テーマ

テーマは、 プロセス・アプリケーション またはツールキットに適用できる、テーマ定義、動的スタイルシート、および生成された CSS のセットで構成されます。

テーマ定義は、テーマ変数とその値のセットです。 例えば、テーマ定義に background 変数と値 white を含めることができます。 テーマ定義にある変数を使用する動的スタイル・シートをビューで使用できます。 いくつかのビューが同じテーマ定義を使用するときは、一貫した外観を持つビューのセットを使用できます。 また、ビュー定義を変更せずにテーマ変数の値を変更することで、これらのビューの外観のグローバルな変更が簡単になります。 テーマ定義および動的スタイル・シートは、Less スタイル・シート言語をサポートするため、その構文および機能を使用して、カスタム・ビューを強化できます。

ビューは、実行中のコンテキストのテーマ定義を使用します。これは、現在そのビューを使用している プロセス・アプリケーション またはツールキットです。 この機能を使用すると、1 つの プロセス・アプリケーション 内のビューをある方法でスタイル設定し、別の プロセス・アプリケーション 内の同じビューを別の方法でスタイル設定することができます。 2 つのビュー・セットが同じ動的スタイル・シートを持つ一方で、スタイルシートは異なる値を持つテーマ定義を使用します。

テーマ定義および動的スタイル・シートが結合されて、.CSS ファイルのセットが自動的に生成されます。 プロセス・アプリケーション は、ページを表示するときに、これらの CSS ファイルを使用して、ページに含まれるビューのスタイルを設定します。 CSS の生成には時間がかかるため、デザイナーで プロセス・アプリケーション を表示している場合は、新しい CSS が使用可能になるまで、ページ内のビューでデフォルトまたは古いテーマ値が使用されることがあります。 実行時に、デプロイされた プロセス・アプリケーション に対して CSS が既に生成されており、遅延は発生しません。

設計者は、ビューを表示するときに、現在開いている プロセス・アプリケーション またはツールキットのテーマを使用して、レイアウト内のビューのスタイルを設定します。 この機能は、開いている プロセス・アプリケーション またはツールキットに応じて、デザイナーで同じビューが異なるように見える可能性があることを意味します。 システム・データ・ツールキットの Carbon テーマは、ビューのテーマ定義を提供する新しい プロセス・アプリケーションのデフォルト・テーマです。 Carbon テーマは、 プロセス・アプリケーション およびビューの相互作用とルック・アンド・フィールを IBM Design System のガイドラインに合わせて調整するビジュアル資産 (色、アイコン、書体など) を提供します。 詳しくは、 Carbon Design Systemを参照してください。 例については、 例: Carbon テーマの適用を参照してください。

カスタム・ツールキットからテーマを適用することもできます。 例えば、カスタム・ツールキットでボタン・ビューのタイプを作成するとします。 Designer のツールキット内では、ツールキットに適用されたテーマにより、ボタンが青にスタイル設定されます。 プロセス・アプリケーション には、依存関係としてツールキットがあります。 ただし、 プロセス・アプリケーション には、ボタンのスタイルをオレンジに設定するテーマがあります。 ボタンを表示するコンテキストにより、ボタンの色は次のように決定されます。
  • ツールキットをデザイナーで開き、ボタンをページまたはビューに追加すると、レイアウトにはボタンが青色で表示されます。
  • デザイナーで プロセス・アプリケーション を開き、ボタンをページまたはビューに追加すると、レイアウトにはボタンがオレンジ色で表示されます。
  • プロセス・アプリケーションを実行すると、ブラウザーにオレンジ色のボタンが表示されます。
テーマを使用して適用できるスタイルに加えて、デザイナーでは他の方法でスタイルを適用することもできます。 次のリストに、ビューのスタイルを設定するさまざまな方法を示します。リストに上位にある項目が、リストの下位で設定される値をオーバーライドします。
  1. ビューのレイアウト・プロパティーの「HTML 属性」ページで追加されるクラスおよび属性。
  2. ビュー動作のインライン CSS に含まれるスタイル。 クラス名の競合を避けるには、インライン CSS を使用して一時的に CSS スタイルを作成します。 スタイルを作成したら、組み込みのスクリプトに書き込みます。
  3. ビュー動作に組み込まれたスクリプト内の CSS。
  4. ビュー動作の動的スタイルに設定されるスタイル定義。
  5. プロセス・アプリケーション またはツールキットのテーマによって設定される CSS 定義。
個々のビューのスタイル設定に使用できる階層もあります。 コンテナー内のビューのスタイル値は、コンテナー自体によって設定されたスタイル値をオーバーライドします。 例えば、 プロセス・アプリケーション には、主要色 (青) を使用するようにすべてのビューのスタイルを設定するテーマがあります。 ただし、その プロセス・アプリケーション のページ内のボタン・インスタンスを、成功の色 (緑) を使用するようにスタイル設定すると、そのボタンは緑になります。 UI ツールキットのコントロールにより、構成オプションを使用して、このようにインスタンスをスタイル設定できます。