シンセティック・スクリプトの記録

シンセティック・スクリプトを記録するには、Firefox Web ブラウザーと Selenium IDE アドオンを使用します。 Selenium IDE を使用して、ページのロード、リンクのクリック、オブジェクトの選択などの、Web ページでのユーザー・アクションを記録できます。Selenium IDE が記録しているときには、スクリプト内のユーザー・アクションごとに 1 つのコマンドが生成されます。その後、Synthetic Script Manager を使用して、Web サイトでのユーザーの振る舞いを、設定した間隔でさまざまなロケーションでシミュレートするためのスクリプトを構成できます。

始める前に

スクリプトの記録時は Firefox Web ブラウザーを使用する必要があります。
Selenium IDE は、Firefox のアドオンとしてのみ使用可能です。Selenium IDE がインストールまたは実行されていない場合は、次のステップを実行します。
  1. Selenium IDE 3.2.X または 3.3.X をサポートするバージョンの Firefox 60 以降を実行していることを確認します。新しいバージョンの Selenium IDE がある場合、それはサポートされません。アンインストールしてバージョン 3.2.X または 3.3.X をインストールする必要があります。
    注: デフォルトでは、バージョン 3.2.X または 3.3.X をインストールした後に Selenium IDE が自動的に更新されます。バージョンアップを防止するために、Selenium IDE の自動更新をオフにしてください。
  2. Selenium のホーム・ページ (https://addons.mozilla.org/firefox/addon/selenium-ide/versions/) から Selenium IDE 3.2.X または 3.3.X をダウンロードしてインストールします。Selenium IDE がすべてのプラグインをインストールするよう許可します。
  3. Selenium IDE がインストールされたら、Firefox を再始動します。
  4. テスト対象の Web ページにナビゲートして、その他のタブをすべて閉じます。Selenium IDE を開くには、「ツール」 > 「Selenium IDE」をクリックします。「Selenium IDE」ウィンドウで、「ベース URL」フィールドに、表示されている Web ページの URL が含まれていることを確認します。Selenium IDE が、表示されている Web ページでのすべてのユーザー・アクションの記録を開始します。
Selenium .side スクリプト・フォーマット

新しいバージョンの Selenium で作成されたスクリプトでは、.side フォーマットが使用されます。Selenium IDE 3.2.X または 3.3.X では、.html フォーマットで作成された古いスクリプトをインポートして、.side フォーマットで保存できます。詳しくは、旧バージョンの Selenium IDE からのスクリプトの更新を参照してください。

Selenium の .side スクリプトを使用する場合は、最初に以下の更新をインストールする必要があります。
  • IBM Cloud Application Performance Management V8.1.4.0 Synthetic Playback エージェント 暫定修正 5 以降 (Synthetic Playback エージェント のインストール先システムにインストールします)。
  • ご使用の Cloud APM サブスクリプションが IBM IBM Cloud Application Performance Management, Private Cloud APM V8.1.4.0 サーバー暫定修正 8 以降に更新されているかどうかを確認するには、IBM にお問い合わせください。
  • Availability Monitoring のプライベート PoP (point of presence) を使用する場合は、PoP のインストール・ディレクトリーから cat build.info コマンドを入力することにより、シンセティック PoP のビルド番号が APM_201903090832 以降であることを確認してください。以前のビルド・バージョンでは、.side フォーマットがサポートされていません。
Cloud APM V8.1.4.0 用の暫定修正は IBM Support > Fix Central > IBM APM 8.1.4.0 からダウンロードできます。

このタスクについて

このタスクでは、Web ページ上でユーザー・アクションを実行し、Selenium IDE を使用してこれらのアクションをコマンドとして単純なスクリプトに記録します。スクリプトを使用して、Application Performance ダッシュボードで Web アプリケーションのパフォーマンスと可用性をモニターできます。

手順

Web ページ上でのユーザー・アクションのスクリプトを記録するには、以下の手順を実行します。

  1. 「記録」をクリックして、スクリプトの記録を開始します。Web ページで、リンクのクリックなどのユーザー・アクションを実行します。
    Web ページ上のユーザー・アクションごとに、Selenium IDE は 1 つのコマンドを記録し、それをスクリプトに追加します。

    例えば、ユーザーがいつ IBM Marketplace Web ページをロードして Cloud APM の無料トライアルにナビゲートしたかをスクリプトに記録するには、以下のアクションを実行します。

    表 1. 記録されるユーザー・アクションおよび Selenium IDE コマンド
    ユーザー・アクション スクリプトに追加されるコマンド
    IBM Marketplace Web サイトの Cloud APM Web ページをいつ開いたかを記録するために、IBM Marketplace Web ページを開きます。表示された Web ページの任意の箇所を右クリックして、「open」を選択します。 open
    スクリプトが Web ページがロードされたことを確実にチェックするように、Web ページのタイトル・テキスト (IBM Cloud Application Performance Management) を右クリックして、「利用可能な全てのコマンド」 > 「verifyTitle IBM Cloud Application Performance Management」をクリックします。 verifyTitle
    Cloud APM の詳細を表示するためのリンクをユーザーがいつクリックしたかを記録するために、「詳細」リンクをクリックします。「詳細」ページがロードされます。 clickAndWait
    詳細」ページがロードされたことをスクリプトが確実にチェックするように、「Feature spotlights」という見出しを右クリックして、「利用可能な全てのコマンド」 > 「verifyText css=h2.heading--TERTIARY」を選択します。 verifyText
    Cloud APM の購入方法の詳細を表示するためのリンクをユーザーがいつクリックしたかを記録するために、「購入」リンクをクリックします。「購入」ページがロードされます。 clickandWait
    Cloud APM の無料トライアルに登録するためのボタンをユーザーがいつクリックしたかを記録するために、「無料で試す」ボタンをクリックします。 click
  2. Selenium IDE ウィンドウで「記録」をクリックして記録を停止します。「プロジェクトの保存 (Save Project)」ツールをクリックし、スクリプトに分かりやすい名前を付けて、.side ファイル (open_webpage.side など) として保存します。
  3. Selenium IDE ウィンドウで、記録されたスクリプトをレビューします。「テーブル」タブをクリックして、スクリプトをテーブル形式で表示します。Selenium IDE ウィンドウで、「現在のテスト・ケースを再生 (Play Current Test Case)」をクリックして、記録したスクリプトの再生をテストします。

    この例では、ステップ 1 に記載したような IBM Marketplace Web サイト上のユーザー・アクションのスクリプトが Selenium IDE に表示されます。

    表 2. IBM Marketplace Web サイト上でのユーザーのアクションの Selenium IDE スクリプト記録の例
    コマンド ターゲット
    open /  
    verifyTitle IBM Cloud Application Performance Management  
    clickAndWait css=ul > #details > a  
    verifyText css=h2.heading--TERTIARY Feature spotlights
    clickAndWait css=ul > #purchase > a  
    click link=Try Free  

タスクの結果

Web アプリケーションのパフォーマンスおよび可用性をモニターするために使用できるスクリプトを記録しました。

次のタスク

1 つの複雑なスクリプトを記録した場合は、スクリプトをより単純な複数のスクリプトに整理して、各スクリプトが Web アプリケーションの特定のビジネス・プロセスまたはユーザー・アクションを表すようにします。詳しくは、複雑なスクリプトの構造化を参照してください。

Synthetic Script Manager を使用して、スクリプト・ファイルを新規シンセティック・トランザクションまたは既存のシンセティック・トランザクションにアップロードします。詳しくは、シンセティック・トランザクションの作成と編集を参照してください。