db2icrt - インスタンスの作成コマンド

Db2® インスタンス ( Db2 pureScale® インスタンスを含む) を作成します。 このコマンドは、 Db2 pureScale インスタンスの作成の一部として、最大 8 つの Db2 メンバー および 2 つの クラスター・キャッシング・ファシリティー を作成するためにも使用できます。

Linux® および UNIX オペレーティング・システムの場合、 db2icrtDB2DIR/instance にあります。ここで、 DB2DIR は、 Db2 データベース・システムがインストールされているインストール・ディレクトリーを表します。 Windows オペレーティング・システムの場合、 db2icrtDB2PATH\binにあります。ここで、 DB2PATHDb2 コピーがインストールされているディレクトリーです。

db2icrt コマンドは、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーに Db2 インスタンスを作成します。 Db2 pureScale 環境ごとに作成できる Db2 pureScale インスタンスは 1 つのみです。

許可

Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、root ユーザー権限または非 root ユーザー権限が必要です。 Windows オペレーティング・システムでは、ローカル管理者権限が必要です。

コマンド構文

For root installation on Linux and UNIX operating systems
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram db2icrt -h-? -d DefaultType1-sInstType -aAuthType-pPortName-uFencedID2Db2 pureScale options Db2 Text Search options InstName
InstType
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdsfesestandaloneclientwse
Db2 pureScale options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram -m3 MemberHostName(1),MemberHostName(n) -mnet MemberNetname(1),MemberNetname(i),MemberNetname(n) -cf4 CFHostName(1),CFHostName(n) -cfnet CFNetname(1),CFNetname(i),CFNetname(n) -instance_shared_devShared_Device_Path_for_Instance-instance_shared_mountShared_Mounting_Dir-instance_shared_dirShared_Directory_for_Instance-tbdevShared_device_for_tiebreaker -i db2sshidName
Db2 Text Search options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram -j "TEXT_SEARCH, ServiceName, ServiceName, PortNumber, PortNumber"
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram5
Notes:
  • 1 If the instance type is not specified with -s, the default instance type that is created for the server image is the Db2 Advanced Edition (ese) instance type. The default instance type for Db2 Connect Server Edition is (wse) instance type.
  • 2 When you create client instances, -u FencedID is not a valid option.
  • 3 The MemberHostName:MemberNetname format was deprecated for the -m option, and might be discontinued in the future. The new format, with both -m and -mnet options, is required for IPv6 support with Db2 pureScale Feature.
  • 4 The CFHostName:CFNetames format was deprecated for the -cf option, and might be discontinued in the future. The new format, with both -cf and -cfnet options, is required for IPv6 support with Db2 pureScale Feature.
  • 5 On Linux/Unix, InstName must belong to primary group name which does not exceed 8 characters and cannot contain spaces.
For a non-root thin server instance on Linux and AIX® operating systems
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2icrt -d -h -?
For root installation on Windows operating systems
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2icrt-? InstName DefaultType1-sInstType -uUserName,  Password-pInstProfPath-hHostNameDb2 Text Search options-rFirstPort, LastPort
InstType
Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdsfesestandaloneclientwse
Db2 Text Search options
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram -j "TEXT_SEARCH, ServiceName, ServiceName, PortNumber, PortNumber"
Read syntax diagramSkip visual syntax diagram
Notes:
  • 1 If the instance type is not specified with -s, the default instance type is the Db2 Advanced Edition (ese) instance type regardless of the product editions.

コマンド・パラメーター

For root installation on Linux and UNIX operating systems
-?
使用情報を表示します。
-h
使用情報を表示します。
-d
デバッグ・モードをオンにします。 db2icrt.trc.ProcessID として、/tmp 内にデフォルト名でトレース・ファイルを保存します。 このオプションは、 Db2 データベース・サポートから指示された場合にのみ使用してください。
-a AuthType
インスタンスの認証タイプ (SERVERCLIENT、または SERVER_ENCRYPT) を指定します。 デフォルトは SERVERです。
-j "TEXT_SEARCH"
Db2 Text Search サーバーを、サービス名および TCP/IP ポート番号に対して生成されたデフォルト値で構成します。 インスタンス・タイプがクライアント の場合、このパラメーターは使用できません。
-j "TEXT_SEARCH,servicename"

提供されたサービス名と自動生成されたポート番号を使用して、 Db2 Text Search サーバーを構成します。 サービス名にservices ファイルに割り当てらるポート番号がある場合は、割り当てられたポート番号が使用されます。

-j "TEXT_SEARCH,servicename,portnumber"

提供されたサービス名とポート番号を使用して Db2 Text Search サーバーを構成します。

-j "TEXT_SEARCH,portnumber"

デフォルトのサービス名と指定されたポート番号を使用して Db2 Text Search サーバーを構成します。 有効なポート番号は 1024 - 65535 の範囲になければなりません。

-p <TCP/IP PortName>
インスタンスが使用する TCP/IP ポート名または番号を指定します。 このオプションは、 Db2 インスタンスのデータベース・マネージャー構成パラメーター SVCENAME も構成します。
-m MemberHostName:NetName1
インスタンス作成時に Db2 メンバー としてセットアップするホストを指定します。 このパラメーターは、 Db2 pureScale 環境では必須です。
db2icrt コマンドでは、最大 8 個の Db2 メンバー をセットアップできます。 db2iupdt -add コマンドを使用して、追加の Db2 メンバー を追加できます。 NetName1 構文は非推奨になっており、将来のリリースで廃止される可能性があります。 代わりに -mnet パラメーターを使用してください。

MemberHostName は正規のホスト名 (例えば、ローカル・ホストで実行した 'host name' コマンドの出力) にしてください。 ここに指定される NetName1 値は、-cf パラメーターで指定されているのと同じサブネットに属している必要があります。

-mnet MemberNetName
このパラメーターは、推奨されなくなった -m MemberHostName:NetName1 パラメーターの :NetName1 構文に取って代わるものです。 クラスター相互接続ネット名を指定します。これは、 Db2 pureScale インスタンスにおいて、メンバーと クラスター・キャッシング・ファシリティー ( CFとも呼ばれる) との間の高速通信に使用される相互接続のホスト名です。

MemberNetName は、-cf パラメーターで指定された同じサブネットの 1 つに属していて、クラスター相互接続ネット名に対応している必要があります (例えば、db2_<hostname_ib0)。

-cf CFHostName:NetName2
インスタンス作成時に クラスター・キャッシング・ファシリティー ( CFとも呼ばれる) としてセットアップするホストを指定します。 このパラメーターは、 Db2 pureScale 環境では必須です。
db2icrt コマンドによって、2 つの CF をセットアップすることができます。 CF は、 db2iupdt -add コマンドを使用して追加することもできます。 NetName2 構文は推奨されなくなりました。今後のリリースで廃止される可能性があります。 代わりに -cfnet パラメーターを使用してください。
-cfnet CFNetName
このパラメーターは、推奨されなくなった -cf CFHostName:NetName2 パラメーターの :NetName2 構文に取って代わるものです。 クラスター相互接続ネット名を指定します。これは、 Db2 pureScale インスタンスにおける メンバーCF の間の高速通信に使用される相互接続のホスト名です。

CFNetName は、 -m パラメーターで指定されたものと同じサブネットに属し、 クラスター相互接続ネット名 (例えば、 db2_<hostname_ib0>) に対応している必要があります。

-instance_shared_dev Shared_Device_Path_for_Instance
インスタンス共有ファイルとデフォルト・データベース・パスを保持する Db2 pureScale インスタンスをセットアップするために必要な共有ディスク装置パスを指定します。 例えば、/dev/hdisk1などです。 Db2 pureScale インスタンスのすべてのホストで共有ディレクトリーにアクセスできる必要があります。 このオプションの値は、-tbdev オプションと同じ値であってはなりません。

-instance_shared_dev パラメーターを指定すると、 Db2 インストーラーによって Db2 クラスター・ファイル・システムが作成されます。

-instance_shared_dev パラメーターと -instance_shared_dir パラメーターは、相互に排他的です。

-instance_shared_mount Shared_Mounting_Dir
新規 IBM® Spectrum Scale ファイル・システムのマウント・ポイントを指定します。 指定するパスは、既存の IBM Spectrum Scale ファイル・システム内にネストされていない新しい空のパスでなければなりません。
-instance_shared_dir Shared_Directory_for_Instance
インスタンス共有ファイルとデフォルト・データベース・パスを保持する Db2 pureScale インスタンスをセットアップするために必要な共有ファイル・システム (IBM Spectrum Scale) 内のディレクトリーを指定します。 例えば、/sharedfs のようになります。 Db2 pureScale インスタンスのすべてのホストでディスクがアクセス可能でなければなりません。 このオプションの値は、-tbdev オプションと同じ値であったり、インストール・パスであってはなりません。

-instance_shared_dir パラメーターを指定すると、 Db2 インストーラーはユーザー管理ファイル・システムを使用します。 ユーザー管理ファイル・システムは、すべてのホストで使用可能でなければならず、 IBM Spectrum Scale ファイル・システムでなければなりません。

-instance_shared_dir パラメーターと -instance_shared_dev パラメーターは、相互に排他的です。

-tbdev Shared_device_for_tiebreaker
データの保全性を維持するために、 Db2 pureScale 環境でタイブレーカーとして機能するデバイスの共有デバイス・パスを指定します。 このオプションの値は、-instance_shared_dev オプションまたは -instance_shared_dir オプションと同じ値であってはなりません。 このオプションは、 Db2 クラスター・サービス ・タイブレーカーを初めて作成する場合に必要です。 このディスク装置にはファイル・システムを関連付けないでください。 このオプションは、 Db2 クラスター・サービス ・ピア・ドメインが存在する場合は無効です。
注: VMware 環境で実行している場合、 SCSI-3 Persistent Reserve (PR) はこれらのディスクではサポートされていないため、仮想ディスクまたは RDM ディスクをタイブレーカー・ディスクとして使用することはできません。 この場合は、タイブレーカー・ディスク・オプションとして inputas を指定して、この制限を回避する必要があります。
-i db2sshidName
ホスト間でセキュア・シェル (SSH) ネットワーク・プロトコルを使用するために必要な非 root ユーザー ID を指定します。 指定されたユーザー ID は、特別な特権を持たないユーザーである必要があります。 Db2 管理対象 IBM Spectrum Scale ファイル・システムの場合にのみ有効です。
-s InstType
作成するインスタンスのタイプを指定します。 -s オプションは、db2icrt を実行しているインストール済みの製品に関連したデフォルト以外のインスタンスを作成する場合にのみ指定してください。 有効な値は以下のとおりです。
dsf
ローカル・クライアントとリモート・クライアントを持つ Db2 データベース・サーバーの Db2 pureScale インスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 IBM Db2 pureScale Featureのデフォルトのインスタンス・タイプです。
ese
ローカルおよびリモート・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 Db2 Advanced Enterprise Server EditionDb2 Enterprise Server Editionのデフォルトのインスタンス・タイプです。 または Db2 Workgroup Server Edition
wse
ローカルおよびリモート・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 Db2 Connect Server Edition のデフォルトのインスタンス・タイプです。
standalone
ローカル・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。
client
クライアントのインスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 IBM Data Server Client、および IBM Data Server Runtime Clientのデフォルトのインスタンス・タイプです。

DB2 データベース製品は、デフォルトのインスタンス・タイプと、デフォルトより下位のインスタンス・タイプをサポートしています。 例えば、 Db2 Advanced Editionは、 esewsestandalone、および clientのインスタンス・タイプをサポートしています。

-u Fenced ID
fenced ユーザー定義関数および fenced ストアード・プロシージャーを実行するユーザー ID の名前を指定します。 クライアント・インスタンスを作成しない場合は、-u オプションは必須です。
InstName
オペレーティング・システムの既存ユーザー名であるインスタンス名を指定します。 インスタンス名は、db2icrt コマンドの最後の引数でなければなりません。
For a non-root thin server instance on Linux and AIX operating systems
-d
Db2 データベース・サポートによって使用されるデバッグ・モードに入ります。
-h | -?
使用情報を表示します。
For root installation on Windows operating systems
InstName
インスタンスの名前を指定します。
-s InstType
作成するインスタンスのタイプを指定します。 現在 4 種類の DB2 インスタンス・タイプがあります。 有効な値は以下のとおりです。
client
クライアントのインスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 IBM Data Server Client、および IBM Data Server Runtime Clientのデフォルトのインスタンス・タイプです。
standalone
ローカル・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。
ese
ローカルおよびリモート・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。 このオプションは、 Db2 Community Edition、 Db2 Advanced Edition、および Db2 Standard Editionのデフォルトのインスタンス・タイプです。
-u Username, Password
Db2 サービスのアカウント名およびパスワードを指定します。 このオプションはパーティション・データベース・インスタンスを作成する時に必要です。
-p InstProfPath
インスタンス・プロファイル・パスを指定します。
-h HostName
現行のマシンに対して複数のデフォルトの TCP/IP ホスト名がある場合、 それらをオーバーライドします。 TCP/IP ホスト名は、デフォルト・データベース・パーティション (データベース・パーティション 0) を作成する際に使用されます。 このオプションは、パーティション・データベース・インスタンスに対してのみ有効です。
-r PortRange
MPP モードで実行する場合に、 パーティション・データベース・インスタンスによって使用される TCP/IP ポートの範囲を指定します。 例えば、-r 50000,50007 などです。 このオプションを指定した場合、ローカル・マシンの services ファイルは、以下の項目で更新されます。
DB2_InstName          baseport/tcp
DB2_InstName_END      endport/tcp
/j "TEXT_SEARCH"
Db2 Text Search サーバーを、サービス名および TCP/IP ポート番号に対して生成されたデフォルト値で構成します。 インスタンス・タイプがクライアント の場合、このパラメーターは使用できません。
/j "TEXT_SEARCH,servicename"

提供されたサービス名と自動生成されたポート番号を使用して、 Db2 Text Search サーバーを構成します。 サービス名にservices ファイルに割り当てらるポート番号がある場合は、割り当てられたポート番号が使用されます。

/j "TEXT_SEARCH,servicename,portnumber"

提供されたサービス名とポート番号を使用して Db2 Text Search サーバーを構成します。

/j "TEXT_SEARCH,portnumber"

デフォルトのサービス名と指定されたポート番号を使用して Db2 Text Search サーバーを構成します。 有効なポート番号は 1024 - 65535 の範囲になければなりません。

-?
使用法を表示します。

  1. インスタンス所有者 db2sdin1 および Fenced ユーザー db2sdfe1Db2 pureScale インスタンスを作成するには、次のコマンドを実行します。
    DB2DIR/instance/db2icrt 
       -cf host1.domain.com -cfnet host1.domain.com-ib0 
       -m host2.domain.com -mnet host2.domain.com-ib0
       -instance_shared_dev /dev/hdisk1 
       -tbdev /dev/hdisk2 
       -u db2sdfe1 
       db2sdin1
    Db2DIR は、Db2 コピーのインストール場所を表します。 Db2 pureScale インスタンス db2sdin1 には、 host1上に CF があり、 host2上にメンバーがあります。 また、このコマンドは、/dev/hdisk1 を使用して、インスタンス共有ファイルを保管する共有ファイル・システムを作成し、タイブレーカーの共有デバイス・パスとして /dev/hdisk2 をセットアップします。
  2. ユーザー ID db2inst1Db2 Enterprise Server Edition インスタンスを作成するには、以下のコマンドを実行します。
    DB2DIR/instance/db2icrt -s ese -u db2fenc1 db2inst1
    Db2DIR は、Db2 コピーのインストール場所を表します。
  3. Db2 製品によって管理される既存のファイル・システム (IBM Spectrum Scale) をインスタンス所有者 db2sdin1 および fenced ユーザー db2sdfe1に使用する Db2 pureScale インスタンスを作成するには、以下のコマンドを実行します。
    DB2DIR/instance/db2icrt 
       -cf host1.domain.com -cfnet host1.domain.com-ib0 
       -m host2.domain.com -mnet host2.domain.com-ib0
       -tbdev /dev/hdisk2 
       -u db2sdfe1 
       db2sdin1
    Db2DIR は、Db2 コピーのインストール場所を表します。
  4. 既存のユーザー管理 IBM Spectrum Scale ファイル・システム (/gpfs_shared_dir) を使用して、インスタンス所有者 db2sdin1 および Fenced ユーザー db2sdfe1用に Db2 pureScale インスタンスを作成するには、次のコマンドを実行します。
    DB2DIR/instance/db2icrt 
       -cf host1.domain.com -cfnet host1.domain.com-ib0 
       -m host2.domain.com -mnet host2.domain.com-ib0
       -instance_shared_dir /gpfs_shared_dir
       -tbdev /dev/hdisk2 
       -u db2sdfe1 
       db2sdin1
    
    Db2DIR は、Db2 コピーのインストール場所を表します。
  5. AIX マシンで、ユーザー ID db2inst1のインスタンスを作成するには、次のコマンドを発行します。
    クライアント・マシンの場合:
    DB2DIR/instance/db2icrt db2inst1
    サーバー・マシンの場合:
    DB2DIR/instance/db2icrt -u db2fenc1 db2inst1
    ここで、db2fenc1 は、fenced ユーザー定義関数および fenced ストアード・プロシージャーが実行されるユーザー ID です。
  6. 複数のメンバーまたは CF に Db2 pureScale インスタンスを作成するには、次のコマンドを実行します。
    DB2DIR/instance/db2icrt
    -m coralmem1 -mnet coralmem1-ib0
    -m coralmem2 -mnet coralmem2-ib0	
    -m coralmem3 -mnet coralmem3-ib0	
    -m coralmem4 -mnet coralmem4-ib0	
    –m coralmem5 -mnet coralmem5-ib0
    -m coralmem6 -mnet coralmem6-ib0
    -m coralmem7 -mnet coralmem7-ib0	
    -m coralmem8 -mnet coralmem8-ib0
    -cf coralcf1 -cfnet coralcf1-ib0	
    -cf coralcf2 -cfnet coralcf2-ib0
    -instance_shared_dev /dev/hdisk1
    -tbdev /dev/hdisk10 -u db2sdin1 db2sdin1
    Db2DIR は、Db2 コピーのインストール場所を表します。
    注: db2icrt コマンドは、複数のメンバーと CF に対して Db2 pureScale インスタンス作成をサポートします (最大 8 つのメンバーと 2 つの CF のみ)。 また、複数のメンバーまたは CF が指定されている場合、非推奨の形式 -m MemberHostname:Netname または-cf CFHostName:NetName はサポートされません。

使用上の注意

  • インスタンス・ユーザーはすべてのホスト上に存在していて、それらは UID、GID、グループ名、およびホーム・ディレクトリー・パスが同じでなければなりません。 同じ規則が fenced ユーザーに適用されます。 db2icrt コマンドが正常に実行されると、 Db2 インストーラーは、ホスト間でインスタンス・ユーザーの SSH をセットアップします。
  • db2icrt コマンドを使用するときは、インスタンスの名前が既存ユーザーの名前に一致している必要があります。
  • Db2 pureScale 環境ごとに持つことができるインスタンスは 1 つのみです。
  • Db2 インスタンスを作成する際には、以下の制約事項を考慮してください。
    • 既存の ID を使用して Db2 インスタンスを作成する場合は、ID がロックされておらず、パスワードの有効期限が切れていないことを確認してください。
  • db2isetup コマンドを使用して、 Db2 インスタンスを作成および更新し、グラフィカル・インターフェースを使用して複数のホストを追加することもできます。
  • root ユーザーになるために login コマンドではなく su コマンドを使用している場合は、 su コマンドを - オプションを指定して発行して、あたかも login コマンドを使用してシステムにログインしているかのように、プロセス環境を設定することを指示する必要があります。
  • root ユーザー用の Db2 インスタンス環境を入手しないでください。 Db2 インスタンス環境をソースとする場合の db2icrt の実行はサポートされていません。
  • 以前に Db2 pureScale インスタンスを作成してドロップした場合は、 Db2 クラスター・ファイル・システム が既に作成されている可能性があるため、 -instance_shared_dev パラメーター指定を使用して再作成することはできません。 以前に作成された共有ファイル・システムを指定するには、以下のようにします。
    • 既存の IBM Spectrum Scale 共有ファイル・システムが Db2 pureScale Featureによって作成および管理されている場合は、 -instance_shared_dev パラメーターと -instance_shared_dir パラメーターを使用してはなりません。
    • 既存の IBM Spectrum Scale 共有ファイル・システムが Db2 pureScale Featureによって作成および管理されていない場合は、 -instance_shared_dir パラメーターを使用します。
  • AIX 7.1 (またはそれ以上) では、システム・ワークロード・パーティション (WPAR) グローバル環境内の共有 Db2 コピーからこのコマンドを実行する場合、root ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。 WPAR は、 Db2 pureScale 環境ではサポートされていません。

  • /var ディレクトリーのメモリー要件については、「ディスク要件とメモリー要件」というトピックを参照してください。
  • Db2 pureScale 環境では、 db2icrt コマンドは Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 環境をサポートしません。