UNQUIESCE コマンド

UNQUIESCE コマンドは、保守などの理由で静止したインスタンスまたはデータベースへのユーザー・アクセスを復元します。 UNQUIESCE コマンドにより、シャットダウンおよびデータベースの再始動をしなくても、ユーザー・アクセスを回復できます。

範囲

UNQUIESCE DB は、静止データベース内のすべてのオブジェクトに対するユーザー・アクセスを回復します。

UNQUIESCE INSTANCE instance-name は、インスタンス instance-name内のインスタンスおよびすべてのデータベースへのユーザー・アクセスを復元します。

インスタンスを停止した後、そのインスタンスとそのすべてのデータベースの静止を解除するには、 db2stop コマンドを発行します。 Db2® を停止して再始動すると、すべてのインスタンスとデータベースが静止解除されます。

許可

以下の権限のいずれか。

データベース・レベルの静止解除の場合:

  • SYSADM
  • DBADM
インスタンス・レベルの静止解除の場合:
  • SYSADM
  • SYSCTRL

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramUNQUIESCEDBINSTANCEinstance-name

必要な接続

データベース

(インスタンスの静止解除にはデータベース接続は必須ではありません。)

コマンド・パラメーター

DB
データベースの静止解除。 データベース内のすべてのオブジェクトに対するユーザー・アクセスが回復されます。
INSTANCE instance-name
インスタンス instance-name およびインスタンス内のすべてのデータベースに対するアクセスが回復されます。

例 : データベースの静止解除

次のコマンドは、以前に静止されていたデータベースの静止を解除します。

db2 unquiesce db

インスタンスの静止解除

次のコマンドは、以前に静止されていたインスタンス instA の静止を解除します。

db2 unquiesce instance instA

使用上の注意

  • Db2 pureScale® 環境では、データベースを静止してインスタンスを再始動した後も、データベースはすべてのメンバーで静止したままになります。静止状態を除去するには、明示的な UNQUIESCE DATABASE コマンドが必要です。
  • Db2 pureScale 環境では、インスタンスを静止してインスタンスを再始動した後も、インスタンスはすべてのメンバーにわたって静止したままになります。 静止状態を解除するには、明示的な UNQUIESCE INSTANCE コマンド呼び出しが必要です。