DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows

サーバー・リスト

サーバー・リストは、IBM® データ・サーバー・ドライバーおよびクライアントが、ワークロード・バランシング (WLB) および自動クライアント・リルート (ACR) 操作のために使用します。サーバー・リストには、アドレスのリストとこれらのアドレスの相対優先順位が含まれています。クライアントが TCP/IP を介して DB2® サーバーに接続すると、サーバー・リストがクライアントに返され、クライアントがそのリストをキャッシュに入れます。サーバーは、定期的にリフレッシュされたサーバー・リストをクライアントに提供します。

デフォルトのサーバー・リストは、IBM データ・サーバー・ドライバーおよびクライアントによるワークロード・バランシング (WLB) および自動クライアント・リルート (ACR) 操作の基本となります。リモート・ドライバーまたはクライアントは、定期的に、アクセスされるデータベースのサーバー・リストを返すようにメンバーに要求します。それぞれのメンバーは、特定のデータベースに関するサーバー・リストのコピーをキャッシュに保管します。

サーバー・リストに含まれる項目は、次のとおりです。
  • ホスト・リスト: 完全修飾ホスト名
  • ポート: どの DB2 サーバーの TCP/IP コミュニケーション・マネージャーが listen しているかを示します。
  • 優先順位: この値は、このサーバーに割り当てる作業量を、サーバー・リストに含まれる他のサーバーに対する比率で示します。メンバー優先順位は、他のメンバーと比較した場合にのみ意味を持つ相対値です。優先順位が高いほど、そのメンバーが処理できる作業量は、それよりも優先順位の低いメンバーより多くなります。したがって、ドライバーまたはクライアントは、そのデータベースにより多くの作業を割り当てます。優先順位 0 は、クライアントはそのアドレスを最後の手段としてのみ使用することを意味します。
DB2 pureScale® インスタンスでは、クライアントに返されるデフォルトのサーバー・リストには、TCP/IP コミュニケーション・マネージャーが実行されているメンバーごとの項目と、カタログされている代替サーバー (存在する場合) のアドレスが含まれます。 パーティション・データベース環境では、カタログされている代替サーバーがある場合にのみ、デフォルトのサーバー・リストが存在します。代替サーバーがカタログされている場合、デフォルトのサーバー・リストには、アプリケーションが接続するメンバーのアドレスと、代替メンバーのアドレスが含まれます。