セルフチューニング・メモリーの概要

セルフチューニング・メモリーは、メモリー構成パラメーターの値の設定とバッファー・プールのサイズ変更を自動的に実行することにより、メモリー構成のタスクを単純化します。 メモリー・チューナーを有効にすると、使用可能メモリー・リソースがバッファー・プール、ロック・メモリー、パッケージ・キャッシュ、およびソート・メモリーなどのメモリー・コンシューマーの間で動的に分配されます。

セルフチューニング・メモリーを有効にするには、self_tuning_mem データベース構成パラメーターを使用します。

以下のメモリー関連のデータベース構成パラメーターを自動的に調整できます。
  • database_memory - データベース共有メモリー・サイズ
  • locklist - ロック・リスト用の最大ストレージ
  • maxlocks - エスカレーション前のロック・リストの最大パーセント
  • pckcachesz - パッケージ・キャッシュ・サイズ
  • sheapthres_shr - 共有ソートのソート・ヒープしきい値
  • sortheap - ソート・ヒープ・サイズ

Db2® Cancun Release 10.5.0.4以降、 Db2 pureScale® 環境の各メンバーには、独自のセルフチューニング・メモリー・マネージャー (STMM) チューナーがあります。

Db2 バージョン 10.5 フィックスパック 5以降、以下のメモリー関連のデータベース構成パラメーターを Db2 pureScale 環境で自動的に調整することもできます。
  • cf_db_mem_sz - CF データベース・メモリー
  • cf_gbp_sz - グループ・バッファー・プール
  • cf_lock_sz- CF ロック・マネージャー
  • cf_sca_sz - 共用通信域