IBM Content Manager, バージョン 8.5.0.3             

ログ・ファイルの場所

ログ・ファイルは、コンポーネントに応じて、コンテンツ管理システム全体のさまざまな場所に保管されます。 ログ・ファイルにはデフォルトの場所がありますが、これらの場所は変更可能です。 ログ・ファイルの場所をデフォルトの場所から変更する場合は、新たな場所を記録しておいてください。

インストールおよび構成のログ・ファイル

デフォルトでは、インストール・ログ・ファイルは IBMCMREPO/CMVersionFolder/cmcfgmgr/log/hostname ディレクトリーにあります。 下の表に、インストールおよび構成されたコンテンツ管理システムの各種コンポーネントのログに関する情報を示します。

表 1. IBMCMROOT/log にコピーされるログ
製品 インストール・ログ 構成ログ アンインストール・ログ
IBM® Content Manager cminstall.log cmconfig.log cmuninstall.log

ライブラリー・サーバー・ログ・ファイル

ライブラリー・サーバーのデフォルト・ログ・ファイル名は ICMSERVER.log です。 ライブラリー・サーバーが Windows ベース環境にインストールされている場合、ログ・ファイルのデフォルトの名前およびパスは IBMCMROOT¥log¥ls¥LSDBName¥ICMSERVER.log です。 ライブラリー・サーバーを AIX®、Linux、または Solaris ベースの環境にインストールする場合、デフォルト・ログ・ファイルの場所は IBMWorkingDirectory/log/ls/LSDBName/ICMSERVER.log です。 LSDBName 変数はライブラリー・サーバー・データベース名であり、IBMWorkingDirectory 変数はインストール時に定義されるシステム管理ユーザーのホーム・ディレクトリーです。

リソース・マネージャー・ログ・ファイル

リソース・マネージャーに使用されるログ・ファイルのタイプは、開始時にリソース・マネージャー・アプリケーションをモニターするログと、 リソース・マネージャーの実行時にリソース・マネージャー・イベントをモニターするログに分けることができます。 以下を参照してください。
  • Java™ 仮想マシン (JVM) のログは、リソース・マネージャー・アプリケーションが正しく開始されているかどうかをモニターします。このようなログ・ファイルには、SystemOut.log ファイルと SystemErr.log ファイルがあります。デフォルトでは、これらのファイルは ${SERVER_LOG_ROOT} パスに あります。 SERVER_LOG_ROOT は、アプリケーション・サーバー・スコープに定義された WebSphere® Application Server 変数です。 SERVER_LOG_ROOT のデフォルトは ${WAS_HOME}/profiles/${profileName}/logs/${serverName} です (WAS_HOME は WebSphere Application Server のインストール・ディレクトリーです。profileName はリソース・マネージャーのプロファイルの名前です。serverName は、アプリケーションがデプロイされているアプリケーション・サーバーの名前です)。

    リソース・マネージャーの初期化時に、リソース・マネージャーは、リソース・マネージャー・アプリケーションの ロギング・レベル (INFO や DEBUG など)、リソース・マネージャーのロギング構成ファイルの場所、 ロギング構成ファイルの現在の内容、およびリソース・マネージャー・アプリケーション・ログ・ファイルの場所に関して、 エントリーを SystemOut.log ファイルに記録します。

  • リソース・マネージャー・アプリケーションのログ・ファイルは、 リソース・マネージャー・アプリケーションを実行開始後にモニターします。 リソース・マネージャーの初期化時に、そのリソース・マネージャーに関する固有のログ・ファイルが、 ロギング構成ファイル icmrm_logging.xml 内のデータを使用して生成されます。 このリソース・マネージャー・ログ・ファイルのデフォルト名は icmrm.logfile です。 ファイルのデフォルト・パスは ${SERVER_LOG_ROOT}/rm/rm_appname/icmrm.logfile または ${WAS_HOME}/profiles/${profileName}/logs/${serverName}/rm/rm_appname/icmrm.logfile です。 rm_appname は、WebSphere Application Server での リソース・マネージャー・アプリケーション名です。
    複数のリソース・マネージャー・アプリケーション・サーバーが単一のノードに デプロイされているクラスター環境内のリソース・マネージャーの場合は、各リソース・マネージャーの プロセス ID を icmrm.logfile.process_ID の形式で ログ・ファイル名に付加することができます。 この機能は、Java システム変数 icmrm.log4j.name.extension によって制御されます。icmrm.log4j.name.extension Java システム変数の値を変更するには、WebSphere Application Server で管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーを編集します。
    表 2. icmrm.log4j.name.extension Java システム変数の値
    icmrm.log4j.name.extension の値 定義
    auto リソース・マネージャーがクラスター環境内にあるかどうかを自動的に検出します。 リソース・マネージャーがクラスター環境内にある場合は、プロセス ID をログ・ファイル名に付加します。 icmrm.log4j.name.extension のデフォルト値です。
    on プロセス ID をログ・ファイル名に付加します。
    off プロセス ID をログ・ファイル名に付加しません。

    リソース・マネージャーのログ出力は、リソース・マネージャーのログ構成ユーティリティーでパスとファイルの情報をすべてクリアすることにより、WebSphere Application ServerSystemOut.log ファイルに保存するように構成することもできます。 SystemOut.log ファイル内のログ出力を表示するには、WebSphere Application Server 管理コンソールでログ・ビューアーを使用してください。

重要: バージョン 8.4.2 以降のリソース・マネージャーのログ・ファイルとバージョン 8.4.2 より前のバージョンのログ・ファイルとの重要な相違点について記述している、以下の情報を確認してください。

ログ・ファイルおよびログ・ファイルの場所は、バージョン 8.4.2 以降では変更されています。 バージョン 8.3、バージョン 8.4、およびバージョン 8.4.1 のログ構成設定は、アップグレード時にバージョン 8.4.2 以降に転送されません。 バージョン 8.4.2 以降、新規のリソース・マネージャーをインストールするときは、 ロギング構成ファイル icmrm_logging.xml のデフォルト設定により、 リソース・マネージャー・ログ・ファイルの場所が設定されます。 バージョン 8.4.2 以降のリソース・マネージャーのログ・ファイルは、リソース・マネージャーが実行されている場所に関連するディレクトリーに設定されます。

IBM Content Manager をアップグレードする際に、バージョン 8.4.2 より前のバージョンからのログ構成設定を保持したい場合は、以下のいずれかのアクションを行う必要があります。
  • バージョン 8.4、バージョン 8.4.1、およびこれらのバージョンのフィックスパックを含め、 バージョン 8.4.2 より前のバージョン 8.4 のインストール済み環境からアップグレードする場合は、 現行 icmrm_logging.xml ロギング構成ファイルをバックアップします。 バージョン 8.4.2 以降へのアップグレード後に、構成マネージャー・ユーティリティーを使用してリソース・マネージャーをデプロイする必要があります。 次に、バックアップ版の icmrm_logging.xml ファイルを デフォルト・ロギング構成ファイルと同じ場所にリストアします。
  • それ以外のすべてのアップグレードでは、システム管理クライアントを使用して、アップグレード後にログ設定を構成します。
重要: バージョン 8.4.2 以降、ログ・ファイルを含め、 リソース・マネージャー・ファイル・システムに保管されているオブジェクト・ファイルのファイル許可は 変更されています。 デフォルトの許可では、ファイルに対する読み取り許可は、ファイルを作成したユーザー ID にのみ 許可されます。 root またはリソース・マネージャーの管理者としてリソース・マネージャー・ログ・ファイルに アクセスしないユーザーは、ログ・ファイルでのデフォルトのファイル許可設定によって、これらのファイルにアクセスできなくなる可能性があることを知っておく必要があります。

Client for Windows のログ・ファイル

Client for Windows のログ・ファイルは、 個々の Client for Windows システムに保持されています。 場所はユーザー設定であるため、システムごとに異なる場合があります。

  1. Client for Windows をライブラリー・サーバーに接続する。
  2. 「オプシ ョン」 > 「優先設定」の順に選択する。
  3. 「一般」を選択する。 「ログ ・ファイル・ディレクトリー (Log File Directory)」は、 次の Client for Windows ログの場所を識別します。
    • ICMClient.log
    • ICMClient.err
    • ICMClientLog.ini

システム管理クライアントのログ・ファイル

システム管理クライアントでは、 エラー・レベルの情報を cmadmerr.log ファイルにログとして記録します。このファイルは、 システム管理クライアント・ディレクトリーにあります。cmadmin.log ファイルの デフォルト・パラメーターは、システム管理クライアントの共通のログ制御ユーティリティーを使用すれば変更できます。

システム管理クライアントのツールキットおよびコネクター・コンポーネントは、エラー情報を dklog.log ファイルに記録します。

Java API および C++ API のログ・ファイル

Java API および C++ API のデフォルト・ログ・ファイルは ${user.name}.dklog.log です。 ${user.name} はマシン・システム・ログオン・ユーザー ID です。 デフォルトでは、このファイルは IBMCMROOT¥log¥connectors ディレクトリー (Windows ベースの環境の場合) または /home/ibmcmadm/log/connectors ディレクトリー (AIX、Linux、または Solaris ベースの環境の場合) にあります。



最終更新: 2015 年 6 月
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