DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows
インスタンス
インスタンス とは、データベースをカタログし、 構成パラメーターを設定するための、論理データベース・マネージャー環境です。 必要に応じて、同一の物理サーバー上に複数のインスタンスを作成し、各インスタンスに固有のデータベース・サーバー環境を指定することができます。
注: Linux および UNIX オペレーティング・システムへの非 root インストールの場合、単一インスタンスが DB2® 製品のインストール中に作成されます。
追加のインスタンスは作成することができません。
重要: 異なる DB2 バージョン間でインスタンスを共有することはできません。
複数インスタンスを使用すると、次のことを行えます。
- 1 つのインスタンスを開発環境用に使用し、別のインスタンスを実稼働環境用に使用する。
- 特定の環境用にインスタンスを調整する。
- 機密情報へのアクセスを制限する。
- それぞれのインスタンスごとに SYSADM、SYSCTRL、 および SYSMAINT 権限の割り当てを制御する。
- インスタンスごとにデータベース・マネージャーの構成を最適化する。
- インスタンスの障害による影響を限定する。 インスタンスの障害が生じた場合、1 つのインスタンスだけが影響を 受けます。 他のインスタンスは正常に機能し続けます。
複数インスタンスには以下のものが必要です。
- インスタンスごとに、追加のシステム・リソース (仮想メモリーとディスク・スペース)。
- 追加インスタンスを管理するための付加的な管理作業。
インスタンス・ディレクトリーには、 データベース・インスタンスに関連するすべての情報が保管されます。 インスタンス・ディレクトリーの位置を作成後に変更することはできません。 ディレクトリーの内容は、以下のとおりです。
- データベース・マネージャー構成ファイル
- システム・データベース・ディレクトリー
- ノード・ディレクトリー
- ノード構成ファイル (db2nodes.cfg)
- デバッグ情報 (例外ダンプ、レジスター・ダンプ、 DB2 データベース・プロセス用の呼び出しスタックなど) が入った他のファイル。
用語:
- ビット幅
- 仮想メモリーをアドレッシングするのに使用されるビットの数: 32 ビットおよび 64 ビットが最も一般的です。 この用語は、インスタンス、アプリケーション・コード、外部ルーチン・コードのビット幅を指すのに使用される場合があります。 32 ビット・アプリケーションは、32 ビット幅のアプリケーションと同じです。
- 32 ビット DB2 インスタンス
- 32 ビット共有ライブラリーおよび実行可能プログラムを含むすべての 32 ビット・バイナリーを含む DB2 インスタンス。
- 64 ビット DB2 インスタンス
- 64 ビット共有ライブラリーおよび実行可能プログラムを含み、またすべての 32 ビット・クライアント・アプリケーション・ライブラリー (クライアントとサーバーの両方に含まれる)、および 32 ビット外部ルーチン・サポート (サーバー・インスタンス上にのみ含まれる) を含む DB2 インスタンス。