db2systray - Db2 システム・トレイの開始コマンド

Db2 システム・トレイ・ツールを開始します。 これは、Windows オペレーティング・システム上の Db2 データベース・サービスの状況をモニターする Windows オペレーティング・システム通知アイコンです。 db2systray は、サービスの開始および停止機能を持つとともに、そのサービスがいつ開始および停止されるのかを視覚的に示します。

db2systray アイコンには、開始と停止の 2 つのモードがあります。 モニターされているインスタンスが停止されると、アイコンには赤の正方形がオーバーレイされます。 インスタンスが開始されると、赤の正方形は消えます。

パーティション・データベース環境では、すべてのパーティションが開始されるときに限り、db2systray アイコンは開始モードになります。 1 つ以上のパーティションが停止される場合、db2systray アイコンは停止モードになります。

単一の Windows オペレーティング・システムに複数の Db2 コピーがインストールされている場合、 db2systray は、インストールされている Db2 コピーごとに Db2 インスタンスをモニターできます。 デフォルト以外の Db2 コピーをモニターするには、モニターするデータベース・コピーの SQLLIB/bin から db2systray.exe アプリケーションを実行できます。

単一の Db2 インスタンスまたは複数のインスタンスを同時にモニターできます。 複数インスタンスは、複数の db2systray プロセスを使用してモニターできます。 db2systray によってモニターされるインスタンスごとに、システム・トレイに個別のアイコンが表示されます。 マウスを各アイコンの上に移動すると、モニター対象の Db2 コピーの名前が表示され、その後にその db2systray アイコンでモニターされる Db2 インスタンス名が表示されます。

db2systray アイコンは、 Db2 コマンド・ウィンドウから db2systray コマンドを発行して手動で起動することも、Windows オペレーティング・システムの始動時に自動的に起動することもできます。 db2systray は、Db2 データベースのインストール時に、自動的に開始するように構成されています。 しかし、db2systray をシステムの開始時に自動的に開始するように構成しても、Db2 サービスを同時に開始しようとすることにはなりません。 それは、Db2 データベースの状況のモニターを自動的に開始することだけを意味します。

実行中の db2systray プロセスによってモニターされているインスタンスに対して db2idrop コマンドを発行すると、db2systray アプリケーションは、そのレジストリー項目をクリーンアップして終了するように強制されます。

db2systray は、Windows オペレーティング・システムでのみ使用可能です。

許可

db2systray の開始には、特別な権限は必要ありません。 処置を取るには適切な権限が必要です。

必要な接続

なし

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2systray+auto-autoinstance-name-clean

コマンド・パラメーター

+auto
Windows オペレーティング・システムの始動時に、指定されたインスタンスに対して db2systray を自動的に開始します。 また、db2systray は、「スタートアップ時にツールを起動 (Launch Tool at Startup)db2systray メニュー・オプションを有効にすることにより、自動的に起動するように構成することもできます。
-auto
Windows オペレーティング・システムの始動時に、指定されたインスタンスに対して db2systray が自動的に開始されないようにします。
instance-name
モニターされる Db2 インスタンスの名前。 インスタンス名が指定されない場合、 db2systray はデフォルトのローカル Db2 インスタンスをモニターします。 インスタンスが存在しない、または指定されたインスタンスが見つからない場合、 db2systray は自動的に終了します。
-clean
db2systray によってモニターされているすべての Db2 インスタンスのすべてのレジストリー項目をクリーンアップし、実行中のすべての db2systray.exe プロセスを停止します。

  1. C:\SQLLIB\bin> db2systray

    DB2INSTANCE 環境変数によって指定されたデフォルトの Db2 インスタンスの db2systray を開始します。

  2. C:\SQLLIB\bin\> db2systray DB2INST1

    DB2INST1という名前のインスタンスの db2systray を開始します。

  3. C:\SQLLIB\bin\> db2systray +auto

    デフォルトの Db2 インスタンスに対して db2systray を開始し、Windows オペレーティング・システムの始動時にこのインスタンスのモニターを自動的に開始するように db2systray を構成します。

  4. C:\SQLLIB\bin\> db2systray +auto DB2INST1

    DB2INST1という名前のインスタンスに対して db2systray を開始し、Windows オペレーティング・システムの始動時にこのインスタンスのモニターを自動的に開始するように db2systray を構成します。

  5. C:\SQLLIB\bin\> db2systray -auto

    DB2INSTANCE環境変数に定義されたデフォルト・インスタンスの自動開始オプションを無効にします。

  6. C:\SQLLIB\bin\> db2systray -auto DB2INST1

    インスタンスDB2INST1の自動開始オプションを無効にします。

  7. C:\SQLLIB\bin\> db2systray -clean

    db2systray によって作成されたすべてのレジストリー項目を除去し、実行中のすべての db2systray.exe プロセスを停止します。 db2systray.exe プロセスが、インストール済みのその他の Db2 コピーに対して稼働している場合、それらはクリーンアップされません。 クリーンアップする Db2 コピーごとに、 SQLLIB/bin から db2systray -clean を実行する必要があります。