してください。

Windows オペレーティング・システムの場合、DAS の FODC 文書の場所のデフォルト値は DB2_COMMON_APP_DATA_TOP_PATH です。この値を、カスタム・インストール・ステップ中に Db2 共通アプリケーション・データのトップ・パスで指定した DAS ホーム・ディレクトリーの外部にある別の場所、またはインストール中に DB2_COMMON_APP_DATA_TOP_PATH 応答ファイルで指定した DAS ホーム・ディレクトリーの外部にある別の場所に変更することはできません。

Db2 Administration Server ログの解釈

Db2 Administration Server ログ・ファイル (db2dasdiag.log) のフォーマットは、Db2 FODC ログ・ファイル db2diag ログのフォーマットと類似しています。 db2dasdiag.log ファイルの解釈方法については、トラブルシューティングのトピックにある、管理ログの解釈のセクションを参照してください。