CATALOG TCPIP/TCPIP4/TCPIP6 NODE コマンド

CATALOG TCPIP/TCPIP4/TCPIP6 NODE コマンドは、ノード・ディレクトリーに、 伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル (TCP/IP) データベース・パーティション・サーバー項目を追加します。 リモート・データベース・パーティション・サーバーにアクセスするには、TCP/IP 通信プロトコルを使用します。 CATALOG TCPIP/TCPIP4/TCPIP6 NODE コマンドは、クライアントで実行されます。

注: Db2® バージョン 10.1 リリース以降、 AIX® 5.3 オペレーティング・システムはサポートされなくなりました。 Db2 バージョン 9.7 は、 AIX 5.3 オペレーティング・システムをサポートする最後のリリースです。 AIX 6.1 オペレーティング・システムは、サポートされる最小レベルです。

許可

以下の権限のいずれか。
  • SYSADM
  • SYSCTRL

必要な接続

None. ディレクトリー操作は、ローカル・ディレクトリーだけに影響します。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramCATALOGADMIN TCPIP NODETCPIP4 NODETCPIP6 NODE nodenameREMOTE hostnameIPv4 addressIPv6 address SERVER service-nameport number SECURITY SOCKSSECURITY SSLREMOTE_INSTANCEinstance-nameSYSTEMsystem-nameOSTYPEoperating-system-typeWITH"comment-string"

コマンド・パラメーター

ADMIN
TCP/IP Administration Server ノードをカタログすることを指定します。 このパラメーターは、SECURITY SOCKS パラメーターが指定される場合、指定できません。
TCPIP NODE nodename
TCPIP、TCPIP4、または TCPIP6 データベース・パーティション・サーバーのノード名は、カタログするデータベースが入っているマシンに設定できるローカル・ニックネームを表します。 IPv4 IP アドレスを指定する場合はTCPIP4のみを指定し、IPv6IP アドレスを指定する場合はTCPIP6のみを指定します。 nodename の最大長は 8 文字です。
REMOTE hostname | IPv4 address | IPv6 address
ターゲット・データベースが存在するノードのホスト名または IP アドレス。 IP address としては、IPv4 のアドレスも IPv6 のアドレスも使用できます。 ホスト名は、TCP/IP ネットワークで認識されるデータベース・パーティション・サーバーの名前です。 ホスト名の最大長は 255 文字です。
SERVER service-name | port number
サーバー データベース・マネージャー ・インスタンスのサービス名またはポート番号を指定します。 最大長は 14 文字です。 このパラメーターには、大文字と小文字の区別があります。

サービス名が指定された場合、サービス名をポート番号にマップするために、クライアントのservicesファイルが使用されます。 サービス名はサーバーの データベース・マネージャー 構成ファイルに指定され、サーバー上の services ファイルはこのサービス名をポート番号にマップするために使用されます。 クライアントとサーバーのポート番号は一致していなければなりません。

サービス名の代わりにポート番号を、サーバー上の データベース・マネージャー 構成ファイルに指定することができますが、これは推奨されません。 ポート番号を指定される場合、ローカルservicesファイルにサービス名を指定しなければなりません。

ADMIN ノードの場合、このパラメーターは指定できません。 一方、ADMIN 以外のノードの場合、これは必須です。 ADMIN ノードでの値は、常に 523 です。

SECURITY SOCKS
ノードが SOCKS 対応であることを指定します。 このパラメーターは、IPv4 でのみサポートされます。 CATALOG TCPIP NODE が使用され、 SECURITY SOCKS が指定されている場合、 Db2 データベース製品は IPv4 を使用して接続を確立します。 このパラメーターは、ADMIN パラメーターが指定される場合、指定できません。
以下の環境変数は必須で、SOCKS を有効にするよう設定しなければなりません
SOCKS_NS
SOCKS サーバーのホスト・アドレスを解決するためのドメイン・ネーム・サーバーです。 これはホスト名または IPv4 アドレスでなければなりません。
SOCKS_SERVER
SOCKS サーバーの完全修飾ホスト名または IPv4 アドレス。 SOCKSified IBM® Data Server Client が完全修飾ホスト名を解決できない場合は、 IPv4 アドレスが入力されていると想定します。
以下の条件の少なくとも 1 つが真である必要があります。
  • SOCKS サーバーは、ドメイン・ネーム・サーバー経由で到達可能。
  • ホスト名はhostsファイルにリストされます。 このファイルのロケーションは、TCP/IP ドキュメンテーションに説明されています。
  • IPv4 アドレスが指定されている。

このコマンドを db2start の後に出す場合、 このコマンドを有効にするためには TERMINATE コマンドを出す必要があります。

SECURITY SSL
ノードが SSL 対応であることを指定します。 ADMINパラメーターも指定する場合は、SECURITY SSL句を指定できません。
REMOTE_INSTANCE instance-name
データベースが存在し、アタッチまたは接続を確立するサーバー・インスタンスの名前を指定します。
SYSTEM system-name
サーバー・マシンの識別に使用する Db2 システム名を指定します。 これは、物理マシン、サーバー・システム、またはワークステーションの名前です。
OSTYPE operating-system-type
サーバー・マシンのオペレーティング・システムのタイプを指定します。 有効な値は、AIXWINHPUXSUNOS390OS400VMVSE、および LINUX です。
WITH comment-string
データベース・ディレクトリー内のデータベース項目について記述します。 そのデータベースについての記述を補足する、任意の注釈を入力することができます。 最大長は 30 文字です。 復帰文字または改行文字は使用できません。 コメント・テキストは、単一または二重の引用符で囲む必要があります。

CATALOG TCPIP NODE コマンドを使用してホスト名を指定するには、次のようにコマンドを発行します。
db2 catalog tcpip node db2tcp1 remote hostname server db2inst1
   
CATALOG TCPIP4 NODE コマンドを使用して IPv4 アドレスを指定するには、次のようにコマンドを発行します。
db2 catalog tcpip4 node db2tcp2 remote 192.0.32.67 server db2inst1
   

この例では IPv4 アドレスを指定しています。 CATALOG TCPIP4 NODE コマンドでは、IPv6 アドレスを指定しないようにしてください。 そのようにしてもカタログで障害が発生するわけではありませんが、カタログにおいて無効なアドレスが指定されたため、それ以降のアタッチまたは接続は失敗します。

CATALOG TCPIP6 NODE コマンドを使用して IPv6 アドレスを指定するには、次のようにコマンドを発行します。
db2 catalog tcpip6 node db2tcp3 remote 1080:0:0:0:8:800:200C:417A server 50000
  

この例では、SERVERのIPv6 アドレスとポート番号を指定します。 CATALOG TCPIP4 NODE コマンドに IPv6 アドレスを指定しないでください。 そのようにしてもカタログで障害が発生するわけではありませんが、カタログにおいて無効なアドレスが指定されたため、それ以降のアタッチまたは接続は失敗します。

以下の例では、SSL 接続にノードをカタログします (サーバー・ホスト名は hostname で、ssl_port はこのデータベース・サーバーが SSL プロトコルを使用するリモート・クライアント・ノードからの通信を待機するポート番号です)。
db2 catalog tcpip node db2tcp4 remote hostname server ssl_port

使用上の注意

データベース・マネージャー は、最初のノードがカタログされたとき (つまり、最初の CATALOG...NODE コマンドが発行されたとき) に、ノード・ディレクトリーを作成します。 Windows クライアントでは、クライアントがインストールされているインスタンス・サブディレクトリーにノード・ディレクトリーを保管し、保守します。 AIX クライアントでは、 Db2 インストール・ディレクトリーにノード・ディレクトリーを作成します。

ローカル・ノード・ディレクトリーの内容をリストする場合は、LIST NODE DIRECTORY コマンドを使用してください。

ディレクトリーのキャッシュが有効な場合、データベース、ノード、および DCS ディレクトリー・ファイルはメモリーにキャッシュされます。 アプリケーションのディレクトリー・キャッシュは、最初のディレクトリー検索時に作成されます。 キャッシュはアプリケーションがディレクトリー・ファイルのいずれかを修正したときにのみ最新にされるため、 他のアプリケーションが行ったディレクトリーの変更は、 アプリケーションを再始動するまで有効にならないことがあります。

CLP のディレクトリー・キャッシュを最新表示するには、TERMINATE コマンドを使用します。 Db2の共有キャッシュをリフレッシュするには、 データベース・マネージャーを停止 (db2stop) してから再始動 (db2start) します。 別のアプリケーション用のディレクトリー・キャッシュを最新にするには、 そのアプリケーションを停止させてから再始動させてください。

Db2 データベース・マネージャーに IPv6 を listen させるには、最初にオペレーティング・システムとサーバーを IPv6 用に構成する必要があります。 システム管理者に相談して、この構成が IPv6 TCPIP ノードのカタログの前に行われるようにしてください。 AIXでこれを行う方法については、 IPv4 が構成された IPv6 へのアップグレード に従ってください。