CLI バインド・ファイルおよびパッケージ名

CLI パッケージは、データベースが作成またはアップグレードされるとき、またはフィックスパックがクライアントまたはサーバーのいずれかに適用されるときに、自動的にデータベースにバインドされます。 ただし、ユーザーが意図的にパッケージをドロップした場合には、 db2cli.lst を再バインドする必要があります。

以下のコマンドを発行して、 db2cli.lst を再バインドします:
Linux® および UNIX
db2 bind BNDPATH/@db2cli.lst blocking all grant public
Windows
db2 bind "%DB2PATH%\bnd\@db2cli.lst" blocking all grant public
db2cli.lst ファイルには、 CLI ドライバーが IBM データベース・サーバーに接続するために必要なバインド・ファイルの名前が含まれています。 db2cli.lst ファイルには、通常、以下のバインド・ファイル名が含まれています:
  • db2clipk.bnd
  • db2clist.bnd

CLI パッケージ ( db2clist.bnddb2cli.lstなど) をワークステーションまたはホスト・サーバーにバインドするときに生成される警告が予期されます。 これは、 Db2® データベース・システムは汎用バインド・ファイルを使用しますが、 CLI パッケージのバインド・ファイル・パッケージには、特定のプラットフォームに適用されるセクションが含まれているためです。 そのため、サーバーへのバインド中に、そのサーバーに適用されないプラットフォーム固有のセクションを検出すると、Db2 データベース・システムは警告を生成することがあります。

以下のメッセージは、 CLI パッケージ ( db2clist.bnd または db2cli.lstなど) をワークステーション・サーバーにバインドするときに発生する可能性がある、無視できる警告の例です。
LINE    MESSAGES FOR db2clist.bnd
------  --------------------------------------------------------------------
  235   SQL0440N  No authorized routine named "POSSTR" of type 
                  "FUNCTION" having compatible arguments was found.  
                  SQLSTATE=42884
表 1. CLI バインド・ファイルおよびパッケージ名
バインド・ファイル名 パッケージ名 Linux、UNIX、および Windows 上の Db2 サーバーで必要 ホスト・サーバーで必要? 説明
db2clipk.bnd SYSSHxyy はい はい 動的プレースホルダー - スモール・パッケージ WITH HOLD
SYSSNxyy はい はい 動的プレースホルダー - スモール・パッケージ NOT WITH HOLD
SYSLHxyy はい はい 動的プレースホルダー - ラージ・パッケージ WITH HOLD
SYSLNxyy はい はい 動的プレースホルダー - ラージ・パッケージ NOT WITH HOLD
db2clist.bnd SYSSTAT はい はい 共通静的 CLI 関数
db2schema.bnd SQLL9VYY はい いいえ カタログ関数サポート
注:
  • 'S' はスモール・パッケージ、'L' はラージ・パッケージ
  • 'H' は WITH HOLD、'N' は NOT WITH HOLD
  • 'V' は、 Db2 サーバーのバージョンを表します。例えば、 E= バージョン 8、 F= バージョン 9 です。
  • 'x' は分離レベルです。0=NC、1=UR、2=CS、3=RS、4=RR となります。
  • 'yy' はパッケージ反復 00 から FF まで
  • 'zz' は各プラットフォームのユニークな値
例えば、動的パッケージの場合、
  • SYSSN100: スモール・パッケージ (65 セクション)、カーソル宣言はすべて非保留カーソルが対象。 分離レベル UR でバインドされます。 これは、このパッケージの最初の反復です。
  • SYSLH401: ラージ・パッケージ (385 セクション)、カーソル宣言はすべて保留カーソルが対象。 分離レベル RR でバインドされます。 これは、このパッケージの 2 番目の反復です。

以前のバージョンの Db2 サーバーは、すべてのバインド・ファイルを必要とするわけではないため、バインド時にエラーを返します。 バインド・オプション SQLERROR CONTINUE を使用して、すべてのプラットフォームで同じパッケージをバインドでき、そこでサポートされていないステートメントについてはエラーが無視されるようにします。

db2schema.bnd バインド・ファイル

db2schema.bnd バインド・ファイルは、データベースの作成時またはアップグレード時に自動的にバインドされるか、 Linux、UNIX、および Windows 上の Db2 サーバーにフィックスパックが適用され、これらのタイプのサーバーにのみ存在します。 このバインド・ファイルはサーバー側に存在します。 パッケージがユーザーによって意図的にドロップされた場合か、 またはデータベースの作成またはアップグレード時に SQL1088W (+1088) 警告を受け取った場合には、 それを (サーバーから) 手動でバインドすることが必要になります。

必要となるのは、このパッケージの最新バージョンだけです。

パッケージが欠落している場合、それをサーバー上でローカルに再バインドする必要があります。 このパッケージをリモート・サーバーに対してバインドしないようにしてください (例えば、 ホスト・データベースに対して)。 バインド・ファイルは、インスタンス・ホーム・ディレクトリーの sqllib/bnd ディレクトリーにあり、以下のコマンドを使用して再バインドされます:
bind db2schema.bnd blocking all grant public

データベースの作成またはアップグレード後に SQL1088W 警告を受け取り、 db2schema.bnd パッケージが欠落している場合は、 applheapsz データベース構成パラメーターを 128 以上に増やして、再バインドを試行してください。 バインド時にエラーが出ないようにしてください。