CATALOG ODBC DATA SOURCE コマンド

CATALOG ODBC DATA SOURCE コマンドは、ユーザーまたはシステム ODBC データ・ソースをカタログします。

ODBC (Open Database Connectivity) でのデータ・ソース という語は、特定のデータベースまたはファイル・システムのユーザー定義名のことです。 この名前は、ODBC API を介してデータベースまたはファイル・システムにアクセスするときに使用されます。 ユーザー・データ・ソースまたはシステム・データ・ソースのどちらであってもカタログできます。 ユーザー・データ・ソースはそれをカタログしたユーザーにのみ可視になりますが、システム・データ・ソースは他のすべてのユーザーから可視であり使用できます。

このコマンドは、Windows プラットフォームでのみ使用可能です。

許可

なし

必要な接続

なし

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramCATALOGUSERSYSTEMODBCDATA SOURCEdata-source-nameALL DATA SOURCES

コマンド・パラメーター

USER
ユーザー・データ・ソースをカタログします。 キーワードを指定しない場合、これがデフォルトです。
SYSTEM
システム・データ・ソースをカタログします。
DATA SOURCE data-source-name
カタログするデータ・ソースの名前を指定します。 データ・ソースの名前とデータベースの名前は同じでなければなりません。 したがって、データ・ソースの名前はデータベース名の最大長に制限されます。
ALL DATA SOURCES
すべてのローカル・データベース別名を ODBC データ・ソース (DSN) としてカタログするよう指定します。

使用上の注意

Microsoft Windows オペレーティング・システムでは、完全な管理者特権で実行している Db2® コマンド・ウィンドウから CATALOG SYSTEM ODBC DATA SOURCE コマンドを実行する必要があります。

ALL DATA SOURCESパラメーターを指定しても、dbaliasパラメーターがローカルデータベースディレクトリのデータベースのエイリアスのマッチ値に設定される既存のODBCDSNは更新されません。

Windows 環境では、 Db2のアップグレード後に ODBC DSN を復元する必要があります。 ODBC DSN 設定をインポートおよびエクスポートするには、db2cfimp コマンドまたは db2cfexp コマンドを使用するか、あるいは DSN を手動で追加します。

64bit Windows 環境で 64bit Db2 インストール済み環境の 32bit CLI/ODBC ドライバーの ODBC DATA SOURCE をカタログするには、 Db2 コマンド・ライン・ツールではなく、 登録 (registerdsn) オプションを指定して db2cli32.exe 実行可能ファイルを使用します。

システム・データ・ソースをカタログするには、以下のコマンドを使用します。
db2cli32 registerdsn -add -dsn mydsn1 -system
ユーザー・データ・ソースをカタログするには、以下のコマンドを使用します。
db2cli32 registerdsn -add -dsn mydsn1 -user
例 1

「MyProdDatabase」という名前の既存の ODBC DSN があると想定します。 dbalias パラメーターは「PRODDB」に設定されています。 ローカル・ディレクトリーに「PRODDB」という別名のデータベースもあると想定します。 CATALOG ODBC DATA SOURCE myproddatabase コマンドまたは CATALOG ODBC ALL DATA SOURCES コマンドを実行しても、「MyProdDatabase」DSN は変更されません。DSN がデータベース別名と一致しないためです。 その代わり、「PRODDB」の ODBC DSN 項目が作成され、dbalias が「PRODDB」に設定されます。 データベース別名と同じ名前の既存の ODBC DSN があると、既存の ODBC DSN の dbalias パラメーターは更新されて、データベースの別名になります。 関連する CLI パラメーターと値はすべて未変更のままになります。

例 2

dbalias パラメーターが「salesdb」に設定されている、「MYDB」という名前の既存の DSN があると想定します。 「MYDB」という名前のローカル・ディレクトリーにデータベースがある場合、 CATALOG ODBC DATA SOURCE mydb コマンドまたは CATALOG ODBC ALL DATA SOURCES コマンドを実行すると、DSN の dbalias パラメーターが「MYDB」に変更されます。