STOP HADR コマンド

STOP HADR コマンドは、データベースの HADR 操作を停止します。 これは、 Db2® pureScale® 環境におけるクラスター全体のコマンドであるため、スタンバイ・データベースの非再生メンバーを含め、どのメンバーでも発行できます。

許可

以下の権限のいずれか。

  • SYSADM
  • SYSCTRL
  • SYSMAINT

必要な接続

インスタンス。 このコマンドは、データベースが存在しない場合にデータベース接続を確立し、コマンドが完了するとデータベース接続をクローズします。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramSTOP HADR ON DATABASEDB database-alias USERuser-nameUSINGpassword

コマンド・パラメーター

DATABASE database-alias
HADR 操作を停止するデータベース。
USER user-name
HADR 操作を停止するために使用するユーザー名。
USING password
user-name を認証するのに使用されるパスワード。

使用上の注意

さまざまな条件におけるデータベースの動作を、次の表に示します。

データベース状況 STOP HADR コマンドでの動作
非アクティブ標準データベース エラー・メッセージが戻されます。
アクティブ標準データベース エラー・メッセージが戻されます。
非アクティブ 1 次データベース データベースの役割は標準に変更されます。 データベース構成パラメーター hadr_db_roleSTANDARDに更新されました。 データベースはオフラインのままです。 次回再始動時に標準の役割になります。
アクティブ 1 次データベース HADR スタンバイ・データベースへのログ出力を停止し、 HADR 1 次データベース上のすべての HADR EDU をシャットダウンします。 データベースの役割は標準に変更され、データベースはオンラインのままです。 AS PRIMARY オプションを指定した明示的な START HADR コマンドが発行されるまで、データベースは標準の役割のままです。 STOP HADR コマンドは、 オープンされているセッションとトランザクションには影響しません。 データベースがオンラインのまま、 STOP HADR および START HADR コマンドを繰り返し発行することができます。 それらのコマンドは動的に影響を及ぼします。
非アクティブ・スタンバイ・データベース データベースの役割は標準に変更されます。 データベース構成パラメーター hadr_db_roleSTANDARDに更新されました。 データベースはオフラインのままです。 データベースはロールフォワード・ペンディング・モードになります。
アクティブ・スタンバイ・データベース エラー・メッセージが戻されます。 スタンバイ・データベースを標準データベースに変更する前にそれを非アクティブにします。

STOP HADR コマンドの発行時に、対応するエラー・コード SQL1767NSQL1769N、または SQL1770N と理由コード 98 が生成される場合があります。 この理由コードは、コマンドが発行されたサーバー上に HADR のライセンスがインストールされていないことを示します。 この問題を訂正するには、 db2licm を使用して有効な HADR ライセンスをインストールするか、または配布の一部として有効な HADR ライセンスが含まれているサーバーのバージョンをインストールします。