db2ls - インストール済みの Db2 製品およびフィーチャーのリスト・コマンド

Db2 HTML 資料を含む、 Linux® および UNIX システムにインストールされている Db2 製品およびフィーチャーをリストします。

システム上に Db2 製品の複数コピーをインストールする機能と、選択したパスに Db2 製品およびフィーチャーをインストールする柔軟性を活用し、db2ls コマンドを使用して、以下のものをリストすることができます。
  • Db2 製品がシステム上のどこにインストールされているか、および Db2 製品レベルをリストする。
  • 特定のインストール・パスにあるすべての、または特定の Db2 製品およびフィーチャー。

db2ls コマンドは、インストール・メディアとシステム上の Db2 インストール・コピーの両方にあります。 db2ls コマンドはこのどちらかの場所から実行できます。 db2ls コマンドは、 IBM® Data Server Driver Packageを除くすべての製品のインストール・メディアから実行できます。

許可

なし

必要な接続

なし

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2ls-q-ffeature-rsp-file-ID-a-p-bbase-install-path-c-llog-file

コマンド・パラメーター

-q
照会がインストール済みの Db2 製品およびフィーチャーをリストするためであることを示します。 デフォルトでは、 -a パラメーターも指定されない限り、可視コンポーネント (機能) のみが表示されます。
-f feature-rsp-file-ID
特定のフィーチャーがインストールされている場合、それを照会します。 インストールされていない場合、プログラムからの戻りコードはゼロ以外です。その他の場合は、戻りコードはゼロです。
-a
可視のフィーチャーだけでなく、非表示のコンポーネントもすべてリストします。 デフォルトでは、db2ls コマンドは、可視のフィーチャーのみリストします。
-p
製品のみをリストします。 フィーチャーをリストするのではなく、お客様がインストールした製品の簡潔なリストを提供します。
-b base-install-path
/usr/local/binでグローバル db2ls コマンドを使用する場合は、照会するディレクトリーを指定する必要があります。 グローバル db2ls コマンドは、単にそのインストール・パスから db2ls コマンドを呼び出し、パラメーターの残りを渡すだけです。
-c
項目を列ベースではなく、コロンで区切られたリストとして出力を印刷します。 これにより、情報をプログラマチックに処理することができます。 出力の最初の行は、各項目を説明するトークンのコロン区切りリストになります。 この最初の行はハッシュ文字 ("#") で始まり、プログラマチックに無視するのを容易にします。
-l log-file
デバッグの目的で使用するために、ログ・ファイルをトレースします。

  • 特定のパスにインストールされている Db2 データベース・フィーチャーを照会するには、以下のコマンドを発行します。
    db2ls -q -b /opt/ibm/ese/V11.5
  • 特定のパスにインストールされたすべての Db2 データベース・フィーチャーを見るには、以下のコマンドを発行します。
    db2ls -q -a -b /opt/ibm/ese/V11.5
  • 特定の Db2 データベース・フィーチャーがインストールされているかどうかを調べるには、以下のコマンドを発行します。
    db2ls -q -b /opt/ibm/ese/V11.5 -f feature

使用上の注意

  • db2ls コマンドは、Windows オペレーティング・システムでは使用できません。
  • ルートに /usr/local/bin での書き込み権限があるか、 /usr/local/binを作成できる場合は、以下のようにします。 システムにインストールされている Db2 バージョン 9 以降の最初のインストールの DB2DIR/install/db2ls を指すシンボリック・リンク /usr/local/bin/db2ls が作成されます。 複数の Db2 コピーをインストールする場合は、ルートはシステムにインストールされる Db2 のうち最高のバージョンおよびレベルを指すリンクを更新します。
    非 root インストールでは、 /usr/local/bin/db2lsは作成も変更もされません。 この場合、db2ls を実行するには、以下の 2 つのうちいずれかを行う必要があります。
    • inst_home/sqllib/install をユーザーのパスに追加します。 その後、非ルート・ユーザーとして db2ls を実行できます。
    • コマンドの正確なパス (例えば、 inst_home/sqllib/install/db2ls) を渡します。
  • db2ls コマンドは、バージョン 9 以降の Db2製品を照会する唯一の方法です。 Linux または UNIX オペレーティング・システムのネイティブ・ユーティリティー ( pkgaddrpmSMITswinstallなど) を使用して Db2 製品を照会することはできません。 Db2 インストール環境とのインターフェースや照会に使用する既存のスクリプトで、固有のインストール・ユーティリティーを含むものは、変更する必要があります。
  • 入手するフィーチャーのリストは、Db2 のインストール方法がルートか非ルートかによっても違いますし、コマンドを実行するユーザーによっても違います。

    -q オプションを指定しない場合:

    • 非 root インストール・インスタンス・ユーザー以外のユーザーの場合、このコマンドはルート・ユーザーがインストールしたコピーをすべて表示します。
    • 非 root インストール・インスタンス・ユーザーの場合、このコマンドはルート・ユーザーがインストールしたすべての Db2 コピーと、非ルート・ユーザーが所有する非ルート・コピーを表示します。

    -q オプションを使う場合:

    • userB が Db2 をインストールしたかどうかを userA が知りたい場合、userA は db2ls -q -b $userBHomeDir/sqllib を実行できます。 userA にアクセス権限がある場合は、userB がインストールした Db2 フィーチャーが表示されます。ない場合は、アクセス権限が拒否されたことを示すエラー・メッセージが戻されます。
    • -b オプションを指定せずに db2ls -q を実行すると、 db2ls が属するインストール・パスにインストール済みフィーチャーが表示されます。
  • ディレクトリーが読み取り専用の場合は、db2ls コマンドに /usr/local/bin ディレクトリーからリンクできません。 システム・ワークロード・パーティション (WPAR) で実行している場合、インストール・イメージ・ルート・ディレクトリーにある db2ls コマンドを使用して、インストールされたコピーのリストを照会できます。