RESTORE DATABASE コマンド

RESTORE DATABASE コマンドは、 Db2 バックアップ・ユーティリティーを使用してバックアップされたデータベースをリストアします。 リストアされたデータベースは、バックアップ・コピーが行われた時と同じ状態になります。 RESTORE DATABASE コマンドを使用して、既存のデータベースを暗号化することもできます。

重要: Triple Data Encryption Standard (3DES) ネイティブ暗号化オプションは非推奨になっており、将来のリリースで除去される可能性があります。 代わりに、Advanced Encryption Standard (AES) ネイティブ暗号化オプションを使用してください。
このユーティリティーは、以下のサービスも実行できます。
  • データベースに別のイメージを上書きしたり、バックアップ・コピーを新しいデータベースにリストアしたりします。
  • Db2 バージョン 10.5 または 11.1で作成された Db2® バージョン 11.5 のバックアップ・イメージをリストアします。
    • データベースのアップグレードが必要である場合は、復元操作の終了時に自動的に開始されます。
  • バックアップ操作時にデータベースでロールフォワード回復が有効になる場合は、データベースを以前の状態に戻すことができます。 この操作は、回復操作の正常終了後にロールフォワード・ユーティリティーを開始することによって行われます。
  • 表スペース・レベルのバックアップをリストアします。
  • TRANSPORT オプション ( Db2 バージョン 9.7 フィックスパック 2 以降) を使用して、データベース・バックアップ・イメージからデータベースに 表スペース、ストレージ・グループ、および SQL スキーマのセットを転送しますTRANSPORT オプションは、 Db2 pureScale® 環境、または パーティション・データベース環境ではサポートされていません。
  • このコマンドの発行時にそのデータベース名が存在している場合には、バックアップ・イメージが作成された時点のとおりに、すべてのストレージ・グループを置換して再定義します (ユーザーが別のリダイレクトを指定していない限り)。

さまざまな復元操作については、異なる操作システムとハードウェア・プラットフォームのバックアップと復元操作を参照してください。

操作システムまたはワードサイズ(32ビットまたは64ビット)に違いがある場合、インクリメンタル画像および前回のキャプチャ時との違いをキャプチャした画像(デルタ画像と呼ばれる)は復元できません。

ある環境から別の環境へのリストア操作を行った後は、非増分バックアップが実施されるまで、増分バックアップまたは差分バックアップを実行できません。 (この制限は、同じ環境の復元操作後には存在しません。)

ある環境から別の環境への復元操作が成功した場合でも、いくつかの注意点があります。パッケージは使用前にリバウンドしなければなりません(BINDコマンド、REBINDコマンド、またはdb2rbindユーティリティーを使用)。SQLプロシージャを削除して、再作成しなければなりません。また、すべての外部ライブラリを新しいプラットフォームで再構築しなければなりません。 (これらの注意点は、同じ環境での復元操作中には存在しません)。

既存のデータベースと既存のコンテナーに対して実行されるリストア操作では、同じコンテナーと表スペース・マップが再利用されます。

新規のデータベースに対して実行されるリストア操作では、すべてのコンテナーが再取得され、最適化された表スペース・マップが再作成されます。 既存のデータベースに対して実行されるリストア操作でも 1 つ以上のコンテナーがない場合は、すべてのコンテナーが再取得され、最適化された表スペース・マップが再作成されます。

スコープ

このコマンドは、それが実行されるノードに影響します。

オンラインで SYSCATSPACE をリストアすることはできません。

許可

既存のデータベースに復元するには、以下のいずれかの権限を使用します。
  • SYSADM
  • SYSCTRL
  • SYSMAINT
新規データベースに復元するには、以下のいずれかの権限を使ってください。
  • SYSADM
  • SYSCTRL
ユーザー名が指定されている場合、このユーザーにはデータベースに対する CONNECT 権限が必要です。

必要な接続

必要な接続は、リストア・アクションの種類によって異なります。

  • 既存のデータベースにリストアするには、データベース接続が必要です。 このコマンドは、指定されたデータベースへの排他接続を自動的に確立します。
  • 新しいデータベースにリストアするには、インスタンスおよびデータベース接続が必要です。 データベースを作成するには、インスタンス接続が必要です。

    現行のインスタンスとは異なるインスタンスで新規のデータベースへのリストアを行うには、 まず、新規のデータベースを存在させるインスタンスにアタッチすることが必要です。 新規インスタンスは、ローカルでもリモートでもかまいません。 現行インスタンスは、DB2INSTANCE 環境変数の値に定義されます。

  • スナップショット復元の場合は、インスタンス接続とデータベース接続が必要です。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramRESTOREDATABASEDBsource-database-aliasRestore-optionsCONTINUEABORT
Restore-options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramUSERusernameUSINGpasswordREBUILD WITHALL TABLESPACES IN DATABASEALL TABLESPACES IN IMAGEEXCEPTrebuild-tablespace-clauserebuild-tablespace-clauseTABLESPACE(,tablespace-name)SCHEMA(,schema-name)HISTORY FILECOMPRESSION LIBRARYLOGSONLINEINCREMENTALAUTOAUTOMATICABORTUSETSMXBSAopen-sessionsSNAPSHOTLIBRARYlibrary-nameSCRIPTscript-nameoptionsLOADshared-libraryopen-sessionsoptionsFROM,directorypipenamedeviceremote-storageTAKEN ATdate-timeTOtarget-directoryDBPATH ONtarget-directoryONpath-listDBPATH ONtarget-directoryTRANSPORTSTAGE INstaging-databaseUSING STOGROUPstoragegroup-nameINTOtarget-database-aliasLOGTARGETdirectoryDEFAULTEXCLUDEINCLUDEFORCENEWLOGPATHdirectoryDEFAULTWITHnum-buffersBUFFERSBUFFERbuffer-sizeREPLACE HISTORY FILE REPLACE EXISTING REDIRECTGENERATE SCRIPTscript PARALLELISMnCOMPRLIBnameENCRLIBnameCOMPROPTSstringENCROPTSstringNO ENCRYPTENCRYPTEncryption OptionsMaster Key OptionsWITHOUT ROLLING FORWARDWITHOUT PROMPTING
Rebuild-tablespace-clause
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramTABLESPACE (,tablespace-name)
Open-sessions
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramOPENnum-sessionsSESSIONS
Options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramOPTIONS"options-string"@file-name
Encryption Options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramCIPHERAES3DESMODECBCKEY LENGTHkey-length
Master Key Options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramMASTER KEY LABELlabel-name

コマンド・パラメーター

DATABASE source-database-alias
バックアップが取得されるソース・データベースの別名です。
CONTINUE
コンテナーが再定義され、リダイレクトされた復元操作の最終ステップを実行できることを指定します。
ABORT
ABORT パラメーター:
  • リダイレクトしたリストア操作を停止します。 この操作は、1 つ以上のステップを繰り返す必要があるエラーが発生した場合に役立ちます。 ABORT オプションを指定して RESTORE DATABASE を発行した後は、 REDIRECT オプションを指定した RESTORE DATABASE を含め、リダイレクト・リストア操作の各ステップを繰り返す必要があります。
  • 完了する前に増分リストア操作を終了します。
USER username
データベースへの接続に使われるユーザー名を指定します。
USING password
ユーザー名の認証に使用されるパスワード。 パスワードを省略すると、ユーザーに入力を求めるプロンプトが出ます。
REBUILD WITH ALL TABLE SPACES IN DATABASE
画像時点でデータベースに認識されるすべての表スペースでデータベースを復元します。 この復元は、データベースがある場合はそれを上書きします。
REBUILD WITH ALL TABLE SPACES IN DATABASE EXCEPT rebuild-tablespace-clause
リストで指定された表スペースを除いて、画像時点でデータベースに認識されているすべての表スペースでデータベースを復元します。 この復元は、データベースがある場合はそれを上書きします。
REBUILD WITH ALL TABLE SPACES IN IMAGE
画像の表スペースのみを使用してデータベースを復元します。 この復元は、データベースがある場合はそれを上書きします。
REBUILD WITH ALL TABLE SPACES IN IMAGE EXCEPT rebuild-tablespace-clause
リストに指定される表スペースを除き、画像の表スペースのみでデータベースを復元します。 この復元は、データベースがある場合はそれを上書きします。
REBUILD WITH rebuild-tablespace-clause
指定された表スペースのリストだけを使ってデータベースをリストアします。 この復元は、データベースがある場合はそれを上書きします。
TABLE SPACE tablespace-name
リストアされる表スペースを指定するときに使用する名前のリストです。

TRANSPORTオプションが指定された場合、表スペース名は必須です。 このオプションは、完全復元操作と同じ時間を要する可能性があります。

SCHEMA schema-name
リストアされるスキーマを指定するために使用される名前のリスト。

TRANSPORTオプションが指定された場合、スキーマ名は必須です。 SCHEMA オプションは、TRANSPORT オプションが指定された場合にのみ有効です。

ONLINE
このキーワードは、表スペース・レベルのリストア操作を行う場合のみ適用でき、 これを指定するとオンラインでバックアップ・イメージがリストアできます。 これは、他のエージェントが、バックアップ・イメージのリストア中にデータベースに接続できることや、 指定された表スペースのリストア中に他の表スペースのデータを使用できることを意味します。
HISTORY FILE
このキーワードは、バックアップ・イメージから履歴ファイルのみをリストアする場合に指定します。
COMPRESSION LIBRARY
このキーワードは、 バックアップ・イメージから圧縮ライブラリーだけをリストアする場合に指定します。 バックアップ・イメージの中にオブジェクトが存在している場合、それはデータベース・ディレクトリーの中にリストアされます。 バックアップ・イメージの中にオブジェクトが存在しない場合、リストア操作は失敗します。
LOGS
このキーワードは、 バックアップ・イメージに含まれている一連のログ・ファイルだけをリストアする場合に指定します。 バックアップ・イメージの中にログ・ファイルが含まれていない場合、 リストア操作は失敗します。 このオプションが指定された場合、LOGTARGET オプションも指定しなければなりません。 このオプションでは、完全リストア操作と同じほど時間がかかる可能性があります。
INCREMENTAL
追加のパラメーターを指定しない場合、 INCREMENTAL パラメーターは手動累積リストア操作を指定します。 手動リストア時には、リストアに関係するイメージごとに、各リストア・コマンドを手動で発行する必要があります。 まず、コンテナー情報を抽出するために最後のイメージをリストアしてから、最初、2 番目、3 番目という順序で最後のイメージまで続行する必要があります。これには、最後のイメージが含まれます。 詳しくは、 増分バックアップからのリストアを参照してください。
INCREMENTAL AUTOMATIC/AUTO
自動累積リストア操作を指定します。
INCREMENTAL ABORT
手動累積リストア操作を指定します。
USE
TSM
Tivoli® Storage Manager (TSM) をターゲット・デバイスとして使用してデータベースをリストアすることを指定します。
XBSA
XBSA インターフェースを使用するように指定します。 バックアップ・サービス API (XBSA) は、バックアップやアーカイブの目的でデータ・ストレージ管理を必要とするアプリケーションまたは機能のための、オープン・アプリケーション・プログラミング・インターフェースです。
SNAPSHOT
データがスナップショット・バックアップからリストアされるように指定します。
SNAPSHOT パラメーターは、以下のパラメーターと一緒に使用することはできません。
  • TABLESPACE
  • INCREMENTAL
  • TO
  • ON
  • DBPATH ON
  • INTO
  • NEWLOGPATH
  • WITH num-buffers BUFFERS
  • BUFFER
  • REDIRECT
  • REPLACE HISTORY FILE
  • COMPRESSION LIBRARY
  • PARALLELISM
  • COMPRLIB
  • OPEN num-sessions SESSIONS
  • HISTORY FILE
  • LOGS

また、REBUILD WITHオプションを含む表スペース・リストを含む復元操作では、SNAPSHOTパラメーターを使用できません。

スナップショットバックアップ画像からデータを復元するときのデフォルト動作は、データベースを構成するすべてのパスの完全なデータベースオフライン復元となります。 このオフライン復元には、すべてのコンテナー、ローカル・ボリューム・ディレクトリー、データベース・パス(DBPATH)が含まれます。 LOGTARGET INCLUDE パラメーターを指定しない限り、ログはスナップショット復元から除外されます。 LOGTARGET EXCLUDE パラメーターは、すべてのスナップショット復元のデフォルトです。 タイム・スタンプを指定すると、そのタイム・スタンプの付いたスナップショット・バックアップ・イメージがリストアに使用されます。

LIBRARY library-name
IBM® Data Server には、以下のストレージ・ハードウェア用の Db2 ACS API ドライバーが組み込まれています。
  • IBM TotalStorage SAN Volume Controller
  • IBM Enterprise Storage Server ® モデル 800
  • IBM Storwize ® V7000
  • IBM System Storage ® DS6000™
  • IBM System Storage DS8000®
  • IBM System Storage N シリーズ
  • IBM XIV®

他のストレージ・ハードウェアを使用していて、そのストレージ・ハードウェア用の Db2 ACS API ドライバーがある場合、LIBRARY パラメーターを使用してその Db2 ACS API ドライバーを指定できます。

LIBRARY パラメーターの値は、完全修飾ライブラリー・ファイル名です。

SCRIPT script-name
スナップショット・リストア操作を実行できる実行可能スクリプトの名前。 スクリプト名は完全修飾ファイル名でなければなりません。
OPTIONS
options-string
リストア操作で使用するオプションを指定します。 ストリングは、二重引用符なしで、入力されたとおりに渡されます。
@file-name
リストア操作に使用するオプションが、 Db2 サーバー上のファイルに含まれていることを指定します。 このストリングは、ベンダー・サポートのライブラリーに渡されます。 ファイル名は完全修飾ファイル名でなければなりません。

VENDOROPTデータベース構成パラメーターを使用して、スナップショット復元操作のベンダー固有のオプションを指定できません。 代わりに、復元ユーティリティーのOPTIONSパラメーターを使わなければなりません。

OPEN num-sessions SESSIONS
TSM またはベンダー製品とともに使用する入出力セッションの数を指定します。
FROM directory/pipename/device/remote-storage

バックアップ画像が存在するディレクトリ、名前付きパイプ、またはデバイスの完全修飾パス名。 名前付きパイプからのバックアップ画像の復元は、UNIX、Linux プラットフォームにのみサポートされます。

USE TSMFROMLOAD を省略した場合のデフォルト値は、クライアント・マシンの現行作業ディレクトリーです。 このターゲット・ディレクトリーまたはデバイスは、ターゲット・サーバーまたはインスタンス上に存在している必要があります。

IBM Cloud Object Storage や Amazon Simple Storage Service (S3) などのリモート・ストレージからリストアするには、ストレージ・アクセス別名を使用してリモート・ストレージ・ロケーションを指定します。 リモート・ストレージ・ロケーションを指定するための構文は、DB2REMOTE://<alias>/<container>/<object>です。 詳しくは、 リモート・ストレージ要件を参照してください。

複数の項目が指定され、項目の最後がテープ装置である場合には、他のテープが要求されます。 有効な応答オプションは、次のとおりです。
c
継続します。 警告メッセージ生成装置を引き続き使用します(例えば、新しいテープがマウントされたときに続行します)。
d
装置の終了。 警告メッセージ生成装置の使用を停止します (例えば、テープがなくなると終了します)。
t
終了します。 ユーザーがユーティリティに要求されたアクションの実行に失敗した後、復元操作を中止します。
LOAD shared-library
使用するベンダー・バックアップおよびリストア入出力関数が入っている共有ライブラリー (Windows オペレーティング・システム上の DLL) の名前。 名前には絶対パスを含めることができます。 絶対パスを指定しない場合、ユーザー出口プログラムが置かれているパスがデフォルト値として使われます。
TAKEN AT date-time
データベース・バックアップ画像のタイム・スタンプ。 タイム・スタンプはバックアップ操作が正常に終了した後に表示され、バックアップ・イメージのパス名の一部になっています。 yyyymmddhhmmss の形式で指定されます。 タイム・スタンプの一部を指定できます。 例えば、タイム・スタンプ 20021001010101 と 20021002010101 を持つ 2 つの異なるバックアップ画像がある場合、20021002を指定すると、タイム・スタンプ20021002010101を持つ画像が使われます。 このパラメーターに値を指定しない場合は、 ソース・メディア上のバックアップ・イメージは 1 つだけでなければなりません。
TO target-directory
このパラメーターは、ターゲット・データベース・ディレクトリーを指定します。 ユーティリティーが存在するデータベースへリストアしている場合には、 このパラメーターは無視されます。 指定するドライブおよびディレクトリーは、ローカルのものでなければなりません。 自動ストレージが有効になったデータベースがバックアップ・イメージに含まれる場合、データベース・ディレクトリーだけが変更されます。 データベースに関連付けられているストレージ・パスは変更されません。
DBPATH ON target-directory
このパラメーターは、ターゲット・データベース・ディレクトリーを指定します。 ユーティリティーが存在するデータベースへリストアしている場合には、 このパラメーターは無視されます。 指定するドライブおよびディレクトリーは、ローカルのものでなければなりません。 バックアップ画像に自動ストレージが有効になっているデータベースが含まれていて、 ONパラメータが指定されていない場合、このTOパラメータはパラメータと同義であり、データベースディレクトリのみが変更されます。 データベースに関連付けられているストレージ・パスは変更されません。 指定パスにインスタンス名、データベースパーティション番号またはログストリームIDを取り組めないでください。 Db2 は、指定パスにこられを自動的に追加します。 たとえば、指定したパスが「/ home / dbuser」の場合、Db2が必要なサブディレクトリーを追加した後の最終パスは「/ home / dbuser / prod / NODE0000 /LOGSTREAM0000/」になります。
ON path-list

このパラメーターは、データベースに関連付けられているストレージ・パスを再定義します。 データベースに複数のストレージ・グループが含まれている場合、このオプションは、定義された各ストレージ・グループがその新しいストレージ・グループ・パスとして path-list を使用するように、すべてのストレージ・グループを指定のパスにリダイレクトします。 ストレージ・グループが定義されないデータベース、または自動ストレージが使用可能になっていないデータベースでこのパラメーターを使うと、エラー (SQL20321N) が発生します。 バックアップ・イメージ内に定義された既存のストレージ・パスはもはや使用されなくなり、自動ストレージ表スペースは新しいパスに自動的にリダイレクトされます。 このパラメーターが自動ストレージデータベースに指定されない場合、ストレージパスはバックアップ画像に定義されたままになります。 このパラメーターを指定しない場合、パスは一般に変更されませんが、パス上のデータおよびコンテナーがリストア中に再平衡化される可能性はあります。 再平衡化の条件については、 自動ストレージ・データベースのリストア時の再平衡化を参照してください。

1 つのパス、またはコンマで区切った複数のパスを指定できます。 それぞれのパスは絶対パス名でなければならず、ローカルに存在しなければなりません。

このオプションを REDIRECT オプションと一緒に指定した場合、 最初の RESTORE ... REDIRECT コマンドが呼び出し元に戻るまでこのオプションは有効です。 ただし、SET STOGROUP PATHS ステートメントまたは SET TABLESPACE CONTAINERS ステートメントが発行されると無効になります。 その後、いずれかのストレージ・グループ・パスがリダイレクトされると、それらの変更によって、最初の RESTORE ... ON path-list コマンドで指定されたすべてのパスがオーバーライドされます。

復元操作中にパスが再定義されたストレージグループには、後続のロールフォワード操作中に再生されるストレージパス関連の操作はありません。

データベースがディスクになく、DBPATH ON パラメーターが指定されない場合は、最初のパスがターゲット・データベース・ディレクトリーとして使用されます。 指定パスにインスタンス名、データベースパーティション番号またはログストリームIDを取り組めないでください。 Db2 は、指定パスにこられを自動的に追加します。 たとえば、指定したパスが「/ home / dbuser」の場合、Db2が必要なサブディレクトリーを追加した後の最終パスは「/ home / dbuser / prod / NODE0000 /LOGSTREAM0000/」になります。

複数パーティション・データベースの場合、ON path-list オプションはカタログ・パーティションでのみ指定できます。 ONオプションを使う場合、他のパーティションを復元する前にカタログ・パーティションを保存しなければなりません。 新しいストレージ・パスでカタログ・パーティションをリストアすると、非カタログ・データベース・パーティションのすべてが RESTORE_PENDING 状態になります。 これにより、 RESTORE コマンドに ON 節を指定せずに、非カタログ・データベース・パーティションを並行してリストアすることができます。

一般に、複数パーティション・データベースの各パーティションには同じストレージ・パスを使用する必要があり、 RESTORE DATABASE コマンドを実行する前にすべてのストレージ・パスが存在している必要があります。 その例外の 1 つとして、ストレージ・パス内でデータベース・パーティション式を使用する場合があります。 その使用によって、処理結果のパス名が各パーティションごとに異なるように、データベース・パーティション番号をストレージ・パスにおいて反映することができます。

RESTORE コマンドに ON 節を指定して使用すると、リダイレクト・リストア操作と同じ意味になります。

HADR 環境では、自動ストレージが有効になっている複数のストレージ・パスに対して 1 次データベースが定義されている場合、 リストア中のリバランスを防止することが重要です。 これを行うには、 RESTORE DATABASE コマンドの ON path-list オプションを使用し、1 次データベースと同じ順序で同じストレージ・パスのセットを指定します (この順序は、 db2pd -db dbname -storagepaths コマンドを使用して見つけることができます)。 ON path-list オプションの目的は、再平衡化を防止することであり、スタンバイ・データベースが別のストレージ・パスのセットを使用しないようにすることです。

Sfdjkfndfgg

ONパラメーターを使用して、スキーマ・トランスポートのストレージ・パスを再定義できません。 スキーマ転送は、ターゲット・データベースの既存ストレージ・パスを使用します。

INTO target-database-alias
ターゲット・データベースの別名です。 ターゲット・データベースが存在しない場合には、作成されます。

データベース・バックアップを既存のデータベースにリストアするとき、 リストアされたデータベースは既存のデータベースの別名およびデータベース名を継承します。 データベース・バックアップを存在していないデータベースにリストアするとき、 新規のデータベースが指定した別名およびデータベース名を使用して作成されます。 新しいデータベース名は、リストア先のシステムで固有のものでなければなりません。

TRANSPORT INTO target-database-alias
転送操作で使用する既存のターゲット・データベース別名を指定します。 転送される表スペースとスキーマがデータベースに追加されます。

TABLESPACESCHEMAオプションは、有効なトランスポータブル・セットを定義する表スペース名とスキーマ名を指定しなければなりません。そうしないと、トランスポート操作が失敗します。 SQLCODE=SQL2590N rc=1.

システム・カタログは転送できません。 SQLCODE=SQL2590N rc=4.

RESTORE コマンドによってスキーマが検証された後、転送される表スペース内のオブジェクトを記述するシステム・カタログ・エントリーがターゲット・データベースに作成されます。 スキーマ再作成の完了後、ターゲット・データベースは物理表スペース・コンテナーの所有権を得ます。

復元表スペースに含まれる物理オブジェクトと論理オブジェクトがターゲット・データベースに再作成され、表スペースの定義とコンテナーがターゲット・データベースに追加されます。 オブジェクト作成時に障害が発生した場合、または DDL の再生が発生した場合は、エラーが返されます。

STAGE IN staging-database
転送操作のソースであるバックアップ・イメージのための一時ステージング・データベースの名前を指定します。 STAGE IN オプションが指定された場合、転送操作の完了後に一時データベースはドロップされません。 転送が完了すると、データベースは不要になります。DBA はデータベースをドロップされます。
これらのステートメントは、STAGE IN オプションが指定されない場合にtrueになります。
  • データベース名の形式はSYSTGXxx です。ここで、Xxxは整数値です。
  • 転送操作完了後、一時ステージング・データベースはドロップされます。
USING STOGROUP storagegroup-name
自動ストレージ表スペースの場合、この変数は、移送されるすべての表スペースの関連ターゲット・ストレージ・グループを指定します。 ストレージ・グループが指定されない場合には、ターゲット・データベースの、現在指定されているデフォルトのストレージ・グループが使用されます。 この節は自動ストレージ表スペースのみに適用され、スキーマの transport 操作中のみ有効です。

表スペース・データが格納されるストレージ・グループを指定します。 storagegroup-name は、TRANSPORT 操作のtarget-database-aliasのストレージ・グループを示すものでなければなりません。 (SQLSTATE 42704)。 これは、1 部構成の名前です。

LOGTARGET directory
スナップショット以外のリストアの場合:

バックアップ・イメージからアクティブ・ログ・ファイルをコピーする際のターゲット・ディレクトリーとして使用する、 データベース・サーバー上の既存のディレクトリーの絶対パス名。 このオプションを指定する場合、バックアップ・イメージ内のアクティブ・ログ・ファイルはすべて、 そのターゲット・ディレクトリー内にコピーされます。 このオプションを指定しない場合、バックアップ・イメージ内のアクティブ・ログ・ファイルはコピーされません。 バックアップ画像からアクティブログ・ファイルのみを復元するには、LOGSオプションを指定してください。 このオプションは、データベース・パーティション番号とログ・ストリーム ID を自動的にパスに付加します。

DEFAULT
バックアップ画像からデータベースのデフォルト・ログ・ディレクトリーにアクティブ・ログ・ファイルを復元します。例えば、
 /home/db2user/db2inst/NODE0000/SQL00001/LOGSTREAM0000

スナップショット・リストアの場合:

INCLUDE
スナップショット・イメージからログ・ディレクトリー・ボリュームをリストアします。 このオプションが指定され、バックアップ画像にログ・ディレクトリーが含まれる場合、それらは復元されます。 ディスクの既存のログ・ディレクトリーとログ・ファイルは、バックアップ画像のログ・ディレクトリーと競合しない限り、そのまま残ります。 ディスクの既存のログ・ディレクトリーがバックアップ画像のログ・ディレクトリーと競合する場合、エラーが返されます。
EXCLUDE
ログ・ディレクトリー・ボリュームをリストアしません。 このオプションが指定されると、ログ・ディレクトリーはバックアップ画像から復元されません。 ディスクの既存のログ・ディレクトリーとログ・ファイルは、バックアップ画像のログ・ディレクトリーと競合しない限り、そのまま残ります。 データベースのパスが復元され、ログ・ディレクトリーが暗黙的に復元され、ログ・ディレクトリーが上書きされると、エラーが戻されます。
FORCE
スナップショット・イメージをリストアする時に現行データベースの既存のログ・ディレクトリーを上書きおよび置換することを許可します。 このオプションがないと、スナップショット画像のログディレクトリと競合するディスクの既存のログディレクトリとログファイルにより、復元が失敗します。 このオプションを使用して、リストアでこれらの既存のログ・ディレクトリーを上書きおよび置換できるように指示します。
注: このオプションは注意して使用してください。また、リカバリーに必要となる可能性のあるすべてのログを必ずバックアップおよびアーカイブしてください。
スナップショット・リストアの場合、ディレクトリー・オプションのデフォルト値は LOGTARGET EXCLUDEです。
NEWLOGPATH directory
アクティブ・ログ・ファイルと抽出ログ・ファイルに使用され、リストア操作後にも持続するディレクトリーの絶対パス名。 このパラメーターの関数は、newlogpathデータベース構成パラメーターと同じです。 このパラメーターは、バックアップ・イメージのログ・パスが、 リストア後の使用に適していない場合に使用することができます。 例えば、パスがもはや有効でない、または別のデータベースによって使用されている、 という場合などです。

抽出ログ・ファイルがバックアップ画像にある場合、このログ・パスに復元されます。

注: newlogpath コマンド・パラメーターを設定すると、 logpath パラメーターの値にノード番号が自動的に付加されます。 newlogpath データベース構成パラメーターが更新される場合にも、logpath パラメーターの値にノード番号が自動的に付加されます。 詳しくは、 newlogpath-データベース・ログ・パスの変更 を参照してください。
DEFAULT
復元が完了すると、データベースはロギングにデフォルトのログ・ディレクトリー/home/db2user/db2inst/NODE0000/SQL00001/LOGSTREAM0000を使用します。
WITH num-buffers BUFFERS
使用するバッファーの数です。 Db2 データベース・システムは、明示的に値を入力しない限り、このパラメーターに最適な値を自動的に選択します。 複数のソースから読み取る場合、またはPARALLELISMの値が増加する場合、より多くのバッファーを使ってパフォーマンスを向上させることができます。
BUFFER buffer-size
リストア操作に使用するバッファーのサイズ (ページ数)。 Db2 データベース・システムは、明示的に値を入力しない限り、このパラメーターに最適な値を自動的に選択します。 このパラメーターの最小値は 8 ページです。

リストア・バッファー・サイズは、 バックアップ操作中に指定したバックアップ・バッファー・サイズに正の整数を乗算したサイズでなければなりません。 誤ったバッファー・サイズを指定すると、許容可能な最小のサイズで割り振られます。

REPLACE HISTORY FILE
復元操作で、ディスクの履歴ファイルをバックアップ画像からの履歴ファイルに置き換えることを指定してください。
REPLACE EXISTING
ターゲット・データベースの別名と同じ別名を持つデータベースがある場合、このパラメーターは、復元ユーティリティーが既存のデータベースを復元されたデータベースに置き換えることを指定してください。 これは、コマンドラインプロセッサが既存のデータベースの削除を確認するようにユーザーに要求しないため、復元ユーティリティを起動するスクリプトに役立ちます。 WITHOUT PROMPTINGパラメーターが指定された場合、REPLACE EXISTINGを指定する必要はありませんが、この場合、通常、ユーザー介入を必要とするイベントが発生すると、操作は失敗します。
REDIRECT
リダイレクトしたリストア操作を指定します。 リダイレクトされたリストア操作を実行するには、このコマンドの後に 1 つ以上の SET TABLESPACE CONTAINERS コマンドまたは SET STOGROUP PATHS コマンドを指定し、次に CONTINUE オプションを指定した RESTORE DATABASE コマンドを指定します。 以下に例を示します。
RESTORE DB SAMPLE REDIRECT

SET STOGROUP PATHS FOR sg_hot ON '/ssd/fs1', '/ssd/fs2'
SET STOGROUP PATHS FOR sg_cold ON '/hdd/path1', '/hdd/path2'

RESTORE DB SAMPLE CONTINUE

バックアップ画像作成後にストレージ・グループの名前が変更された場合、SET STOGROUP PATHSコマンドに指定されたストレージ・グループ名は、最新の名前ではなく、バックアップ画像のストレージ・グループ名を参照します。

単一のリダイレクトされた復元操作に関連付けられているすべてのコマンドは、同じウィンドウまたはCLPセッションから開始しなしなければなりません。

GENERATE SCRIPT script
指定されたファイル名を使用して、リダイレクト・リストア・スクリプトを作成します。 スクリプト名は相対名または絶対名に設置可能で、スクリプトはクライアント側から生成されます。 クライアント・サイドでファイルを作成できない場合は、エラー・メッセージ (SQL9304N) が返されます。 対象のファイルが存在する場合は上書きされます。 詳しくは、以下の例を参照してください。
WITHOUT ROLLING FORWARD
データベースが正常に復元された後、データベースをロールフォワード・ペンディング状態にしないように指定してください。

復元操作が成功し、データベースがロールフォワード・ペンディング状態になる場合、データベースを再び使う前にROLLFORWARD コマンドを開始しなければなりません。

オンライン・バックアップ画像から復元するときにこのオプションを指定すると、エラーSQL2537N が返されます。

バックアップ画像が回復可能データベースのものである場合、REBUILD オプションでWITHOUT ROLLING FORWARDを指定できません。

PARALLELISM n
リストア操作中に作成されるバッファー・マニピュレーターの数を指定します。 値を明示的に指定しない場合、Db2 データベース・システムはこのパラメーターの最適値を自動的に選択します。
COMPRLIB | ENCRLIB name
バックアップ・イメージを解凍または暗号化解除するために使用するライブラリーの名前を示します。 以下のライブラリーへのパスは $HOME/sqllib/libです。
  • 暗号化ライブラリー: libdb2encr.so ( Linux® または UNIX ベースのオペレーティング・システムの場合)、 libdb2encr.a ( AIX®の場合)、および db2encr.dll (Windows オペレーティング・システムの場合)
  • 圧縮ライブラリー: libdb2compr.so ( Linux または UNIX ベースのオペレーティング・システムの場合)、 libdb2compr.a ( AIXの場合)、および db2compr.dll (Windows オペレーティング・システムの場合)
  • 暗号化および圧縮ライブラリー: libdb2compr_encr.so ( Linux または UNIX ベースのオペレーティング・システムの場合)、 libdb2compr_encr.a ( AIXの場合)、および db2compr_encr.dll (Windows オペレーティング・システムの場合)
  • 暗号化および NX842 圧縮ライブラリー: libdb2nx842_encr.a ( AIXの場合)
  • ZLIB ベースの圧縮ライブラリー: libdb2zcompr.so ( Linux または UNIX ベースの操作システムの場合)、 libdb2zcompr.a ( AIXの場合)、db2zcompr.dll (Windows 操作システムの場合)
  • 暗号化とZLIB ベースの圧縮ライブラリー: libdb2zcompr_encr.so (Linux または UNIX ベースの操作システムの場合)、 libdb2zcompr_encr.a ( AIXの場合)、および db2zcompr_encr.dll (Windows 操作システムの場合)
この名前は、サーバー上の 1 個のファイルを参照する完全修飾パスでなければなりません。 このパラメーターを指定しない場合、Db2 データベース・システムはイメージ内に格納されているライブラリーの使用を試みます。 バックアップ・イメージが圧縮も暗号化もされていない場合、このパラメーターの値は無視されます。 指定されたライブラリーをロードできない場合、操作は失敗します。
COMPROPTS | ENCROPTS string
バイナリー・データのうち、解凍ライブラリーまたは暗号化解除ライブラリーの初期設定ルーチンに渡すブロックを記述します。 Db2 データベース・システムはこのストリングをクライアントからサーバーに直接渡します。 バイト反転やコード・ページ変換の問題がある場合はライブラリーで処理されます。 データ・ブロックの先頭文字が @の場合、データの残りの部分は、サーバー上で検出されたファイルの名前として Db2 データベース・システムによって解釈されます。 その場合、Db2 データベース・システムはデータ・ブロックの内容をこのファイルの内容で置き換え、その新しい値を初期設定ルーチンに渡します。 ストリングの最大長は 1024 バイトです。
デフォルトの Db2 ライブラリー libdb2compr_encr.solibdb2zcompr_encr.so または libdb2nx842_encr.a (圧縮および暗号化) または libdb2encr.so (暗号化のみ) の場合、 ENCROPTS 変数のフォーマットは以下のようになります。
Master Key Label=label-name
注: libdb2zcompr_encr.so ライブラリーは、 Db2 11.5.7 以降のバージョンで使用可能です。
Master Key Label (マスター鍵ラベル) はオプションです。 マスター鍵ラベルを指定しない場合、データベース・マネージャーは、バックアップ・イメージの作成に使用されたマスター鍵ラベルを鍵ストアで探します。 他のライブラリーを使う場合、 ENCROPTS 変数の形式はそれらのライブラリーによって異なります。
NO ENCRYPT
暗号化データベースを新規または既存の非暗号化データベースにリストアすることを指定します。 このオプションは、表スペースのリストアには使用できません。ただし、表スペースのリストアにスキーマ・トランスポートを指定し、 ターゲット・データベースが暗号化されていない場合には使用できます。
ENCRYPT
リストアされるデータベースを暗号化することを指定します。 暗号化の対象には、すべてのシステム表スペース、ユーザー表スペース、TEMPORARY 表スペース、および索引と、すべてのトランザクション・ログ、データが含まれます。 長形式フィールド・データ、LOB、XML データを含め、これらの表スペース内のすべてのデータ・タイプが暗号化されます。 既存のデータベースにリストアする場合、または表スペース・レベルのリストア操作の場合、TRANSPORT オプションを指定する場合、あるいは USE SNAPSHOT オプションを指定する場合、このオプションは指定できません。
CIPHER
データベースの暗号化に使用する暗号化アルゴリズムを指定します。 FIPS 140-2 で認定された以下のオプションのいずれかを選択できます。
AES
Advanced Encryption Standard (AES) アルゴリズム。 これがデフォルトです。
3DES
Triple Data Encryption Standard (3DES) アルゴリズム。
MODE CBC
データベースの暗号化に使用する暗号化アルゴリズム・モードを指定します。 CBC (暗号化ブロック・チェーン) がデフォルト・モードです。
KEY LENGTH key-length
データベースの暗号化に使用する鍵の長さを指定します。 長さは、ビット単位で指定する以下のいずれかの値にすることができます。
128
AES でのみ使用可能
168
3DES でのみ使用可能
192
AES でのみ使用可能
256
AES でのみ使用可能
MASTER KEY LABEL
データベースの暗号化に使用する鍵を保護するために使用するマスター鍵のラベルを指定します。 マスター鍵を使用する暗号化に使用される暗号化アルゴリズムは、必ず AES です。 マスター鍵を Db2 データ・サーバーで自動生成する場合は、必ず 256 ビットの鍵になります。
label-name
keystore_type データベース・マネージャー構成パラメーターの値に識別されるキーストアのマスターキーをユニーク的に識別します。 label-name の最大長は 255 バイトです。
WITHOUT PROMPTING
リストア操作を無人で実行するように指定します。 通常はユーザー介入を必要とするアクションでは、エラー・メッセージが戻されます。 テープやディスケットなどの取り外し可能メディア装置を使用している場合、 このオプションを指定していても、その装置が終わるとプロンプトが出されます。

  1. 以下の例で、データベース WSDB は 0 から 3 までの番号が付けられた 4 つのデータベース・パーティションすべてに定義されています。 パス /dev3/backup は、すべてのデータベース・パーティションからアクセス可能です。 以下のオフライン・バックアップ・イメージは、/dev3/backup から入手可能です。
        wsdb.0.db2inst1.DBPART000.200802241234.001
        wsdb.0.db2inst1.DBPART001.200802241234.001
        wsdb.0.db2inst1.DBPART002.200802241234.001
        wsdb.0.db2inst1.DBPART003.200802241234.001
    最初にカタログ・パーティションを復元してから、/dev3/backupディレクトリーからWSDBデータベースの他のすべてのデータベース・パーティションを復元するには、データベース・パーティションの1つから次のコマンドを発行してください。
        db2_all '<<+0< db2 RESTORE DATABASE wsdb FROM /dev3/backup 
        TAKEN AT 200802241234 
          INTO wsdb REPLACE EXISTING'
        db2_all '<<+1< db2 RESTORE DATABASE wsdb FROM /dev3/backup 
        TAKEN AT 200802241234 
          INTO wsdb REPLACE EXISTING'
        db2_all '<<+2< db2 RESTORE DATABASE wsdb FROM /dev3/backup 
        TAKEN AT 200802241234 
          INTO wsdb REPLACE EXISTING'
        db2_all '<<+3< db2 RESTORE DATABASE wsdb FROM /dev3/backup 
        TAKEN AT 200802241234 
          INTO wsdb REPLACE EXISTING'
    db2_all ユーティリティーは、指定された各データベース・パーティションへのリストア・コマンドを出します。 db2_allで復元する場合は、常にREPLACE EXISTINGまたはWITHOUT PROMPTING(あるいはその両方) を指定しなければなりません。 これを指定しないと、プロンプトが表示された場合に操作がハングしたように見えます。 それは、db2_all でユーザー・プロンプトがサポートされていないためです。
  2. 以下は、別名が MYDB であるデータベースの典型的なリダイレクト・リストアのシナリオです。
    1. REDIRECT オプションを指定して RESTORE DATABASE コマンドを発行します。
         restore db mydb replace existing redirect
      ステップ 1 が正常終了した後でステップ 3 が完了する前に、 次を発行してリストア操作を打ち切ることができる。
         restore db mydb abort
    2. 再定義する必要があるコンテナーを持つ表スペースごとに、 SET TABLESPACE CONTAINERS コマンドを発行する。 以下に例を示します。
         set tablespace containers for 5 using
            (file 'f:\ts3con1' 20000, file 'f:\ts3con2' 20000)
      リストアしたデータベースのコンテナーが、 このステップで指定したものであることを検査するために、 LIST TABLESPACE CONTAINERS コマンドを発行する。
    3. ステップ 1 および 2 が正常終了した後、次を発行する。
         restore db mydb continue
      これはリダイレクト・リストア操作の最終ステップです。
    4. ステップ 3 が失敗した場合、またはリストア操作を打ち切った場合、 リダイレクト・リストアはステップ 1 から再始動できる。
  3. 以下の例は、リカバリー可能データベース用の週次の増分バックアップ・ストラテジーのサンプルです。 週 1 回の全データベース・バックアップ操作、1 日 1 回の非累積 (差分) バックアップ操作、 および週 2 回の累積 (増分) バックアップ操作が含まれています。
       (Sun) backup db mydb use TSM
       (Mon) backup db mydb online incremental delta use TSM
       (Tue) backup db mydb online incremental delta use TSM
       (Wed) backup db mydb online incremental use TSM
       (Thu) backup db mydb online incremental delta use TSM
       (Fri) backup db mydb online incremental delta use TSM
       (Sat) backup db mydb online incremental use TSM
    金曜日の午前中に作成されたイメージを自動データベース・リストアするには、次のようにします。
       restore db mydb incremental automatic use TSM taken at (Fri)
    金曜日の午前中に作成されたイメージを手動データベース・リストアするには、次のようにします。
           restore db mydb incremental use TSM taken at (Fri)
           restore db mydb incremental use TSM taken at (Sun)
           restore db mydb incremental use TSM taken at (Wed)
           restore db mydb incremental use TSM taken at (Thu)
           restore db mydb incremental use TSM taken at (Fri)
  4. リモート・サイトに移動することを意図したバックアップ・イメージを作成し、 それにログを含めるには、次のようにします。
       backup db sample online to /dev3/backup include logs
    このバックアップ・イメージをリストアするには、LOGTARGET パスを指定し、ROLLFORWARD でそのパスを指定します。
    restore db sample from /dev3/backup logtarget /dev3/logs
       rollforward db sample to end of logs and stop overflow log path ( /dev3/logs )
  5. ログを含むバックアップ・イメージから、アクティブ・ログ・ファイルだけを取り出すには、次のようにします。
       restore db sample logs from /dev3/backup logtarget /dev3/logs
  6. 次の例では、データベース SAMPLE のバックアップ操作のために、 同一のターゲット・ディレクトリーを 3 回指定しています。 データは 3 つのターゲット・ディレクトリーに並行してバックアップされ、 それら 3 つのバックアップ・イメージは拡張子 .001、 .002、および .003 が付けられて生成されます。
    backup db sample to /dev3/backup, /dev3/backup, /dev3/backup
    ターゲット・ディレクトリーからバックアップ・イメージをリストアするには、次を発行します。
    restore db sample from /dev3/backup, /dev3/backup, /dev3/backup
  7. USE TSM OPTIONSキーワードを使用して、復元操作に使うTSM情報を指定できます。 Windows プラットフォームでは、 -fromowner オプションを省略してください。
    • 区切り文字付きストリングを指定する場合、
      restore db sample use TSM options '"-fromnode=bar -fromowner=dmcinnis"'
    • 完全修飾ファイル名を指定する場合、
      restore db sample use TSM options @/u/dmcinnis/myoptions.txt
      ファイル myoptions.txt には、以下の情報が含まれています。 -fromnode=bar -fromowner=dmcinnis
  8. 以下に示すのは、新しいストレージ・パスによる、複数パーティション自動ストレージ対応データベースの簡単なリストアです。 データベースは元々、1 つのストレージ・パス/myPath0:に作成されています。
    • カタログ・パーティションで、restore db mydb on /myPath1,/myPath2 を発行します。
    • すべての非カタログ・パーティションで、restore db mydb を発行します。
  9. 非自動ストレージ・データベースにおいて以下のコマンドを発行して、スクリプトを実行します。
    restore db sample from /home/jseifert/backups taken at 20050301100417 redirect 
    generate script SAMPLE_NODE0000.clp
    出力は次の例のようになります。
    -- ****************************************************************************
    -- ** automatically created redirect restore script
    -- ****************************************************************************
    UPDATE COMMAND OPTIONS USING S ON Z ON SAMPLE_NODE0000.out V ON;
    SET CLIENT ATTACH_DBPARTITIONNUM  0;
    SET CLIENT CONNECT_DBPARTITIONNUM 0;
    -- ****************************************************************************
    -- ** initialize redirected restore
    -- ****************************************************************************
    RESTORE DATABASE SAMPLE
    -- USER  ‘<username>'
    -- USING ‘<password>'
    FROM ‘/home/jseifert/backups'
    TAKEN AT 20050301100417
    -- DBPATH ON ‘<target-directory>'
    INTO SAMPLE
    -- NEWLOGPATH DEFAULT
    -- WITH <num-buff> BUFFERS
    -- BUFFER <buffer-size>
    -- REPLACE HISTORY FILE
    -- REPLACE EXISTING
    REDIRECT
    -- PARALLELISM <n>
    -- WITHOUT ROLLING FORWARD
    -- WITHOUT PROMPTING
    ;
    -- ****************************************************************************
    -- ** tablespace definition
    -- ****************************************************************************
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = SYSCATSPACE
    -- **   Tablespace ID                            = 0
    -- **   Tablespace Type                          = System managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Total number of pages                    = 5572
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 0
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      PATH   ‘SQLT0000.0'
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = TEMPSPACE1
    -- **   Tablespace ID                            = 1
    -- **   Tablespace Type                          = System managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = System Temporary data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Total number of pages                    = 0
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 1
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      PATH   ‘SQLT0001.0'                                                           
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = USERSPACE1
    -- **   Tablespace ID                            = 2
    -- **   Tablespace Type                          = System managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Total number of pages                    = 1
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 2
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      PATH   ‘SQLT0002.0'                                                            
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = DMS
    -- **   Tablespace ID                            = 3
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Auto-resize enabled                      = No
    -- **   Total number of pages                    = 2000
    -- **   Number of usable pages                   = 1960
    -- **   High water mark (pages)                  = 96
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 3
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      FILE   /tmp/dms1                                                    1000
    , FILE   /tmp/dms2                                                    1000
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = RAW
    -- **   Tablespace ID                            = 4
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Auto-resize enabled                      = No
    -- **   Total number of pages                    = 2000
    -- **   Number of usable pages                   = 1960
    -- **   High water mark (pages)                  = 96
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 4
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      DEVICE ‘/dev/hdb1'                                          1000
    , DEVICE ‘/dev/hdb2'                                          1000
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** start redirect restore
    -- ****************************************************************************
    RESTORE DATABASE SAMPLE CONTINUE;
    -- ****************************************************************************
    -- ** end of file
    -- ****************************************************************************
  10. 自動ストレージ・データベースにおいて以下のコマンドを発行すると、そのスクリプト出力は、
    restore db test from /home/jseifert/backups taken at 20050304090733 redirect
    generate script TEST_NODE0000.clp
    出力は次の例のようになります。
    -- ****************************************************************************
    -- ** automatically created redirect restore script
    -- ****************************************************************************
    UPDATE COMMAND OPTIONS USING S ON Z ON TEST_NODE0000.out V ON;
    SET CLIENT ATTACH_MEMBER  0;
    SET CLIENT CONNECT_MEMBER 0;
    -- ****************************************************************************
    -- ** initialize redirected restore
    -- ****************************************************************************
    RESTORE DATABASE TEST
    -- USER  ‘<username>'
    -- USING ‘<password>'
    FROM ‘/home/jseifert/backups'
    TAKEN AT 20050304090733
    ON ‘/home/jseifert'
    -- DBPATH ON <target-directory>
    INTO TEST
    -- NEWLOGPATH DEFAULT
    -- WITH <num-buff> BUFFERS
    -- BUFFER <buffer-size>
    -- REPLACE HISTORY FILE
    -- REPLACE EXISTING
    REDIRECT
    -- PARALLELISM <n>
    -- WITHOUT ROLLING FORWARD
    -- WITHOUT PROMPTING
    ;
    -- *****************************************************************************
    -- ** storage group definition
    -- **   Default storage group ID                 = 0
    -- **   Number of storage groups                 = 3
    -- *****************************************************************************
    -- *****************************************************************************
    -- ** Storage group name                         = SG_DEFAULT
    -- **   Storage group ID                         = 0
    -- **   Data tag                                 = None
    -- *****************************************************************************
    -- SET STOGROUP PATHS FOR SG_DEFAULT
    -- ON '/hdd/path1'
    -- ,  '/hdd/path2'
    -- ;
    -- *****************************************************************************
    -- ** Storage group name                         = SG_HOT
    -- **   Storage group ID                         = 1
    -- **   Data tag                                 = 1
    -- *****************************************************************************
    -- SET STOGROUP PATHS FOR SG_HOT
    -- ON '/ssd/fs1'
    -- ,  '/ssd/fs2'
    -- ;
    -- *****************************************************************************
    -- ** Storage group name                         = SG_COLD
    -- **   Storage group ID                         = 2
    -- **   Data tag                                 = 9
    -- *****************************************************************************
    -- SET STOGROUP PATHS FOR SG_COLD
    -- ON '/hdd/slowpath1'
    -- ;
    -- ****************************************************************************
    -- ** tablespace definition
    -- ****************************************************************************
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = SYSCATSPACE
    -- **   Tablespace ID                            = 0
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 4
    -- **   Using automatic storage                  = Yes
    -- **   Storage group ID                         = 0
    -- **   Source storage group ID                  = -1
    -- **   Data tag                                 = None
    -- **   Auto-resize enabled                      = Yes
    -- **   Total number of pages                    = 6144
    -- **   Number of usable pages                   = 6140
    -- **   High water mark (pages)                  = 5968
    -- ****************************************************************************
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = TEMPSPACE1
    -- **   Tablespace ID                            = 1
    -- **   Tablespace Type                          = System managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = System Temporary data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = Yes
    -- **   Total number of pages                    = 0
    -- ****************************************************************************
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = USERSPACE1
    -- **   Tablespace ID                            = 2
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = Yes
    -- **   Storage group ID                         = 1
    -- **   Source storage group ID                  = -1
    -- **   Data tag                                 = 1
    -- **   Auto-resize enabled                      = Yes
    -- **   Total number of pages                    = 256
    -- **   Number of usable pages                   = 224
    -- **   High water mark (pages)                  = 96
    -- ****************************************************************************
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = DMS
    -- **   Tablespace ID                            = 3
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Storage group ID                         = 2
    -- **   Source storage group ID                  = -1
    -- **   Data tag                                 = 9
    -- **   Auto-resize enabled                      = No
    -- **   Total number of pages                    = 2000
    -- **   Number of usable pages                   = 1960
    -- **   High water mark (pages)                  = 96
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 3
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      FILE   ‘/tmp/dms1'                                          1000
    , FILE   ‘/tmp/dms2'                                          1000
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** Tablespace name                            = RAW
    -- **   Tablespace ID                            = 4
    -- **   Tablespace Type                          = Database managed space
    -- **   Tablespace Content Type                  = Any data
    -- **   Tablespace Page size (bytes)             = 4096
    -- **   Tablespace Extent size (pages)           = 32
    -- **   Using automatic storage                  = No
    -- **   Auto-resize enabled                      = No
    -- **   Total number of pages                    = 2000
    -- **   Number of usable pages                   = 1960
    -- **   High water mark (pages)                  = 96
    -- ****************************************************************************
    SET TABLESPACE CONTAINERS FOR 4
    -- IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
    USING (
      DEVICE ‘/dev/hdb1'                                          1000
    , DEVICE ‘/dev/hdb2'                                          1000
    );
    -- ****************************************************************************
    -- ** start redirect restore
    -- ****************************************************************************
    RESTORE DATABASE TEST CONTINUE;
    -- ****************************************************************************
    -- ** end of file
    -- ****************************************************************************
  11. SNAPSHOT オプションを使用する RESTORE DB コマンドの例を以下に示します。
    ログ・ディレクトリー・ボリュームをスナップショット・イメージからリストアし、プロンプトを出しません。
    db2 restore db sample use snapshot LOGTARGET INCLUDE without prompting
    ログ・ディレクトリー・ボリュームをリストアせず、プロンプトを出しません。
    db2 restore db sample use snapshot LOGTARGET EXCLUDE without prompting
    ログ・ディレクトリー・ボリュームをリストアせず、プロンプトを出しません。 LOGTARGETが指定されない場合、デフォルトはLOGTARGET EXCLUDEです。
    db2 restore db sample use snapshot without prompting
    矛盾するログ・ディレクトリーが含まれるスナップショット・イメージをリストアする時に、プロンプトを出さずに現行データベースの既存のログ・ディレクトリーを上書きおよび置換することを許可します。
    db2 restore db sample use snapshot LOGTARGET EXCLUDE FORCE without prompting
    矛盾するログ・ディレクトリーが含まれるスナップショット・イメージをリストアする時に、プロンプトを出さずに現行データベースの既存のログ・ディレクトリーを上書きおよび置換することを許可します。
    db2 restore db sample use snapshot LOGTARGET INCLUDE FORCE without prompting
  12. TRANSPORT REDIRECT オプションを指定した RESTORE コマンドを使用したトランスポート操作の例を以下に示します。
    /srcにストレージパスがあるソースデータベース(TT_SRC)バックアップ画像と、ストレージパスが/tgtにああるターゲットデータベース(TT_TGT)があるとします。
    > RESTORE DB TT_SRC TABLESPACE (AS1) SCHEMA (KRODGER) 
         TRANSPORT INTO TT_TGT REDIRECT
    
    SQL1277W A redirected restore operation is being performed.  Table space
    configuration can now be viewed and table spaces that do not use automatic
    storage can have their containers reconfigured.
    DB20000I The RESTORE DATABASE command completed successfully.
    表スペース 「AS1」 は、 /tgt/krodger/NODE0000/TT_TGT/T0000003/C0000000.LRGのようなコンテナー・パスに転送されます。

    転送される表スペースのターゲット・ストレージ・グループを指定するには、 RESTORE コマンドの USING STOGROUP オプションを使用できます。 以下の例では、表スペース TS1 および TS2 の両方が SG_COLD ストレージ・グループにリストアされます。

    > RESTORE DB TT_SRC TABLESPACE (TS1, TS2) SCHEMA (KRODGER)
         TRANSPORT INTO TT_TGT USING STOGROUP SG_COLD
    注: RESTORE コマンドの USING STOGROUP オプションは、トランスポート操作時にのみ有効であり、他のリストア操作時にターゲット・ストレージ・グループを指定するために使用することはできません。
    ターゲットデータベースのデフォルトのストレージグループへのトランスポートを実行するために、USING STOGROUPオプションを指定する必要はありません。
    > RESTORE  DB TT_SRC TABLESPACE (TS3) SCHEMA (KRODGER) 
         TRANSPORT INTO TT_TGT
    TRANSPORT 操作中に RESTORE コマンドで指定するストレージ・グループ名は、ターゲット・データベースに現在定義されているものでなければなりません。 バックアップ・イメージやソース・データベースに定義されていなくても構いません。
  13. 以下の例は、暗号化オプションを指定する方法を示しています。
    デフォルトの暗号化オプションを使用して、CCARDS という新規の暗号化データベースにリストアします。
    RESTORE DATABASE ccards ENCRYPT;
    明示的に指定した暗号化オプションを使用してバックアップ・イメージを暗号化解除することにより、同じデータベースにリストアします。
    RESTORE DATABASE ccards
      ENCRLIB 'libdb2encr.so'
      ENCROPTS 'Master key Label=mylabel.mydb.myinstance.myserver';
    バックアップ・イメージを保護するために使用されたマスター鍵ラベルを思い出せない場合は、 SHOW MASTER KEY DETAILS 暗号化オプションを指定して RESTORE DATABASE コマンドを実行します。その出力は、 ADMIN_GET_ENCRYPTION_INFO 表関数を実行するのと同等です。 データベースはリストアされません。 以下に例を示します。
    RESTORE DATABASE ccards
      ENCRLIB 'libdb2encr.so'
      ENCROPTS 'show master key details'
    コマンドは、バックアップ・イメージの保護に使用された各マスター鍵のラベルを戻します。 このコマンドは、バックアップ作成時のマスター鍵の場所に関する情報も戻します。 この情報は、名前が次の形式のファイルのsqllib/db2dumpディレクトリにあります。
    db-name.inst-type.inst-name.
      db-partition.timestamp.masterKeyDetails
  14. 以下は、PRODと呼ばれる既存のデータベースから、TESTと呼ばれる非存在のデータベースへの復元例です。 この例では、 PROD はデフォルト以外のログ・パスに構成され、TESTPRODと同じインスタンスに復元されます。 復元は、デフォルト以外のログパスでTESTを構成します。
    db2 restore db PROD INTO TEST NEWLOGPATH /dev/db2/testdb
  15. 名前付きパイプを使用すると、中間バックアップ画像を保存せずに、あるデータベースを別のデータベースに直接バックアップすることができます。
    以下の例では、ソース・データベース (srcdb) をターゲット・データベース (tgtdb) にコピーします。 BACKUP コマンドと RESTORE コマンドは、どちらの順序でも入力できます。
    (1 つのセッション)
    $ db2 backup db srcdb to /<pipename> 
    (別のセッション)
    $ db2 restore db srcdb from /<pipename> into tgtdb

(破損したために)ドロップされたデータベース・パーティションを再作成するためにパラメータAT DBPARTITIONNUMーが使用される場合、このデータベース・パーティションのデータベースは復元保留状態になります。 データベース・パーティションを再作成した後、このデータベース・パーティション上のデータベースをただちにリストアする必要があります。

使用上の注意

  • Db2 pureScale 環境では、操作に関係するすべてのバックアップ・イメージのデータベース・メンバー・トポロジー内に存在するメンバーに対して、 REBUILD オプションを使用する RESTORE 操作と、それに続くデータベース ROLLFORWARD 操作の両方を実行する必要があります。 例えば、 RESTORE REBUILD 操作で 2 つのバックアップ・イメージを使用するとします。 バックアップ・イメージ A にはデータベース・メンバー・トポロジー {0,1} があり、バックアップ・イメージ B にはデータベース・メンバー・トポロジー {0, 1, 2, 3} があります。 この場合、RESTORE 操作とその後の ROLLFORWARD 操作はどちらも、すべてのバックアップ・イメージに存在するメンバー 0 またはメンバー 1 のいずれかで実行する必要があります。
  • db2 restore db name の形式の RESTORE DATABASE コマンドは、データベース・イメージを使用してフル・データベース・リストアを実行し、表スペース・イメージで検出された表スペースの表スペース・リストア操作を実行します。 db2 restore db name tablespace 形式の RESTORE DATABASE コマンドは、イメージ内で検出された表スペースの表スペース・リストアを実行します。 さらに、そのようなコマンドで表スペースのリストが指定された場合、明示的にリストされるすべての表スペースがリストアされます。
  • オンライン・バックアップのリストア操作を実行した後、ロールフォワード・リカバリーを実行する必要があります。
  • OPTIONSパラメーターを使用して、プロキシー・ノードをサポートするTSM環境での復元操作を使用可能に設置できます。 詳しくは、 「 Tivoli Storage Manager クライアントの構成」 トピックを参照してください。
  • バックアップ・イメージが圧縮されているなら、Db2 データベース・システムはそのことを検出し、データはリストア前に自動的に解凍されます。 db2Restore API でライブラリーが指定されている場合、データの解凍にはそれが使用されます。 そうでない場合、ライブラリーがバックアップ・イメージに保管されているかどうか検査され、ライブラリーが存在する場合にはそれが使用されます。 最後に、ライブラリーがバックアップ・イメージに保管されていない場合には、データを解凍できず、リストア操作が失敗します。
  • 圧縮ライブラリをバックアップ画像から復元する場合(COMPRESSION LIBRARYオプションを指定して明示的に、または圧縮バックアップの通常の復元を実行して暗黙的に)、復元操作はバックアップが作成されたのと同じプラットフォームと操作システムで実行しなければなりません。 バックアップが作成されたプラットフォームが、リストアが実行されているプラットフォームと同じでない場合、 Db2 データベース・システムが通常 2 つのシステムを含むクロスプラットフォーム・リストアをサポートしている場合でも、リストア操作は失敗します。
  • バックアップした SMS 表スペースをリストアできるのは、SMS 表スペースに対してのみです。 DMS 表スペースにはリストアできませんし、その逆も不可能です。
  • アクティブ・ログ・ファイルを含むバックアップ・イメージからアクティブ・ログ・ファイルをリストアするには、 LOGTARGET オプションを指定して、 Db2 サーバー上に存在する有効な完全修飾パスを指定する必要があります。 それらの条件が満たされている場合、リストア・ユーティリティーは、イメージ内のアクティブ・ログ・ファイルをターゲット・パスに書き込みます。 ログを含まないバックアップ画像の復元中、LOGTARGET が指定された場合、復元操作は表スペース・データを復元しようとする前にエラーを返します。 また、無効なLOGTARGETパスまたは読み取り専用パスが指定された場合も、復元操作はエラーで失敗します。
  • RESTORE DATABASE コマンドの発行時に LOGTARGET パスにアクティブ・ログ・ファイルが存在する場合は、警告プロンプトがユーザーに返されます。 WITHOUT PROMPTINGが指定された場合、この警告は返されません。
  • LOGTARGETが指定された復元中に、いずれかのアクティブ・ログ・ファイルを復元できない場合、復元操作は失敗になり、エラーが返されます。 バックアップ画像からコピーされるアクティブなログファイルのいずれかが LOGTARGETパスの既存のファイルと同じ名前である場合、復元操作は失敗になり、エラーが返されます。 データベース復元ユーティリティーは、LOGTARGETディレクトリーの既存のアクティブ・ログ・ファイルを上書きしません。
  • 保存されているアクティブ・ログ・セットだけをバックアップ・イメージからリストアすることも可能です。 アクティブ・ログ・ファイルのみを復元するようにように指示するには、LOGTARGETパスに加えてLOGSオプションを指定してください。 LOGTARGETパスなしでLOGS オプションを指定すると、エラーになります。 この操作モードでアクティブ・ログ・ファイルをリストアしようとして問題が発生した場合、 そのリストア操作は即座に終了し、エラーが戻されます。
  • 自動増分リストア操作においては、リストア操作のターゲット・イメージに含まれるアクティブ・ログ・ファイルと抽出ログ・ファイルのみが、バックアップ・イメージからコピーされます。 増分リストア処理中に参照される中間イメージに含まれるログ・ファイルは、それらの中間バックアップ・イメージからコピーされません。
  • 手動の増分復元操作中は、発行される最終復元コマンドでのみLOGTARGETパスを指定しなければなりません。
  • データベースレベルの復元操作の場合、バックアップ画像に抽出ログファイルがある時、LOGTARGETパラメータの設定に関係なく、抽出ログがアクティブなログディレクトリに復元されます。 表スペース・レベルのリストア操作や、データをリストアしないリストア・タイプでは、抽出ログ・ファイルはリストアされません。 これには、 RESTORE DB ... LOGSという形式のリストア操作も含まれます。
  • 抽出ログ・ファイルをリストアできない場合は、リストア操作が続行されます。 ただし、 Db2 は、後続の ROLLFORWARD 操作の開始時に正しい範囲の抽出ログ・ファイルが存在することを検証できないため、問題のログ・ストリーム上のすべての抽出ログ・ファイルを削除します。 そのため、ロールフォワード・ユーティリティーがデータベースのログ・アーカイブに確実にアクセスできるようにして、このユーティリティーがアクティブ・ログ・ファイルを使用できるようにする必要があります。 ログ・アーカイブにアクセスできない場合、リカバリー・ログを手動で取得する必要があります。
  • オフラインの全データベース・バックアップおよびオフラインの増分データベース・バックアップは、より新しいデータベース・バージョンにリストアできますが、オンライン・バックアップはそれができません。 複数パーティション・データベースでは、まずカタログ・パーティションを別個にリストアしてから、 その後に残りのデータベース・パーティションを (並列または逐次に) リストアする必要があります。 ただし、リストア操作によって実行された暗黙的なデータベース・アップグレードは、失敗する可能性があります。 複数パーティション・データベースでは、1 つ以上のデータベース・パーティションでそれが失敗することがあります。 この場合、RESTORE DATABASE コマンドの後にカタログ・パーティションから発行する単一の UPGRADE DATABASE コマンドを続けて、データベースを正常にアップグレードすることができます。
  • RESTORE DATABASE コマンドの実行中に ヘルス・モニター を使用可能にすると、暗黙的なデータベース・アップグレード中に接続が試行され、 SQL1035N メッセージが表示される可能性があります。 この問題を回避するには、コマンドを実行する前にヘルス・モニターを無効にしてください。
  • パーティション・データベース環境では、表スペースは、異なるデータベース・パーティション上で異なるストレージ・グループ関連を持つことができます。 リダイレクト・リストアで表スペース・コンテナーが DMS から自動ストレージに変更されると、その表スペースはデフォルトのストレージ・グループに関連付けられます。 異なるデータベース・パーティションのリダイレクト・リストアの間に新しいデフォルト・ストレージ・グループが選択された場合、表スペースのストレージ・グループの関連付けは、 パーティション・データベース環境全体で不整合になります。 このような場合、必要であれば、ALTER TABLESPACE ステートメントを使用して、すべてのデータベース・パーティションの表スペースで自動ストレージを使用するように変更し、リバランスを行ってください。
  • TRANSPORT オプションは、クライアントとデータベースのコード・ページが等しい場合にのみサポートされます。
  • 最初に渡すパスに、最初のイメージ・シーケンスが含まれていなければなりません。 指定するパスに複数のバックアップ・イメージ・シーケンスが含まれている場合は、順番に連続してリストしなければなりません。
  • Db2 Developer-C Edition の場合、定義されたストレージ・サイズより大きいすべての表スペースの合計サイズを持つバックアップ・データベースのリストア、または SMS 表スペースでのリストアは失敗します。
  • データベースの復元中に、ターゲットのプライマリアクティブログパスの検証が早期に行われます。 検証により、ターゲットのプライマリアクティブログパスが存在し、現在他のデータベースに使われないことを確保します。 操作の開始時にターゲット 1 次アクティブ・ログ・パスを正常に検証できない場合、 RESTORE コマンドは失敗します (SQL5099N)。 したがって、特に別のデータベースまたはロケーションにリストアする場合は、 RESTORE コマンドを発行する前にすべてのアクティブ・ログ・パスを検証し、変更が必要な場合は NEWLOGPATH オプションを使用することをお勧めします。
Snapshot restore

従来の(スナップショット以外の)復元と同様に、スナップショットバックアップ画像を復元するときのデフォルトの動作は、ログディレクトリを復元しないことです—LOGTARGET EXCLUDE

いずれかのログ・ディレクトリーのグループ ID がリストアする他のパスのいずれかと共有されていることが Db2 データベース・マネージャーにより検出された場合、エラーが返されます。 この場合、ログ・ディレクトリーは復元の一部でなければならないため、LOGTARGET INCLUDEまたはLOGTARGET INCLUDE FORCEを指定しなければなりません。

Db2 データベース・マネージャーは、バックアップ・イメージからのパスのリストアが行われる前に既存のログ・ディレクトリー (1 次、ミラー、およびオーバーフロー) を保存するために、すべての方法を試みます。

ログ・ディレクトリーをリストアする場合、ディスク上に事前に存在するログ・ディレクトリーがバックアップ・イメージ中のログ・ディレクトリーと競合することが Db2 データベース・マネージャーによって検出されたなら、Db2 データベース・マネージャーによってエラーが報告されます。 この場合、LOGTARGET INCLUDE FORCEを指定すると、このエラーは抑止され、画像からのログ・ディレクトリーが復元され、事前に存在していたものがすべて削除されます。

LOGTARGET EXCLUDEオプションが指定され、ログディレクトリパスがデータベースディレクトリにある特殊なケースがあります(たとえば、/NODExxxx/SQLxxxxx/LOGSTREAMxxxxx/)。この場合、復元によってデータベースパスとしてログディレクトリが上書きされ、その下のすべての内容が復元されます。 このシナリオに該当することが Db2 データベース・マネージャーによって検出された場合、そのログ・ディレクトリー中にログ・ファイルが存在しているなら、エラーが報告されます。 LOGTARGET EXCLUDE FORCEを指定すると、このエラーは抑止され、バックアップ画像のログ・ディレクトリーによって、ディスクの競合ログ・ディレクトリーが上書きされます。

表スペースとスキーマの転送

表スペースとスキーマの完全なリストを指定する必要があります。

転送時にターゲット・データベースがアクティブでなければなりません。

オンライン・バックアップ・イメージを使用する場合、ステージング・データベースはバックアップの最後までロールフォワードされます。 オフライン・バックアップ・イメージを使用する場合、ロールフォワード処理は行われません。

バックアップ画像のシステム・カタログ表スペースに構成されるステージング・データベースは、dftdbpathデータベース・パラメーターに指定されたパスに作成されます。 このデータベースは、RESTORE DATABASE コマンドが完了した時点でドロップされます。 ステージング・データベースは、転送される表スペース内のオブジェクトを再生成するために使用される DDL を抽出するのに必要となります。

表スペースの転送時、Db2 データベース・マネージャーはページ・サイズが一致する最初の使用可能バッファー・プールを、転送される表スペースに割り当てようとします。 転送される表スペースとページ・サイズが一致するバッファー・プールがターゲット・データベースにない場合は、 隠しバッファー・プールが割り当てられることがあります。 隠しバッファー・プールとは、転送される表スペース用の一時的なプレースホルダーのことです。 転送完了後に、転送された表スペースに割り当てられたバッファー・プールを確認することができます。 ALTER TABLESPACE コマンドを発行して、バッファー・プールを更新することができます。

データベースのロールフォワードで表スペース・スキーマ転送ログ・レコードが検出された場合、対応する転送済み表スペースはオフラインになってドロップ・ペンディング状態に変わります。 これは、転送された表スペースとその内容を再作成するための転送済み表スペースの完全なログが、データベースにないためです。 転送完了後にターゲット・データベースのフルバックアップを取ることができるので、その後のロールフォワードがログ・ストリーム内のスキーマ転送のポイントを通過することはありません。

移送スキーマに式ベースのキーを持つ索引が含まれる場合、データベースのバックアップ画像からターゲット・データベースに表スペースとスキーマを移送するTRANSPORTオプションはサポートされていません。

ストレージ・グループの転送

転送操作では、ターゲット・データベースに現在定義されているストレージ・グループを変更することはできません。 また、転送時に新規ストレージ・グループを明示的に作成することはできません。

転送のデフォルトのターゲット・ストレージ・グループは、操作のターゲット・データベースのデフォルトのストレージ・グループです。 転送操作中にリストアするすべての表スペースを、ターゲット・データベースの特定のストレージ・グループに明示的にリダイレクトすることもできます。

転送操作中、RESTORE コマンドに TRANSPORT REDIRECT オプションを使用して実行すると、自動ストレージ表スペースのデフォルトのストレージ・グループ構成は、バックアップ・イメージで設定されている構成ではなく、 ターゲット・データベースのストレージ・グループおよびストレージ・グループ・パスになります。 なぜなら、自動ストレージ表スペースは、ターゲット・データベースの定義に従い、既存のストレージ・グループ・パスにリストアして直接リダイレクトする必要があるからです。

Db2 native encryption
既存のデータベースにデータベース・バックアップ・イメージをリストアする場合は必ず、既存のデータベースの暗号化設定が維持されます。 ENCRYPT オプションを指定すると、RESTORE コマンドの設定が使用されないため、エラーが戻されます。

パーティション・データベース環境内の新規データベースにリストアする場合は、まず、暗号化オプションを指定してカタログ・パーティションをリストアしてください。 その後、データベースがあるため、暗号化オプションを指定せずに他のパーティションを復元できます。 db2_all コマンドを使用する場合は、最初にカタログ・パーティションをターゲットにしてください。

Db2 ネイティブ暗号化を使用して暗号化されたバックアップ・イメージは、Db2 ネイティブ暗号化が使用可能なデータベース・サーバーにリストアされなければなりません。 Db2 ネイティブ暗号化が含まれないバージョンの Db2 を使用しているサーバーにリストアする場合は、暗号化されていないバックアップ・イメージを使用する必要があります。