限定対話式レポートと完全対話式レポート

レポートは、限定対話性モードと完全対話性モードのいずれかで実行できます。

対話性モードを指定するには、レポート・プロパティー「完全対話性モードで実行 (Run with full interactivity)」を設定します。

レポートが限定的な対話性で実行されるように設定されている場合、レポートは IBM Cognos Business Intelligence (BI) Viewer ( IBM Cognos Viewerとも呼ばれます) で実行されます。 レポートの利用者は、ドリルアップ、ドリルダウン、ドリルスルーを実行できます。 レポートに含まれている JavaScript またはプロンプト API が実行されます。 デフォルトでは、 Cognos BI レポートは限定的な対話性で実行されます。

完全対話式で実行するように設定されているレポートは、 Cognos Analytics 対話式ビューアーで実行されます。 デフォルトでは、 Cognos Analytics で作成されたレポートは、完全な対話式で実行されるように設定されています。 オブジェクトの選択時に表示されるレポート・ツールバーのさまざまなアイコンをクリックすることで、レポート利用者は対話式ビューアーで以下のタスクを実行できます。

  • データをソートします ソート・アイコン
  • リストでは、データ グループ化/グループ化解除アイコンをグループ化します。
  • データを要約します 集約アイコン
  • リストまたはクロス集計をグラフに変換するか、グラフを別のグラフ・タイプに変更します 「グラフ・タイプの変更」アイコン
  • クロス集計およびグラフでは、列または行を消去するか、 抑制アイコン 列と行を入れ替えます 「行と列の入れ替え」アイコン
  • 別のレポートにドリルスルーする。
  • 算出メンバー 計算の挿入アイコンを追加します。
  • 上位/下位のフィルター処理 探索アイコンなどのディメンション操作をドリルアップ、ドリルダウン、および実行します。
  • Excel または CSV 出力としてレポートを実行する。
  • グラフの要素 (棒グラフの棒など) を選択して対話する。
  • データ・アイテム 探索アイコンの系統情報を表示します。
  • データ項目 探索アイコンについては、 IBM InfoSphere® Information Governance Catalogなどのビジネス・グロッサリーにアクセスしてください。
  • フィルターを作成、編集、または削除します フィルター・アイコン
  • レポート出力を共有または埋め込んで、レポートの現在のビューのコンテキスト (プロンプト値など) を保持する。

    レポート出力を共有または埋め込むには、 「共有」 アイコン アプリケーション・バーの「共有」アイコンをクリックします。

  • レポート所有者として、または所有者に付与された権限でレポートを実行する。

    Cognos Analytics ポータルで、レポートの 「プロパティー」 スライドアウトにアクセスし、 「レポート」 タブをクリックして、 「拡張」 セクションを開きます。

URL を使用して Cognos Analytics 対話式ビューアーを開始することもできます。 レポートを開いて、パラメーターをレポートに渡すことができます。 詳しくは、「 IBM Cognos Analytics with Watson ご利用の手引き」を参照してください。

重要: 対話式レポートには、以下の制限が適用されます。
  • 完全対話性モードでレポートを実行すると、HTML アイテムの JavaScript が削除されます。 代わりに、 カスタム・コントロール ・オブジェクトを追加して、カスタム JavaScript をレポートに追加できます。
  • 「完全対話性モードで実行」 プロパティーがオンになっているレポート、およびカスタム・コントロールのあるレポートは、ブックレットではサポートされません。 詳しくは、 レポート・ブックレットの作成を参照してください。